ブログみよみよ日記

保育現場のみなさんが市へ要望。

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だいぶ遅くなってしまいましたが、昨年末おこなわれた、福祉保育労働組合と

保育連絡会が金沢市へ要望をだし、現場の実態を伝えました。

現場の実態が当事者から具体的に語られ、大変貴重なものでしたので、書き留めておきま

す。

まずは、要望項目ごとの市の回答です。

 

1.児童福祉法24条1項の市町村の保育実施責任をふまえ、すべての施設・事業、すべ

ての子どもに対して格差のない保育を提供してください。

(市の回答)

 児童福祉法24条が残ったので、保育園はもちろんのこと、認定子ども園も市町村に課

せられていると思って責任をもってやっている。

 小規模保育は最後の選択肢であり、まずは認可保育園からと思っている。

 企業主導型保育については、事業計画の中にはないもので、計画の外にあるので市町村

は関与できない。会社の福利厚生施設のようなものと考えるが、地域の子ども半分を受け

入れるという点では、小規模保育と同じ。扱いは認可外保育園として、指導監査はしてい

く。

石川県では2か所、市にも問い合わせが来ている。

 国のほうで財源の裏付けがあるので、レベルの低いものにはならないのではないか。

ある程度、期限を区切ってやるのではないか。

 

2.保育環境、基準を改善してください。

①受け持ち人数を改善してください。

(1才児・・4対1 0才児・・2対1)

※受け持ち人数を分数計算ではなく、子どもが一人でも上回ったら、もう1人保育士を配置してください。

②給食調理の自園方式をくずさず、全園児を完全給食にしてください。

③3才児までは複数担任にしてください。

(市の回答)

①配置基準を上回ってやるつもりはない。国からは国の基準でやるように言われている。

②完全給食はいいことだと思うが、国からの運営費には完全給食の分は入っておらず、各

保育園の努力となっている。今のところ上乗せするつもりはない。ただし、食育は園ごと

になっていて、市が踏み込むのは慎重にならざるをえない。

アレルギーの対応についてはのぞみやあゆみ保育園、つくしんぼ保育園がきめ細やかな対

応、加配をしているところ。

完全給食の実施状況については調査してみる。

③3才児については国の基準をすでに上回っているので考えてない。

 

3 .職員の処遇を改善してください。

①保育所、幼稚園・認定子ども園、学童保育などの職員の処遇を専門職にふさわしく改善 

 してください。

②正規職員を増員してください。

(市の回答)

①40時間労働の保育士制度は金沢だけがやっていることであり、すでに改善している。

 

4.保護者負担を軽減し、安心して子育てしやすい金沢市にしてください。

①保育料を引き下げてください。

②義務教育年齢まで医療費を「窓口完全無料化」にしてください。

③病児保育をもっと利用しやすくしてください。

(市の回答)

①施設給付を増やしたので、本来は保育料もあげなくてはならなかったが、あげなかっ   

た。年間10億円が通常だが、4億円を持ち出ししている状況。

中核市の中では、所得の高い人の保育料が最も低い。

1号認定の部分は見直すかもしれない。

 

回答を得たあと、フロアから発言がありました。

(フロアからの発言)

保育士:企業主導型保育園が心配。質の低下につながるのではないか。

保育士:1才児を13人みていて、月齢差もあるが、自我がでてきている。

    みんな自分たちで歩いてみたいときだが、人でも足りないので、散歩車で行く。

    歩いたり、自分で触ったり、感じたりしてほしいし、保護者にも安心して任せて  

    もらいたい。

保育士:4才以降1人1人食べるご飯の量が違うので、持って行くメリットはわかるが、

    行事によっても食べる量は違うしおかずによっても違う。

    とある保育園では、ごはんを忘れた場合はあとで生米をわたさなければならない

    が、ある日弁当箱のふたを開けたら生米だったということがあった。

保護者:ほかの園は加工品が多く、おかしも袋菓子。保育士さんもほんとはいやだと思

    う。保育園にいるときくらいは温かい心のこもった食事への予算をふやしてほし

    い。

    また、前の保育園は派遣をいっぱい使っているし、夕方お迎えに行くと並んでテ  

    レビを見ている。

    保育料については、なんのために共働きをしているのかわからないほど保育料が  

    高い。

    金沢市では待機児童がいないかのように言われているのが困る。

保育士:保育士2年目です。保育士になりたくて保育士になった。一緒に考えて生活して

    いくのは楽しい。保育を勉強していた大学の仲間も20人のうち7,8人しか保

    育士にならないし、その7,8人も結婚したらやめていく。

    男性なので生活を安定させるためにあきらめている。続けたいので続けられな

    い。

保育士:7時から20時の13時間保育をしている。2,7,8hのパート職員をつなぎ

    あわせている。正職への負担が大きい。パートさんにせめて臨時にというが断ら

    れる。保育士が足りないのに子どもの申し込みが続いている状況。

保育士:保育士という専門職の責任がある。給食の職員が保育より格付けが低いのもおか

    しい。今年はいつもより返ってくる署名の数が多い。

保護者:休日相談医が一か所しかなく、駅西と東に1か所ずつほしい。

保育士:市はよくやってくれてるんだろうと思うが複雑な思い。全国的には事故が増えて

    きている。大阪の企業型の保育園に娘が働いていたがひどい。

    自分たちの保育園だけが守られていればいいと思っているわけじゃない。全保育

    園や子どもを守りたい。

保育士:7か月の子で復職した。子育てしながらはたらくのは大変だと痛感。

    この場には市長も来てほしかった。保育士は専門職なのに他の教育の人たちより

    低いのはおかしい。

保育士:給食さんは栄養士の免許をもっていても加算されない。やめていく人も多い。離

    乳食など複雑な食事が伝承されない。

 

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