ブログみよみよ日記

金沢市男女共同参画都市宣言

カテゴリー:

 331みなさん、本日は「国際女性デー」

金沢市では昨年12月に議決された「金沢市男女共同参画都市宣言」の

記念式典および市民フォーラムが行われました。

330

この都市宣言は、以前から投稿していたように、女性議員が中心になって

議論を重ね、また関係者の方々にもご協力いただき作成されたものです。

議論の中では、特に「性別にかかわりなく」とか「一人ひとりが互いの違い

を認め」などの人権部分を大事にし、また「国際社会」というキーワードでを

入れることにより、政治的に遅れている部分も浮かび上がらせました。

 

 なのですが、「金沢なでしこプロジェクト」および記念講演では、それは

感じられず・・

というか、これがアベノミクスでの女性活用戦略なんだということが、よく

わかりました。

「金沢なでしこプロジェクト」では、ワークショップなど通じ、とある企業の

女性事務の方が「最初は上司から言われて関わったけど、主体性をもつこと

の大切さがわかってきた」と・・

 334

で、会社としては今まで14年から中途採用だけだったのを、女性も含め

新卒採用をはじめてしたということです。

市のまとめはこれ。

333

やる気の問題ではないから、わざわざ都市をあげて宣言をしてるんですよね。  

 

で、記念講演ですが。

渥美由喜さんという内閣府でも少子化危機突破タスクフォース 政策推進チームリーダー

であり、東レ経営研究所 研究部長というお仕事をされている方。

「中小企業の経営戦略としての女性活躍」という演題から、予測はできたので

すが、そういうお話でした。

「女性は制約社員」であり、マネジメントの仕方で「無制約社員」とも同様の

働きができるし、場合によっては女性ならではの視点を活用できる。

慣れないうちは大変かもしれないけれど、辛抱して工夫すれば、

儲けにつなげることができるという、会社の中で家庭で、なんとかがんばれ!

という、要約すればそんな感じでしょうか。

彼自身、マイノリティに寄り添いたい、社会で活躍してほしいという思いは

もってされたのだとは思いますし、経営努力はもちろんですが、

わたしたち女性議員が議論してた人権や多様社会、経済政策や社会政策が

国際的にだいぶ遅れているという部分がうすいように感じました。

335 336 337

内閣府の仕事している方ですからね^^;

たしかに、「女性を活用して会社がつぶれたらもともこもない」というような

見方があるのかもしれませんが、そもそも男女共同参画は女性をどうするかと

いう問題ではないということを忘れてはいけないと思います。

まずは、土台としての経済や労働という視点において、「だれでも、はたらい

て、安心してくらし、そして次世代につなぐ」ということができなくてはなり

ません。

男性の家事時間が日本は極端に少ないという報道がされましたが、男性も

17時に終わって家に帰り子育てや家事ができるようでないと、女性も十分に

働けないのです。

たしかに、「男性は仕事、女性は家事」という役割分担意識の改革ももちろん

必要ですが、女性が働こうと思った時にパートナーの男性含め、きちんとした

労働と生活が保障されていなければならないのです。

そして、「非正規雇用をなくす」ことも重要。

女性は6割が非正規雇用と言われています。

結局非正規化がすすむことで、女性だけでなく男性も労働者全体が、安定した

仕事を得られず、「ワークライフバランス」どころの問題ではないのです。

まずは「労働者全体の賃金の底上げ、正規化、ルールの遵守」を経営者はもち

ろん国の政治が責任をもつこと、そして労働だけでない経済政策や社会保障な

どの政策が必要です。

待機児童の解消だってそのひとつですが、新制度はどうなるのか・・

とにかく、

「どんなにがんばっても昇進できない」「同じはたらきをしても給料が安い」

「非正規雇用しかない」「妊娠したら首になった」「子どもいると雇ってもら

えない」

女性たちの切実な苦しみは、女性だけの制度やマネジメントをどうにかす

れば解決できる問題ではなく、「労働者全体の問題」そして、そうでしか人を

雇えない会社の体力の低下をもたらしている「大企業優先」の政治と、労働上

のルールの改悪を、根本から変えなくてはいけないと思うのです。

おそらく、「経営マネジメントの専門家」みたいな方より、よっぽど職場で苦

しんでいる女性のみなさんのほうがそのことわかっていたりして・・

今の政権では、「予算をかけずに企業努力、個人の努力で女性もはたらきやす

いように!」という立場。

金沢市も同じような立場なのでしょうか。

3月議会の中で、あきらかにしていきたいと思います。

 

そして金沢市が、このようなアベノミクス戦略に盲目的に突っ走らないよう、

しっかり声をあげて行きたいと思いますし、国の政治にも声あげ、苦しんで

いる方々に寄り添える政治に切り替えるためがんばります!

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

さいごのさいごに、これが「金沢市男女共同参画都市宣言」です!

 

私たちのまち金沢は、市民一人ひとりが、歴史と伝統に学び、

個性豊かな風格と活力のあるまちづくりを進めてきた。  

すべての人が性別にかかわりなく尊重される社会の実現のためには、

市民一人ひとりが互いの違いを認め、あらゆる分野に平等な立場で

参画する機会が確保されるとともに、国際社会における取り組みと協調し、

連携を深めていくことが重要である。  

よって、私たちすべての市民は、次代を生きる若者や子供たちが

個性と能力を発揮できる未来とするため、男女共同参画都市となることを宣言する。   

 平成25年12月16日金沢市議会議決

 

▲ このページの先頭にもどる

広田みよツィッターページ
広田みよフェイスブックページ
広田みよフェイスブックページ
日本共産党中央委員会
日本共産党石川県委員会
日本共産党金沢市議員団
JCPサポーター
© 2010 - 2024 日本共産党 金沢市議員団 広田みよ