ブログみよみよ日記

2013年 12月 建設企業常任委員会

引用元:金沢市議会議事録

平成25年 12月 建設企業常任委員会
          建設企業常任委員会記録
1 開会日時     平成25年12月13日(金)
2 開議時間     開会 午前10時1分~閉会 午前11時41分
3 場所       第4委員会室
4 出席委員(8名) 小阪栄進委員長、高 芳晴副委員長
           広田美代、小林 誠、野本正人、
           木下和吉、井沢義武、横越 徹の各委員
5 欠席委員(0名)
6 出席説明員    別紙のとおり
7 事務局出席者   橋高議事グループ長、酒井主事
8 審査事件等    別紙のとおり
9 議事の経過等   以下のとおり
 委員長の開議挨拶に引き続き、議案審査付託表により本委員会に付託された議案7件について執行部より説明を聴取し、質疑応答を行い、採決した結果、議案7件についてはいずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決した。引き続き、所管事務の調査として、別紙のとおり閉会中も継続して調査することと決した。その後、執行部より報告事項を聴取し、その他所管に関する事項とあわせて質問応答を行った後、次回以降の委員会開催日程について協議し、閉会した。
△[議案の説明]
  ・議案第1号中、都市整備局所管分についての説明・・・・・池上都市整備局長
 議案第1号平成25年度金沢市一般会計補正予算(第4号)中、都市整備局所管分について説明する。  補正予算説明書29ページ、8款土木費、5項都市計画費、1目都市計画総務費の職員費だが、職員の配置がえなどに伴う費目ごとの整理である。詳細については、総務常任委員会で説明する。都市景観対策費700万円だが、屋外広告物の撤去等に係る補助申請件数の増加に対応するため助成枠を追加する。4目都市再開発事業費の金沢片町元気再生プラン推進費1,980万円だが、片町A地区再開発事業において、今月中に事業認可の申請をすることから、実施設計等を支援する補助金を増額して事業を前倒しするものである。6目緑化推進費の保存樹等緑化事業費230万円だが、保存樹等の長命処置に関する補助申請件数が増加したことによる。  30ページ、7目公園費の公園維持管理費520万円だが、水道使用料等の維持管理費を増額するものである。6項住宅費、1目住宅管理費の市営住宅施設補修費2,700万円だが、設備機器の故障などに対応する緊急修繕費を増額するものである。市営住宅管理費800万円だが、施設の排水不良を解消するために排水管の洗浄業務費を増額するものである。  議案書5ページ、繰越明許費補正について説明する。8款土木費、5項都市計画費の街路事業だが、西金沢駅周辺整備事業において関係機関との調整に時間を要したため繰り越すものである。
・議案第9号についての説明・・・・・・・・・・・・・・・村田市営住宅課長
 議案第9号金沢市営住宅条例の一部改正について説明する。  議案書17ページを見てほしい。改正の趣旨は2点あり、1点目は、東日本大震災の避難者が市営住宅に正式に入居する際の入居者資格の特例の追加と連帯保証人の要件緩和に関するものであり、2点目は、配偶者暴力防止法の一部改正により新たに保護対象となる者を市営住宅の単身入居対象者に追加するものである。  第5条だが、「災害による住宅の滅失」を「災害による住宅の滅失等」に改め、原子力災害等により住宅の滅失ではないものの、居住制限により住めない住宅を含めることとした。  第6条第2項第8号だが、配偶者暴力防止法の法律名を改めた。同項第8号の2だが、単身入居が可能な方として、法律で新たに保護対象となる生活の本拠をともにする交際相手からの暴力の被害者に関する規定を追加した。同項第9号だが、大規模災害被害者に福島復興再生特別措置法第29条第1項の居住制限者を加え、入居者資格の特例対象として福島の避難指示区域からの避難者が正式に入居できることとした。  第11条第1項だが、東日本大震災などの大規模災害被害者で、市長が特別の事情があると認める場合、連帯保証人の要件を県外居住者でも可能とした。  条例の施行日だが、配偶者暴力防止法の改正に関する事項については改正法の施行日である平成26年1月3日とし、その他の事項については平成26年1月1日とする。
・議案第1号中、土木局所管分についての説明・・・・・・・・・中田土木局長
 議案第1号平成25年度金沢市一般会計補正予算(第4号)中、土木局所管分について説明する。  補正予算説明書27ページ、8款土木費、1項土木管理費、1目土木総務費の職員費だが、職員の異動などに伴う費目ごとの整理であり、詳細は総務常任委員会で説明する。2項道路橋りょう費、2目道路維持費の道路補修費2,500万円だが、道路パトロールなどで発見された緊急補修が必要な道路側溝や舗装について修繕工事を行うものである。街路灯維持費700万円だが、街路照明灯の工事に係る費用等を追加するものである。3目道路新設改良費の金沢外環状道路用地取得費2億8,200万円及び金沢外環状道路整備費マイナス2億8,200万円は、海側幹線4期区間において木越町地内での本線取りつけ道路に係る用地取得費を節間更正するものである。  28ページ、4目交通安全施設整備費の歩道整備事業費500万円だが、平坦性の確保や表層打ちかえなどの修繕が必要な歩道を整備するものである。各種交通安全施設整備事業費1,200万円だが、点検に基づき老朽化した道路照明灯の更新等を行うものである。3項河川費、2目河川維持費の内水管理強化対策費400万円だが、菊川放水門の緊急修繕を行うものである。河川施設管理費200万円及び雨水施設管理費400万円だが、水門やポンプ場などに要する光熱水費を追加するものである。  31ページ、9款消防費、1項消防費、3目災害対策費の水防対策費920万円だが、今年度の台風や大雨に伴う緊急指定業者のパトロール経費を増額するものである。  36ページ、11款災害復旧費、1項災害復旧費、2目土木施設災害復旧費の現年単独災害復旧事業費950万円及び一般経費100万円だが、台風や大雨により被害を受けた道路や河川の応急復旧費である。  議案書5ページ、繰越明許費補正について説明する。8款土木費、2項道路橋りょう費の道路新設改良事業だが、北間・中橋線において地権者との調整に時間を要したことや、橋梁震災対策事業において関係者との調整に時間を要したため繰り越すものである。5項都市計画費の街路事業だが、泉野々市線などにおいて地権者との調整に時間を要したため繰り越すものである。
・議案第13号についての説明・・・・・・・・・・・・・・・・林道路建設課長
 議案第13号「財産の取得について」の一部変更について説明する。  議案書22ページを見てほしい。海側幹線事業では、昨年度より福久町から大河端町までの3.2キロ区間を県・市で分担しており、金沢市は、千木町から大浦町までの1.6キロ区間を担当している。9月議会の議決に基づいて、地元町会、生産組合などの関係団体、地権者の協力を得ながら用地買収を進めているが、事業のさらなる進捗を図るため、取得する財産の一部を変更する。  取得する財産だが、大浦町、木越町、千木町地内で3万9,626平米に9,911平米を加え4万9,537平米以内とする。取得する予定価格だが、11億3,000万円に2億8,200万円を加え14億1,200万円以内とする。契約の相手方だが、77名に38名を加え、北堀勝治ほか115名に変更するものである。
・議案第7号についての説明・・・・・・・・・・・・・・・中川道路管理課長
 議案第7号金沢市駅前広場条例の一部改正について土木局議案説明資料-1に基づき説明する。  改正理由だが、駅前のにぎわいを創出し、人々の交流を促進するため、金沢駅東もてなしドーム地下広場に加え、新たに金沢駅西イベント広場を設置することに伴い、駅前広場の設置目的及び使用に係る規定を整備するとともに、指定管理者による管理に関する規定を削除するものである。  主な改正内容は5点ある。1点目だが、駅前広場の設置目的に、従来の「公衆の利便に供する」に加え、「にぎわいを創出し、人々の交流を促進する」を追加する。2点目だが、イベント使用できる時間を午前8時から午後9時までと規定する。ただし、特に必要があると認めるときは変更することができることとした。3点目だが、イベント使用の許可制限を規定しており、通行に支障を及ぼすおそれがあると認められるとき、施設や設備等の損傷または汚損するおそれがあると認められるとき、使用期間が長期にわたり、他の使用に妨げがあると認められるとき、暴力的不法行為を行うおそれがある組織の利益になると認められるとき、その他市長が不適当であると認めるとき、以上の場合にはその許可を制限することとした。4点目だが、イベント広場の使用料を規定し、駅東もてなしドーム地下広場については、従来どおり1日につき1万円とし、駅西イベント広場については、屋外であることやまちなかの中心市街地活性化広場と同様の環境であることから無料とした。5点目だが、指定管理者による管理に関する規定を削除することとした。駅東広場については、JRと本市がそれぞれの所有地を適切に管理するため協定を締結してそれぞれ主体的に関与していることや、清掃ロボットやガラスドーム等の特殊な施設が多く、指定管理者制度になじまないことから市の直営管理としている。今回設置する駅西イベント広場に関しても、一体的な管理運営をするために駅東広場と同様に市の直営管理とした。  施行日は、規則で定める日としたが、駅西広場が完成する来年3月下旬を予定している。  今回の条例改正により規定するイベント広場は、既設の駅東もてなしドーム地下広場と新設される駅西イベント広場である。駅東もてなしドーム地上広場については、本来は通路であり、イベント広場ではないものの、景観に配慮し、観光施設としての価値が損なわれないよう別途基準を設けて、公益にかなうイベントについては使用を許可する方針である。
・議案第15号についての説明・・・・・・・・・・・・・・・中川道路管理課長
 議案書28ページ、議案第15号市道の路線認定について、土木局議案説明資料-2に基づき説明する。  市道認定は、道路法第8条第1項の規定により、市長が路線の認定を行うが、あらかじめ市議会の議決を経なければならないこととなっている。その後、認定の告示、区域の決定の告示、供用開始の告示が必要であり、議決後の市長の定める日に告示する。今回は、12月24日に告示する予定である。  議案説明資料1ページの総括表を見てほしい。大野1号大野西線44号から森本53号河原市町線12号まで、合計16路線、延長3,398メートルで路線認定を行うものである。それぞれの案件については、資料4ページ以降に位置図を添付してあるので参照してほしい。金沢市開発指導基準に基づき造成され、認定基準を満たす道路としては5路線であり、図面番号1の大野1号大野西線44号、図面番号2の弓取12号割出町線41号、図面番号3の弓取15号諸江町中丁線36号、図面番号7の三馬6号米泉町6丁目線9号、図面番号8の三馬12号西泉2丁目線12号である。土地区画整理事業により整備され、認定基準を満たす道路としては10路線であり、図面番号4の鞍月18号直江町線26号から28号の3路線、図面番号5の鞍月24号直江町北線14号から17号の4路線、図面番号6の鞍月37号大友・直江町線、図面番号10の森本53号河原市町線11号、12号の2路線である。図面番号9の金沢大学角間キャンパス内の道路についても認定基準を満たしていることから、浅川59号角間・田上線として認定する。
・議案第16号についての説明・・・・・・・・・・・・・・・中川道路管理課長
 議案書29ページ、議案第16号市道の路線変更について、土木局議案説明資料-2に基づき説明する。  議案説明資料1ページの総括表を見てほしい。道路法第10条第2項の規定により路線変更を行うものである。市道の路線は、路線認定と同様の手続が必要であり、路線の変更は路線の全部または一部を廃止し、これにかわるべき路線を認定する場合、路線の認定の手続にかえて路線を変更することができることとなっている。鞍月17号近岡町線34号から森本53号河原市町線9号までの6路線の路線変更を行うものである。土地区画整理事業に伴い路線を延伸または短縮するものとして、図面番号11の鞍月17号近岡町線34号、図面番号15の森本53号河原市町線2号、図面番号16の森本53号河原市町線9号の3路線である。路線整理に伴い路線を短縮するものとして、図面番号12の鞍月22号近岡・大友町線、図面番号13の小坂49号三池町線11号の2路線である。開発行為に伴い路線を延伸するものとして、図面番号14の森本44号南森本町線38号である。これら6路線の路線変更に伴い、市道延長は402メートル短縮となる。
・議案第8号についての説明・・・・・・・・・・・・・・・・古内水整備課長
 議案第8号金沢市準用河川管理施設等の構造の技術的基準を定める条例の一部改正について説明する。  議案書15ページを見てほしい。この条例は、市が管理する準用河川における河川管理施設等の構造について、河川管理上必要とされる技術的な基準を定めるものであり、昨年制定され、本年4月1日から施行されたものである。今回、この条例のもととなる国の河川管理施設等構造令が7月11日に改正されたことに伴い、条例改正をするものである。  改正内容だが、準用河川において設置する可動堰、水門及び樋門は、操作員の安全を確保するため必要があるときは、自動的にまたは遠隔操作により可動部のゲートを開閉できる規定を追加している。  施行日だが、平成26年1月1日を予定している。
△[議案に対する質疑応答] 
◆広田美代委員 片町A地区市街地再開発事業だが、今回の補正で実施設計費を前倒して計上している。また、今月中にも特定業務代行者と契約するとのことだが、今後の予定について教えてほしい。
◎浅川市街地再生課長 今後の予定だが、事業認可後、組合が設立される。また、実施設計が完了し、権利変換計画が認可された後に、建物の取り壊し、建築工事の着工という流れになる予定である。
◆広田美代委員 今後、いろいろな工程で補助金が投入されることになると思うが、市民からは、なぜ税金をつぎ込むのかとの疑問が寄せられている。また、今後の建設工事に際して、県内や市内の事業者が仕事を請け負えるのか、費用対効果が期待できるのかとの声も本会議で取り上げた。  ①この事業の意義と金沢市にもたらす経済効果、市民への影響について説明してほしい。  ②4階、5階にブライダル会場をつくる予定だが、まちなかでは初めてだと思う。多額の補助金を投入するのであれば、もうからずに撤退するという事態にならないようにしてほしいが、その点をどう考えているのか。
◎浅川市街地再生課長 ①片町周辺だが、国道沿いで昭和30年代に建設された老朽ビルが7割を超えている。老朽ビルを更新して、都市の強靱化を図ることが大切であり、今回の片町A地区再開発事業は、そうした整備を促す起爆剤になると考えている。  ②ブライダル会場だが、基本的には施行者と管理会社が経営の責任を負うことになる。当然、しっかりとした経営をするのが大前提であり、市としても事業を適宜指導、監督していきたい。
◆広田美代委員 この事業に関しては、市民への影響などを委員会で随時報告してほしい。  金沢市駅前広場条例の一部改正について聞く。  ①指定管理者による管理に関する規定を削除して、東西のイベント広場を市が直営管理するとのことだが、これまでの経緯と今後の方向性を教えてほしい。  ②今回の改正で、今まで使用していた団体や企画が行えなくなることがあるのか。
◎中川道路管理課長 ①駅西広場については、平成17年から平成22年9月まで指定管理者制度を導入していた。今回、駅西広場にイベント広場を新たに整備したが、にぎわいを創出し、人々の交流を促進するためには、東西の広場を一体的に管理すべきと考えている。現在、駅東広場は、JRとの協定やガラスドームなど特殊な施設があることから市の直営管理としており、駅西広場についても直営管理することとした。  ②今回、イベント広場等について規定したことで、東西の広場の位置づけを明確にすることができた。広場の使用については、募金活動などの公益的な活動が行われており、通行や景観上に問題がなければ継続できるようにしていきたい。
◆広田美代委員 市が一体的に管理運営していくことになると思うが、今後、新幹線が開業すれば客足が金沢駅に集中することになる。通行の妨げにならないような管理もさることながら、マナー向上も念頭に取り組んでほしい。
△[討論]   なし
△[採決]   議案第1号中本委員会所管分、議案第7号ないし議案第9号、議案第13号、議案第15号及び議案第16号      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全会一致で可決すべきもの
△[閉会中の継続調査]   別紙事項について閉会中も継続して調査することに決定
△[報告事項]
  ・卯辰山公園開園100年魅力向上計画(仮称)骨子案にかかる意見募集
(パブリックコメント)について
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野田緑と花の課長
 卯辰山公園開園100年魅力向上計画(仮称)骨子案に係る意見募集について報告する。都市整備局報告案件-1を見てほしい。  前回の委員会において、卯辰山公園が抱える課題を踏まえ、魅力向上を図るための指針となる基本理念、基本方針、基本ゾーニングについて中間報告をしたが、今回、今後取り組む施策の方向性を加えて骨子案として取りまとめを行った。  骨子案1ページ、計画策定の主旨について説明する。来年に卯辰山公園が開園100年を迎えること、再来年に北陸新幹線の金沢開業が予定されていること、本市の新たな都市像である世界の交流拠点都市を目指すことなどを踏まえ、卯辰山公園の今ある資源に磨きをかけ、多様な交流の場として、市民により一層利活用されるよう魅力向上を図っていきたいと考えている。新たな都市像の具現化策である重点戦略計画と整合性をとりながら、今後10年を見据えた施策の方向性を取りまとめることとしている。  6ページ以降に、基本構想に基づき取り組んでいく施策の方向性を、ハード関連施策、ソフト関連施策、推進体制の3つに区分けしてまとめている。基本的には、卯辰山が藩制期から培ってきた自然と歴史文化を大切にし、また、再評価することで、その魅力を再発見してもらい、市民とともに未来につなげていくという考え方が貫かれている。  ハード関連施策だが、歩行環境、散策環境の整備や案内サインの充実に取り組むほか、卯辰山ならではの花鳥風月を楽しむ場所の再生整備、眺望スポットの整備・充実、情報発信・交流機能を備えた拠点施設等の整備などに力点を置いて取り組んでいく。  ソフト関連施策だが、情報通信技術を活用した情報発信に努めるとともに、市民が交流できるプログラムを提供して、市民の参画や協働の機運を醸成していく。また、卯辰山歳時記の復活・編集を行い、現代生活に潤いをもたらす卯辰山ならではの季節感あふれる魅力づけを進めていく。  推進体制だが、持続可能な公園の管理運営体制づくりのため、将来的に市民と行政のパートナーシップによる管理運営体制の構築を目指していく。  今後の進め方だが、12月17日から明年1月15日までパブリックコメントを行い、市民の意見を踏まえて最終計画案を今年度末までにまとめる予定である。また、この計画に基づいて、卯辰山の魅力向上に向けた施策を次年度以降に順次事業化していきたい。 ・長雨(11月17日~22日)による土砂災害について・・・・・・林道路建設課長  長雨(11月17日~22日)による土砂災害について報告する。土木局報告案件-1を見てほしい。  気象状況だが、先月17日から22日にかけて長雨が続き、累計降水量364.5ミリに達する大雨となった。  被災状況及び対応だが、土砂崩れなどが21件発生し、うち4件が民地崖にかかわるもの、残る17件が公共施設に関連した被害だったが、人的被害はなかった。  民地崖4件について説明する。東長江団地裏で自然のり面が崩壊し、駐車場に駐車してあった車2台が一部損傷し、農道が閉塞した。既に崩土は撤去され、今後、地元町会や生産組合等で対応することとなる。神谷内葵団地地内では2件の崩壊が発生した。1件目は、民地の自然のり面が崩壊し、土砂が神谷内児童公園と隣接する住宅に崩落し、住宅の外壁の一部が損傷した。既に土砂、倒木等の撤去は完了しており、今後、県が地元と急傾斜事業について協議することとなる。神谷内児童公園については、今後、災害対応する予定である。神谷内町の2件目と曲子原町では、民地と民地の境界にある崖付近の擁壁が崩壊し、いずれも本市の崖補助制度を活用するための要件を説明しており、今後、崖地所有者と協議を進めていく。  公共施設関連について説明する。大桑町内ほか15件では、市道などののり面が崩壊したが、既に崩土等の撤去など対応済みである。桐山町地内では、県保安林内で土砂災害が発生し、現在、県で対応中と聞いている。 ・平成25年度 金沢市道路除雪計画について・・・・・・・中川道路管理課長  平成25年度金沢市除雪計画について説明する。土木局報告案件-2を見てほしい。  冬期の積雪に備え、11月13日に国、県、警察等の関係機関や町会連合会等の諸団体と除雪対策会議を開催し、金沢市道路除雪計画を決定した。今年度の除雪路線の延長は、昨年度から6.45キロメートル延ばし、市道全延長の約40%に当たる約872キロメートル、726路線で実施する。主な見直しとして、外環状道路海側幹線の延伸など新たに市道認定された路線のほか、保育所等の子育て支援施設への経路で除雪機械が入ることが可能な幅員4メートル以上の道路を新たに除雪路線に指定した。歩道除雪は約159キロメートル、消雪延長は約249キロメートルとなり、昨年度より若干延伸している。凍結防止剤散布路線は、昨年同様の128カ所、約120キロメートルである。  排雪場だが、昨年と同様に戸室新保、城南中学校前犀川右岸など、市管理分の6カ所と県管理分の4カ所の合計10カ所を確保する。  市民や事業者と協働で取り組むために、町会の除排雪に協力できる事業者の一覧を市ホームページに掲載するほか、全町会長に配布する。また、路上駐車の自粛など、雪国におけるマナー向上や町ぐるみで除雪する意識を高めるための啓発チラシを配布するとともに、市広報、テレビ、インターネットなどで市民に協力を呼びかけ、国、県、警察等と連携して情報提供に取り組むこととする。  除雪作業本部だが、11月29日から翌年3月末まで開設し、土木局の職員を中心に、気象状況に応じて24時間体制で除雪作業に対応していく。  市有施設周辺の除雪については、各施設での除雪に努めてもらうようお願いしている。
・橋りょう耐震補強に関する会計検査院からの指摘について
                  ・・・・・・・・・・中川道路管理課長
 橋りょう耐震補強に関する会計検査院からの指摘について報告する。土木局報告案件-3を見てほしい。  会計検査の概要について説明する。検査対象だが、国の直轄事業や地方公共団体の国庫補助事業として、平成22年度から24年度までに実施された橋梁の耐震補強工事である。指摘内容だが、橋梁の耐震補強のため橋脚を補強したところ、橋脚の重量が増し、基礎部分の耐震性の不足を招いた例があり、全国的な課題として国土交通省に対して処置要求があったものである。対象工事だが、岐阜国道事務所、京都府、茨城県、埼玉県、金沢市の5事業主体が実施した18工事であり、金沢市の七ツ屋大橋、保古橋、大豆田大橋の各橋脚耐震補強工事が含まれている。  本市の橋梁耐震補強だが、国の方針に基づき、阪神・淡路大震災で多くの橋梁に被害があった中、基礎本体が地震時の安定性に影響を及ぼすような重大な被害が生じなかったことや、基礎の補強には多大な工費や期間を要することを勘案して、限られた予算の中で効率的に耐震化を図るため、地震時に被害の報告が多かった落橋への対策や橋脚の補強を優先して実施してきた。耐震化の状況だが、金沢市が管理する橋長15メートル以上の橋梁235橋のうち、落橋防止対策が完了しているものが111橋であり、緊急輸送道路上で橋脚耐震補強が必要な橋梁は8橋になるが、橋脚の耐震補強工事が完了したものが下菊橋など4橋、現在工事中のものが大豆田大橋、若宮大橋、才田橋の3橋となり、未着手なのは桜橋1橋となっている。  今後の対応だが、現在、国において対応策を検討していることから、国の対応を踏まえて本市としても適切に対処していきたい。
・宅内の水道管・ガス管の冬期対策について・・・・・・・長谷川維持管理課長
 宅内の水道管・ガス管の冬期対策について報告する。企業局報告案件-1を見てほしい。  水道管の冬期対策だが、気温がマイナス4度以下になると屋外に露出している水道管が凍結することがあり、破裂や漏水の原因となる。特に風当たりの強い場所や北向きの日の当たらない場所では零度以下で凍結することもある。凍結防止の方法として、凍結のおそれのある場所では、水道管に布やタオルを巻き、その上からビニールで覆うなど防寒措置をしておくほか、凍結して水が出なくなったときは、水道管に布などをかぶせぬるま湯でゆっくりと解かすなどの対策が必要である。  ガス管の冬期対策だが、積雪により排気筒が破損したり給排気口が埋まると、給排気が正常に行われず酸欠などの原因となることから、損傷防止の方法として、雪が積もったら排気筒や給排気口などのガス設備を点検し、除雪などの措置を行う。  企業局の対応だが、気象台が発表する低温注意報や大雪警報などの気象情報に応じ、宿直や日直の職員を増員し、問い合わせに迅速に対応するほか、石川県管工事協同組合に対して、修繕依頼があった場合に速やかに対応してもらうよう要請する。さらに、来年1月7日朝刊の金沢市広報に、「水道管の凍結と積雪によるガス事故にご注意」という広報記事を掲載するとともに、金沢市及び企業局のホームページで周知を図ることとする。  参考だが、凍結による給水管破裂等件数は、平成22年度39件、23年度21件、24年度22件であり、積雪によるガス内管損傷等件数は、平成22年度からの3年間で一度もない。
・「金沢の水」クラフト手まり 新バージョンの販売開始について
  ~金沢の四季が揃いました~
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・海道上水・発電課長
 「金沢の水」クラフト手まりの新バージョンの販売開始について報告する。企業局報告案件-2を見てほしい。  クラフト手まりは金沢の伝統工芸である加賀手まりをイメージし、金沢美大と連携して作成し、「秋の赤色」と「冬の青色」の2色を昨年9月から販売している。販売状況は好調であり、北陸新幹線金沢開業に向けてさらに魅力を広めるために、新たに「春の桃色」と「夏の緑色」の2色を加え、金沢の四季をそろえた。  新デザインは、「秋の赤色」と「冬の青色」をデザインした美大生の後輩の作品であり、加賀手まりと兼六園の徽軫灯籠のコンセプトを引き継ぎながら、穏やかに色づいた桃の花をイメージした春とみずみずしい緑と清涼感をイメージした夏を表現している。デザインは、金沢美大デザイン科環境デザイン専攻2年の渡邉里菜さん、監修については昨年と同様に製品デザイン専攻浅野隆教授である。  商品概要だが、これまでの2色と同様であり、価格の変更も予定していない。  販売開始は、12月20日からを予定しており、観光客等を対象に、昨年から取り扱いをしている金沢駅、兼六園、長町、東山周辺等のお土産店、また市内のホテルの売店、クラフト広坂などで販売を予定している。また、本日午後に販売開始の記者会見を行う予定である。  この商品を含むクラフト手まりのリーフレットを配付しているが、新色が加わり「金沢の四季が揃いました。」をキャッチフレーズに、北陸新幹線金沢開業に向けて金沢の魅力を発信し、お土産として購入してもらえるように、販路拡大と話題性向上に努めていきたい。販売箇所については、企業局のホームページに最新情報を掲載している。
△[報告事項及びその他に対する質問応答] 
◆小林誠委員 ①長雨の被害に関して聞く。本会議でも土木局長から答弁があったが、民地の崖崩れ4件について、いずれも人的被害はなかったので安心している。説明資料の中で、復旧について地元町会、生産組合で検討もしくは協議中の場所や、崖補助制度等の適用について土地所有者に説明済みの場所もある。民地の場合の土地所有者等とのかかわりを教えてほしい。  ②神谷内児童公園ではトイレが被害に遭い、今後、災害対応予定とのことだが、具体的にどう対応するのか。  ③「金沢の水」クラフト手まり新バージョンだが、話題性という意味では非常に高いと思っている。金沢は365日それぞれ気候が違うと表現する方もいるので、そういう意味で四季がそろうというのは大変すばらしい。クラフト手まりのこれまでの販売実績と、販売目標を聞く。
◎林道路建設課長 ①民有地については、基本的には所有者が復旧するのが原則だが、被害によっては市が助成していくこととなる。例えば、神谷内葵団地内や曲子原町地内の民地崖については、民地と民地の間であり、所有者が直すに当たり市が補助することとなる。神谷内町地内では、以前から急傾斜地事業の調査が入っている場所が崩れたことで、その事業として採択できないか県が地元と協議中であり、採択されて工事する場合には、用地買収という流れになる。神谷内児童公園については、災害復旧事業として採択されれば、復旧事業として工事を行うこととなる。東長江町地内については、農道の崖下ののり面が崩壊して下の駐車場に崩土が堆積したが、駐車場とのり面の所有者が違っており、のり面の所有者が多大な自己負担をして修復するか疑問である。そのため、駐車場の所有者には駐車場の使用を控えるよう助言した。また、のり面については、所有者が修復しない場合に、例えば農道を使用する生産組合からの要請があれば、市として対応を検討するが、地元負担が必要になるため、現在、推移を見守っている。
◎野田緑と花の課長 ②神谷内児童公園の復旧だが、実際に崩れた土砂が約400立米あり、その土砂により、トイレが流され、照明灯1基、立木3本が破損し流出した。この崩土400立米については、既に応急措置として撤去が終わっている。今後、被害のあった箇所の整備を行うため、災害補助の申請を行っているところであり、補助認定が決定する来年1月ごろから設計等を進め、7月ごろまでに復旧する予定である。
◎海道上水・発電課長 ③クラフト手まりの販売実績だが、昨年9月15日の発売以来、昨年度は2万375本、今年度の上半期では2万1,000本余りを販売しており、昨年9月から約1年間の合計で4万2,000本余りを販売している。販売目標だが、クラフト手まりだけの販売目標は約4万本だが、販売状況が好調なことから、1割程度上乗せし4万四、五千本を売り上げたいと思っている。
◆小林誠委員 今回のクラフト手まりをデザインしたのは、前回と違う方とのことだが、美大の生徒や先生に協力してもらい販売も好評な中で、一定の売り上げを達成したら、企業局として表彰などをしてはどうか。局長に聞く。
◎糸屋公営企業管理者 今回のデザインは、前回デザインした方の後輩が担当している。初めは、前回のデザインの単に色違いのデザインも検討していたが、後輩が頑張っているとの浅野教授からの言葉もあり、今回のデザインを決定した。表彰については、先ほど販売目標を4万四、五千本と言ったが、これが5万本を超えたら考えたい。
◆広田美代委員 卯辰山公園開園100年魅力向上計画(仮称)骨子案について聞く。  ①これまでの議論や前回のアンケート結果から、市民が身近な憩いの場所を求めていることがわかった。さらに、市民からの要望で、サニーランドやカラオケ合衆国などの土地を市が買い取って整備している経緯を考えると、大きな施設やにぎわいよりも憩いの場として定着していると感じている。今後の推進体制で指定管理者制度を導入する予定とのことだが、民間ノウハウが入り、つくられた公園に変貌するのではないか。  ②情報発信・交流機能を備えた拠点施設等の整備について、骨子案の写真では大きな施設が写っているが、これは市民からの要望に基づくものなのか。市民へのアンケートで、眺望を楽しんだりカフェなどでのんびり過ごせる公園を望むとの項目を設けていたが、そのカフェに相当する部分が写真のような施設なのか。カフェなどでのんびりできる公園と書かれていれば、皆が「はい」と答えると思うが、眺望とセットにしたアンケートの聞き方はおかしいし、写真のような大きなカフェは望んでいないと思う。このような大きな施設をつくれば、当然、観光ルートとして利用され車があふれかえるので、今までの落ちついた憩いの環境を保つことができないと思うが、どう考えているのか。
◎野田緑と花の課長 ①指定管理者制度は、民間ノウハウを生かした効率的な運営ができ、NPOなどとタイアップもしやすく、今後、市民と協働して公園管理を行う上での方策と考えている。  ②今回の計画では、大規模な開発などは全く考えていない。今ある資源を市民にもう一度再発見してもらい、市民にもっと愛してもらうことを基本方針として貫いている。ただ、市民のアンケートや検討会などの意見では、どこに何があるかわからない、どこに見ごろの花が咲いているかわからないとの意見が寄せられている。それに対応するための拠点広場を整備し、四季折々の花や公園内の案内などの情報を発信するとともに、拠点広場を通じて市民の方に交流してもらいたいと考えている。
◆広田美代委員 ①卯辰山公園内がわかりにくいのは、案内板がないことが原因だが、今回の骨子案に挙げられている案内サインの充実としての整備で十分ではないかと思う。また、スマホなどを利用して、探しながら散策するのも楽しいと思うがどうか。広大な公園なので、拠点施設を整備すれば、効率よく情報発信できると思うが、普段利用している方の現状から効率性を求めているとは言えない。  ②指定管理者制度は、市民と協働していく上での方策と言うが、アンケート結果では、市民参加による公園の整備や管理が充実した公園を望むという項目は最下位と聞いている。なぜ最下位の項目に関連する指定管理者制度が挙げられているのか。現在、奥卯辰山公園は指定管理者制度によって管理運営されているが、その管理事務所は、気軽に声をかけられる場所になっていない。また、指定管理によってNPOが追い出されたとの問題も聞いている。
◎野田緑と花の課長 ①現状の卯辰山公園では、どこへ行けばよいかわかりにくいため、多様な情報発信ができる拠点施設の整備が必要だと考えている。また、スマホの利用だが、卯辰山の利用者にはお年寄りが多く、ICTの活用ができない方のためにもアナログによる情報発信は必要だと考えている。  ②指定管理者制度だが、この制度にはよい面と悪い面があると思っている。当然、この制度を導入する際には、指針を出して、協定や仕様書を作成するので、その中に今ある卯辰山公園の魅力をつなげていくような方針を盛り込んで、進めていきたいと考えている。
◆広田美代委員 拠点施設の予算、規模、内容が示されない中でパブリックコメントするのはどうかと思う。また、スマホについて、お年寄りが苦手との理由で大きい建物をつくるのは理屈に沿わないし、ICTの利活用を推進する市の施策とも矛盾することになる。現状の問題である案内板の整備を行わずに、拠点施設の整備をするのは拙速である。
◎野田緑と花の課長 今のような意見やパブリックコメントでの意見を踏まえて、最終的な計画をつくっていきたい。今回の骨子案に掲載した建物の写真が大きいので誤解を与えたが、まだこの拠点施設の場所や規模は決まっていない。今回の計画は、10年間の計画であり、拠点施設の整備は後期を予定している。前期では、案内サインの充実、散策コースの設定、眺望スポットの整備に取り組むとともに、歴史文化資源、風物詩の調査を進めていきたい。また、桜並木の創出やもみじの名所づくりについては、植生ということで10年以上かかるかもしれないが、長期的に調査しながら行っていく必要がある。
◆広田美代委員 卯辰山公園の整備については、もう一度アンケートと市民の声に立ち返ってほしい。アンケートには拠点施設をつくってほしいとは書かれていないし、カフェが拠点施設に発展したとすれば、それは検討委員会の私感が入り過ぎている。パブリックコメントもその点を踏まえて行ってほしい。
◎野田緑と花の課長 パブリックコメントでのさまざまな意見を踏まえて、最終的な計画の策定を進めていきたい。
◆木下和吉委員 卯辰山公園の整備について、今回の計画は非常に前向きだと評価している。また、数年前から民間施設を買い取って整備するなど、前向きな姿勢で取り組んでいるので、ぜひとも進めてほしい。広田委員はつくられた公園になるのではと危惧しているが、つくられた公園である兼六園は後世で評価されている。卯辰山公園かいわいは、これからの魅力発信の場所だと期待しているので、地域住民の意見を参考に鋭意進めてほしい。
◎池上都市整備局長 この委員会やパブリックコメントの意見を踏まえて、予算づけをしていきたい。拠点施設だが、情報発信だけでなく雨宿りの場所としても考えており、その辺りも今後のパブリックコメントの中で意見をもらいたい。
◆野本正人委員 平成25年度金沢市道路除雪計画について聞く。  ①除雪路線が年々ふえているが、除雪業者や機械は減っており、業者が無理をしないと除雪の対応ができないと聞いている。その点に関する現状を聞く。  ②今後の除雪の価格の改定等について、どのように考えているのか。  ③ことしから保育所と幼稚園の周りを除雪するということで、私の地元からも要望を出したが、道路が狭く機械が入らない、ほかの除雪路線との位置関係で距離が近過ぎるなどの理由で指定されなかった。要望したのは通学路でもあり、周辺の方は大変困っているので、その辺りをもう少し詳細に調べてほしい。
◎中川道路管理課長 ①除雪業者が年々減っているのは確かであり、できるだけ業者の確保に向けて努力しているが、近年の建設工事の減少に伴う業者数の減少がかなり影響している。  ②除雪の価格だが、県が算出する価格に準拠して設定している。業者の減少という実態については、石川県も同様であり、今後、県としても適正な価格について検討すると聞いている。県と調整を図りながら、業者に負担のかからない適正な価格で運用していきたい。  ③今年度から、保育所と幼稚園への経路については、4メートル以上で、なおかつ既に除雪認定路線から一定の距離を置いたものを除雪路線としている。今年度の実態を踏まえて、経路の指定基準について検証し、来年度の除雪計画に反映できるか検討したい。
◆小林誠委員 公共事業の発注工事について、全国的に入札不調が多いと言われており、富山県では頻発していると聞いているが、本市の状況について教えてほしい。
◎野口都市計画課長 近年、資材となる鋼材等の価格高騰や下請業者の不足により、実勢価格が上がり不調の要因となっている。金沢市の最近の建築工事では、野町小学校の改修工事、環境局の仮設庁舎耐震補強等工事で不調があったと聞いている。
◆小林誠委員 入札に関する諸経費率だが、金沢市は国交省が定める諸経費率に比べて低いと聞いている。諸経費率が、入札不調の原因であるとも言われているが、その辺の対策をどう考えているのか。
◎野口都市計画課長 本市の建築・営繕工事の諸経費率は、基本的には石川県の基準に準拠している。公共工事については、適正な利益を確保することが非常に重要だと考えており、本市でも国の諸経費率との差や他都市の動向等は調査している。現時点で、石川県の基準に準拠していることから、先行して諸経費率を国の基準に合わせることは難しいが、石川県と十分に協議や情報共有しながら、改善に向けて努力していきたい。
◆小林誠委員 今後、県と歩調を合わせて国の諸経費率に近づくように努力してほしいが、局長はどう考えているのか。
◎池上都市整備局長 入札不調が、昨年度は十数件だったと記憶しているが、ことしはその件数を既に超えていることは承知している。東日本大震災に関連して資材や機材が不足しているのが主な原因と考えるが、建築工事において、平成2年以来石川県と県内の市町村が採用している諸経費率が変わっていないことも要因の一つである。そのことについては、業界からもよく聞いており、しっかりと県に伝えて改善できるよう努力していきたい。
◆小林誠委員 平成2年から諸経費率が変わっていないということだが、この20年間で時代は大きく変わっている。ぜひ時代に対応した諸経費率を考えてほしい。  今年度の公共事業数は、前年度に比べてふえると言われているが、11月末時点での発注額は前年度と比べて減少している。残りの第四半期に大量の工事が発注されれば、入札不調の原因になることが予想されるが、その対策について聞く。
◎池上都市整備局長 公共工事に当たり、入札不調は非常に大きな問題だと認識しており、工期を延長すること以外にも、発注時期を分散して国や県の工事と重ならないように配慮していきたい。
◆広田美代委員 尾山神社近くの民間駐車場について聞く。最近整備された立体駐車場だが、出入り口が国道157号に面している。届け出に当たっては、事前協議をしているとのことだが、駐車場審議会ではなく景観審議会を開いたと聞いている。景観審議会において、どのような審議があったのか。
◎中村景観政策課長 景観審議会では、駐車場の建物の形態や意匠について2度審議しており、一部設計を変更している。委員指摘の出入り口の位置だが、市の交通政策課への協議を終えた上での届け出と確認しており、審議会では当該建物の形態や意匠などが周辺の環境と調和しているかを中心に審議した。設計の変更点だが、前面にあった格子部分をふやして、できる限り囲むように変更したほか、後方の屋外階段の形状を細長いものから折り畳むような四角いものへと変更している。また、夜間の景観についても、内部照明を電球色に変更している。
◆広田美代委員 この立体駐車場の1階部分には銀行があり、現金輸送車が後方へ回る関係から駐車場の出入り口をやむを得ず国道に面するように設計したのは景観的にも重要だと思っている。どこまで交通政策課から話を聞いているかわからないが、例えば車が並んだときの見え方や、駐車場出入り口そのものの雰囲気を考えてもどうかと思う。交通政策課から何か意見はあったのか。また、景観審議会でその辺りの意見は出なかったのか。
◎中村景観政策課長 交通政策課からは特に意見は聞いていない。また、景観審議会はあくまで建物の形態や意匠について審議する場であり、駐車場の位置について意見は出なかった。
△[次回以降の委員会開催日程について]   次回は1月22日(水)午前10時、次々回は2月17日(月)午前10時と決定。                                  以上

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