「目的のために手段を択ばないあきれた保育施策」
実は金沢市は、画像が示すように、認可保育園については国基準を上回る(拡充した)基
準を設定しています。
これは、国の最低基準では子どもの安全や保育士の労働環境が守られないとして、保育園
関係者や保護者の力で拡充をしてきた誇れるものです。
ここ金沢では、遡ること昭和40年頃からこの基準で運営をされており、それは、その以
前から声を上げてきた先人たちと、今でも基準を守るためにがんばっているみなさんによ
るものです。
しかし国は、待機児の緊急対策を口実に、こうした国基準を上回る基準で運営をしている
自治体に対し、「基準を引き下げて児童を詰めこむ」計画を考えているようです。
さらに、幼稚園の空スペース保育を行うということも検討し、石川県ではすでにモデル的
に行われているようです。
まさに、目的のために手段を選ばないやり方です。
そこで金沢市の担当課に確認したところ、「金沢では基準の緩和や幼稚園でということは
考えていない」とのこと。
ひとまず安心ですが、他都市の状況や、今後の国の動向をしっかり見ていかなければなり
ませんし、やはり規制緩和許さずにむしろ充実した環境で保育ができるよう押し戻す必要
があります。
金沢市でも見えない、把握できない待機児童や認可外保育園にやむなく入られる方がいま
す。
その方々にも安心安全の保育が確保できるよう、市も国も子育て予算を増やし、保育士処
遇改善や必要なところの保育園増設を行うよう引き続き求めていきたいと思います。