ブログみよみよ日記

2015年 2月 教育消防常任委員会

引用元:金沢市議会議事録

平成27年  2月 教育消防常任委員会
          教育消防常任委員会記録
1 開会日時     平成27年2月12日(木)
2 開議時間     開会 午前10時2分~閉会 午前11時8分
3 場所       第5委員会室
4 出席委員(8名) 角野恵美子委員長、喜多浩一副委員長
           広田美代、宮崎雅人、小阪栄進、清水邦彦、
           中西利雄、福田太郎の各委員
5 欠席委員(0名)
6 出席説明員    別紙のとおり
7 事務局出席者   小村議事調査課担当課長、河口主任
8 審査事件等    別紙のとおり
9 議事の経過等   以下のとおり
 委員長の開議挨拶に引き続き、所管事務の調査として執行部より報告事項の説明を受け、質問応答を行った後、その他の事項について質問応答を行った。次に、意見交換会について協議を行い、閉会した。
△[報告事項]
  ・東部地区防災拠点広場(仮称)の正式名称について(口頭報告)                        ・・・・・・向危機管理課長
 東部地区防災拠点広場(仮称)は、山側環状に近接している特徴を生かし、周辺住民の緊急避難場所や市内の被災地区への支援拠点とともに、他の自治体からの緊急支援隊、支援物資の受け入れ基地として3カ年かけて整備を進めてきた。現在、園路の舗装工事を行っており、今月下旬から植栽工事を行い、3月末で完成する。  この施設の名称は、大桑3丁目地内に位置していることから大桑防災拠点広場を正式名称とすることで、既に地元からも内諾をもらっている。この名称を施設の看板等に明記し、4月にはオープニングセレモニーを行い、供用を開始する。
・学校職員の懲戒処分について(口頭報告)・・・・・・・・濱野学校職員課長
 金沢市立小学校の校務士が逮捕され、昨年10月に強盗罪で起訴された件について、裁判はまだ係争しているが、本人等からの事情確認を行った上で、2月10日付で懲戒免職処分とした。  再発防止の取り組みとしては、逮捕後、金沢市立の全ての小学校、中学校、高等学校に教育長、教育次長あるいは私が出向いて、校務士に対して教職員としての自覚の保持などについて直接指導を行ってきた。引き続き各学校に対し校内研修の計画的な実施などを通じて法令遵守と服務規律の徹底を図るよう指導していく。  今後、教育委員会と学校が一体となり、これまで以上に職務に励み、再発防止と児童・生徒、保護者、市民の信頼回復に向けて全力で取り組んでいく。
・第3次金沢市生涯学習推進計画(仮称)の策定について・・・島生涯学習課長
 教育委員会報告案件-1、第3次金沢市生涯学習推進計画(仮称)の策定について報告する。  策定の趣旨だが、平成17年3月に策定した新・金沢市生涯学習推進計画--これは第2次計画だが、平成18年度から27年度までの10カ年計画となっており、来年度に計画期間が終了することから、その間の教育基本法や社会教育法の改正、また変化する社会環境に対応し、本市の生涯学習施設の現状や課題、市民の意識調査の結果等を踏まえ、今回、本市独自の視点を取り入れた第3次金沢市生涯学習推進計画(仮称)を策定する。  計画の位置づけだが、生涯学習推進計画は、金沢市民憲章の理念に基づき生涯学習推進基本構想の具現化を図る目的で策定してきたところである。今回、国で学校教育と生涯学習の両方にまたがる教育振興基本計画が策定され、金沢市においても両方にまたがる基本計画の策定が必要となった。資料の概念図のとおり、学校教育部門では先般策定した金沢市学校教育振興基本計画が、生涯学習部門では今回策定する第3次金沢市生涯学習推進計画(仮称)が、それぞれ車の両輪として本市の教育振興基本計画を構成する。  計画期間は、平成28年度から平成37年度までの10年間とする。  計画の特徴だが、現行計画では幅広く施策展開の方向を設定したが、今回の計画に当たっては、より実践的な計画とするため、今後10年間を通じた目指すべき方向性を示しながら、当初5年間に総合的かつ計画的に取り組むべき重点施策を示すこととしている。  策定に係る組織だが、社会教育法に社会教育等の計画について審議、検討を行うと規定されている金沢市社会教育委員会議で行う。  スケジュールだが、平成26年度に市民意識調査を実施し、市民ニーズを把握するとともに、社会教育委員会議において計画の策定方針を検討した後、パブリックコメント等を経て、平成27年中には取りまとめる予定である。
△[報告事項に対する質問応答] 
◆広田美代委員 生涯学習推進計画の策定について、教育基本法及び社会教育法が改正されたことと、近年のめまぐるしく変化する社会環境に対応することが趣旨で挙げられているが、具体的にどういう改定が国で行われたのか、そして近年の社会環境への対応をどのように捉えているのか。
◎島生涯学習課長 近年の社会的変化だが、少子高齢化が急速に進行していること、社会がグローバル化していること、さらに情報化の進展によって社会の変化が予想を超えたスピードで進んでいること、また多様化していることなどである。また、国の法律だが、中央教育審議会の答申等があり、具体的には社会教育の基盤整備、教育改革に関する具体的な方策といった内容等で改正されているが、きょう資料を持ち合わせていないので、必要があれば報告したい。
◆広田美代委員 生涯学習推進計画の期間が終わるので新たに策定するとのことだが、平成18年度からの計画を調べたところ、やはり市民憲章の理念に基づいて始まり、構想も踏まえ、計画として取り組んできており、市民局と連携してきたという印象である。なぜ今回、教育振興基本計画ができたからといって学校教育との連携を強めていく方向性に至ったのか。
◎島生涯学習課長 生涯学習推進計画は、市民憲章をもとにして、例えば市民スポーツ振興計画、男女共同参画推進行動計画といった計画と連携しながら取り組むこととしており、第2次計画でも記述があることから、今回もそのような取り組みは続けていきたい。なお、きょうの資料では、特に学校教育と生涯学習が連携して教育振興基本計画を位置づけていくという説明のために概念図をつくったことから、市民スポーツ振興計画等との連携は省いている。
◆広田美代委員 この図だが、国で定めた教育振興基本計画を、努力義務とはいえ自治体でつくるという方向があることからこのようになると感じた。教育基本法と社会教育法の関係では、平成18年にまず教育基本法が改正されたが、これは政府主導で行われ、学力テストを初め今の指導要領に沿った成績主義、評価主義の教育が主に打ち出されていて、現場からも反対の声が上がった。それに基づき平成20年に国は教育振興基本計画を閣議決定したが、教育は政治から独立しなければいけない立場から大きくそれ、政府主導で、しかも現場の声もなく、さらに予算も減らし、条件整備抜きに進められてきた。非常に問題だと思っており、今回、金沢市にも振興計画としておりてきたと感じている。一方、石川県は、平成23年に既に教育振興基本計画を策定しており、ネット上にも全て載っているが、今まで学校教育、生涯学習、スポーツと別々にビジョンを策定していたものを国の方針にのっとって一本化したと書いてある。中身を見ると、各市町教育委員会も巻き込むと書いてあり、学校教育、生涯学習、スポーツ、男女共同参画も一緒に計画を立てたように見える。金沢市では、文化財保護やスポーツは市長部局へ任せてあり、教育とは切り離してあることから見ると、石川県とは非常にリンクしにくいと感じた。また国の流れからいくと、学校教育と社会教育が一緒にされ、しかも社会教育は学校支援のための下請のように移行し、社会教育についても自由、自主性を奪うことになり、教育に政治が介入できる新たな仕組みづくりにも受け取られると感じている。そういうことにこの計画がなり得るのではないかという市民の懸念については、どのように説明するのか。
◎島生涯学習課長 県の計画は学校教育、生涯学習、スポーツといったものを取り込んだ計画になっているが、金沢市の場合は、それぞれの基本計画を持って取り組んできた経緯もあることから、それぞれの計画を策定している。そういった計画とも内容を連携しつつ策定していく必要がある。学校教育については、当然、学校教育振興基本計画の中で定めがあるが、例えば地域で子どもたちを育む、それから家庭で子どもたちを育むといったものは生涯学習の一分野を担うものであり、そういった子どもたちの育成については、この計画の中で取り組んでいきたい。学校教育の下請という取り組みではなく、あくまで家庭や地域の主体が子どもたちの教育を担うという方向性で計画を策定していきたい。
◆広田美代委員 学校、地域、家庭というそれぞれの教育現場の主体が自主性を持って自由に教育ができることを目指して、計画策定に取り組んでほしい。また、絶対に政治が教育に介入していく仕組みづくりにならないように注意をしてほしい。ただ、石川県の計画では市町教育委員会も組み込まれているが、どのように連携するのかもう一度確認したい。
◎島生涯学習課長 県の計画の中でうたわれているもので連携が図ることができる部分は図っていきたいが、特に県の計画の中に組み込まれて何かをすることは考えていない。
◆広田美代委員 生涯学習だけではなく、学校教育でもそのようなスタンスで行ってほしい。先ほど時代的変化の中で少子高齢化などとの答弁だったが、貧困と格差の問題、特に子どもの貧困が問題になっており、教育予算の増大や、子ども一人一人を見るという意味で、先生の増員や学校環境の整備に予算をつけるように、政治にしっかり求め、計画にもできる限り組み込んでほしい。  次に、懲戒処分が続いており、学校への説明、指導を行ったとのことだが、子どもや保護者への説明はどうなっているか。
◎濱野学校職員課長 保護者に対しては、各学校において保護者懇談や、特に当該校では臨時に保護者会を開いて説明している。また子どもに対しては、すぐに心のケアとして心理士等を派遣して、教育相談部門を充実している。
◆福田太郎委員 今回は校務士だが、最近、教職員の不祥事が多い。全部ではないが、性癖というか病気であり、病気の者を先生にすることが問題だと思っている。教員を採用しているのは県だが、県に対してそういう病気を持っている人を採用しないでほしいとはっきり言うべきである。科学的にどういう採用をすればいいかわからないが、そういう方策を一緒に考えるとか、採用試験に自分の性格を判断するようなものを用いて、なるべく病気を持った人を採用しないようにしてほしいが、教育長はどう考えるか。
◎野口教育長 県の採用試験においては、いわゆる一般教養とか専門の試験だけではなく適性検査等も行われている。そういった中で教員等として採用されている現状があり、折を見て県と話をしていきたい。
◆広田美代委員 教員採用試験については、以前新聞でも取り上げられたが、既にミネソタ式テストによって性的な指向を聞いている。しかし、全国的には人権を犯すとして取りやめの方向を打ち出している自治体もある。短絡的に病気と位置づけてやってしまうと、人権問題にもなる。学校教育振興計画にも人権は2番目にうたわれている問題であり、留意してほしいと思うがどうか。
◎濱野学校職員課長 県費教員については県教委で採用している。いろいろな事案を含めて県教委も、当然、人権的に守らなければならないところは守っていかなければならない。また本市は、金沢市立工業高校の教員を独自採用しており、適性検査と面接を行っているが、そうしてことも検討していきたい。
△[その他に対する質問応答] 
◆宮崎雅人委員 学校の制服の制度の考え方や取り組みについて聞きたい。
◎西川学校指導課長 金沢市立小学校の制服について答弁する。金沢市では、現在3校が私服で、それ以外については標準服を採用している。これは、昭和38年に学校と教育委員会と関係者等での準備委員会を設置し、意見を十分に交換して、現在の標準服を金沢市立小学校では着用してきた。当時の経緯は、子どもたちが学校での質素化という指導に反して、流行を追ったり華美に流れたりすることで保護者への負担が大きくなる傾向にあったこと、さらには指導のために各学校独自で制服をつくろうという動きがあったことがあり、金沢市内で統一した標準服を作成するという流れになった。ただし、標準服の着用についてはあくまでも学校の意思によるものであり、教育委員会が全市の子どもの制服を強要したり強制したりするものではない。そういう基本的な考えのもと、3校については学校と育友会、PTA、保護者等が何度も意見交換し、多くの方の意見を聞いて私服への移行が決まったと聞いている。
◆宮崎雅人委員 経緯はわかったが、保護者から制服にしてほしいという要望等も聞こえてくる。答弁を聞くと、教育委員会ではなく学校ということになる。校長先生の一存で決めているということか。
◎西川学校指導課長 最後は学校長の判断になるが、そこに至るまでには、PTA、育友会の役員等の保護者代表と学校とが長い時間をかけて意見交換して、さらに保護者や地域へアンケート等の意向調査も重ねて、十分地域や学校の意見が反映した形で決定されている。
◆宮崎雅人委員 統一できる考え方は、教育委員会としてできれば一本化するべきである。そうしないと、指示を出しても何校かの学校で守られないということが出てきて、統一できない。答弁は要らないが、前向きに取り組んでほしい。  次に、たしか1月末だったと思うが、北陸3県の電気科の生徒たち--本市では市立工業高校と県立工業高校の生徒が集まって、今後の就職や業界に対していろいろな意見交換をしたと聞いている。その場でどのような話が出たのか、わかる範囲で教えてほしい。
◎若林市立工業高等学校事務局長 その懇談会の内容について、きょう資料を持っていないので、後で報告したい。
◆小阪栄進委員 教職員の記章の着用について、どのような状況か。
◎濱野学校職員課長 金沢市内の教職員には金沢市の記章をつけるように指導を徹底している。ただし、体育の時間や着がえるときは記章をつけていない。
◆小阪栄進委員 時折学校を訪れると、大抵の教職員がつけている。ただ一部の教職員から、体育のときや理科の実験等のときに着用するように強く指導があって困るという意見を聞いている。教科によっては柔軟に対応してほしい。
◎濱野学校職員課長 学校に対して、日ごろからつけるように指導しているが、教科によっては、つけると壊れたり傷つけたりするので、柔軟に対応するとともに、原則としてつけるように指導していきたい。
◆中西利雄委員 先月、中央小学校を本委員会で視察し、授業風景も見たが、少し気になったことがある。音楽の授業だが、子どもたちが元気に先生のピアノ伴奏で歌っている姿を見た。しかし、その曲は私の知らない歌であった。いろいろな人に話を聞くと、近年は童謡や唱歌を歌う機会が非常に少なくなり、最近の歌を歌う方向に進んでいると聞いた。それでもよいが、小学校の音楽の教科書における童謡や唱歌について、現状はどうなっているのか。
◎西川学校指導課長 現在の学習内容は、平成20年度に答申で改訂された学習指導要領に沿っている。音楽科の改訂の趣旨に次の文言がある。「国際社会に生きる日本人としての自覚の育成が求められる中、我が国や郷土の伝統音楽に対する理解を基盤として、我が国の音楽文化に愛着を持つとともに他国の音楽文化を尊重する態度等を養う観点から、学校や学年の段階に応じ、我が国や郷土の伝統音楽の指導が一層充実して行われるようにする。」この趣旨を踏まえ、現行の教科書では、それ以前の学習指導要領よりも各学年で取り扱う文部省唱歌や昔から受け継がれている童謡等はふえている。具体的には、低学年と中学年では示してある4曲の中から2曲あるいは3曲を選択するとなっていたが、現在では4曲全てを取り扱う。高学年においても、示してある4曲の中から3曲を選択するとなっていたが、4曲全て取り扱うこととなっており、以前の学習内容よりも童謡、唱歌を取り扱う内容がふえている。
◆中西利雄委員 かつて学校で習っていた童謡は、今の教科書からなくなりつつあると思う。市長も、私の子どものころは教科書にもいろいろ載っていたが、見直しで音楽の教科書から童謡、唱歌がばっさばっさと切り落とされ、子どもの日常から童謡、唱歌が消えつつあると発言をしているが、全くそのとおりだと思う。これはある意味、家庭で昔の童謡を教えるべきという意味にもとれるがどうか。
◎西川学校指導課長 各教科書には、学習指導要領に示されている曲以外にも多くの曲が載っている。また金沢市においては、各学校で最低基準として行う金沢スタンダード・ベーシックカリキュラムの中にも、文科省が示す曲以外の童謡、文部省唱歌等も示している。その中で各学校では、子どもたちの実態に即した内容を選択して実施している。音楽科については、授業時数が削減となり、昔は週2時間だったが、現在は週1.5時間程度になっている。全てを充実した形で学習することが非常に難しいため、各学校では、いろいろな地域の方や専門的な方をゲストティーチャーとしてお迎えして、できるだけ多くの子どもたちが参加する形で日本古来の伝統的な音楽に触れる機会を設けている。
◎野口教育長 委員と同様、確かに減ったという感じを受けている。学校で仕事をしていたとき、授業時間数が減少していくので、大事にしたいと思う歌は、きょうの歌として学校での朝の会で歌い、授業をスタートすることがよくあったので、その中でなるべく取り入れるように先生にお願いしていた記憶がある。折に触れて、そのようなことも先生にお願いしたいと思う。
◆中西利雄委員 中央小学校で気になったが、音楽の授業中に韓国の歌が歌われていた。先ほどの答弁で外国の文化を尊重することも必要だと思うが、やはり自国の文化である童謡、唱歌を限られた時間だが、奨励してほしい。先般、小学校1年生から6年生までの音楽の教科書を調べたところ、子どものころに歌っていた歌で、「靴が鳴る」「汽車」「てるてる坊主」「桃太郎」「あめふり」「むすんでひらいて」「とおりゃんせ」「村のかじや」「ゆき」「おうま」等々が一切教科書に載っていなかった。童謡や唱歌は日本古来の価値を残している文化だと思うが、今述べた童謡が教科書からなくなっていることについてどう考えるか。
◎西川学校指導課長 教科であるので文科省の検定教科書を使うことが原則であり、そこに載っていないものは、金沢スタンダード・ベーシックカリキュラムで示したり、また音楽の先生が集まる小教研という研究会が月1回開かれているので、情報交換をしながら各学校の実践につなげていくことになる。単に歌うだけでなく、その当時の原風景やイメージできる歌詞の内容についての解釈も含めた指導が大事である。各学校の音楽担当に研修の際に伝えていきたい。
◆中西利雄委員 参考までに聞くが、教科書採択のときに、音楽の教科書は何社が提示しているのか。
◎西川学校指導課長 小学校で来年度から使う教科書の採択事務を今年度行ったが、小学校音楽の出版社は2社であった。選定する際の調査研究項目という基準だが、音楽については、伝統と文化を尊重する態度という内容や話題、題材の充実が図られているかといった基準を示した。2社のうちからすぐれたものが多い教科書について採択委員会や教育委員会で示した。
◆中西利雄委員 音楽の教科書の裏表紙に必ず君が代が載っている。小学校の入学式に出ると新1年生が大きな声で君が代を斉唱している。ところが中学校の入学式に行くと、生徒のほとんどが君が代を歌っていない。小学校の6年間で君が代について、どういった教え方をしているのか。
◎西川学校指導課長 国歌君が代の取り扱いだが、学習指導要領の規定にのっとり、1年生から6年生までどの学年においても指導することになっている。具体的な指導については、音楽の時間も含めていろいろな行事、特に儀式的行事等で歌う形で指導している。ただ、委員指摘のように、発達段階によってはなかなか思い切り歌えなくなる世代もあると思うが、学校では子どもたちに歌詞の内容等も含めて、国歌という意識づけを図りながら指導している。
◆福田太郎委員 音楽の教科書は検定済みであり、その中から選ばなければならないが、教科書で問題になっているのは、歴史、道徳、音楽である。市長も市議時代、質問していたが、要するにばっさり切られているとのことだった。君が代について正直に言うと、小学校だと思うが、授業中に先生が、君が代は天皇のことだと教えていたが、君が代の内容を先生が知らないのではないか。金沢市では教員の研修ができるので、君が代はどういう歌詞なのか、国歌について先生に勉強し直してもらうことも大事だと思うがどうか。
◎濱野学校職員課長 金沢市教育委員会には研修権等があるので、指摘のことも含めて、音楽科を中心として研修の機会等を検討していきたい。
◆広田美代委員 今、君が代は、国民のことであると捉えている動きが大きいが、戦時中は天皇であると教育されてきた経過がある。先生もいろいろな考え方があることを学んで伝えることも基本的なあり方だと思う。そうでないと同じ過ちを繰り返すことになるので、教育者として気をつけてほしい。音楽家自身が言っているように、音楽は情緒であり、政治は理性である。情緒を利用して政治的なものを子どもたちに植えつけることは絶対あってはならず、気をつけて取り組んでほしい。
◎野口教育長 来年度から使用する小学校音楽の教科書を1年生から6年生まで全部読んだ。どの学年においても、国歌の意味をきちんと説明してあるので、そういったことを踏まえて先生にも話をしていきたい。
○角野恵美子委員長 先ほど広田委員から質問のあった教育基本法や社会教育法の改正の内容、及び宮崎委員から質問のあった1月下旬に行われた北陸3県の電気科に係る件については、次回の委員会で報告を求めることとしてよいか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり]  それでは、そのようにする。
△[意見交換会について]   意見交換会の配付資料及び説明原稿について別紙のとおり確認した。                                  以上

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