ブログみよみよ日記

廃棄物総合対策審議会まとめ&メモ

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ごみの有料化について、市町会連合会と市婦人連絡協議会から意見書が出る動きと併せ、廃棄物総合対策審議会でなにが問われたのか、まずはまとめて載せます。

そのあとに、聞き取れなかったところもあるのですが、審議会の様子と資料を載せます。

 

まずはまとめです。

廃棄物総合対策審議会を傍聴しました。

昨年の審議会で出された答申は、「有料化を進める必要があるが、住民の理解を得ることが必要」と言った、ただし書き付きでした。
そこで、今回の審議会では「住民の理解を得ることができたか、ごみの有料化をすすめる環境が整ったか」の確認が行われました。
焦点が当たったのは、前回住民の理解を求めた、市町会連合会と市婦人連絡協議会のご意見。結果から言えば、お二人とも「いろんな意見があるが、仕方ない。住民に説明もしたのだし、あとは市長に任せる」というようなご意見でした。しかも、この審議会の直前に意見書を市長へ提出しています。(2月1日9:30)
その意見書。町連については「容認」の報道が出ましたが、市婦連については、「容認できない」というものでした。が、一転して本日は、「容認」となったようです。
市婦連になにがあったのでしょうか?

他の委員さんからも意見が出されましたが、「仕方ない」「やむをえない」「時代の流れ」と具体性と科学的根拠にかけるものばかりでした。
最後は、町会の説明会はまだ終わっていないのに「住民の理解は深まってきた」と、審議員に新しく加わり、いきなり会長となった金大教授がまとめました。

皮肉にも、今回提示された資料には、27年度の家庭ごみが前年よりも減っていることが示されましたし、古紙回収に力を入れるため、市が回収拠点マップを作製した報告がありました。そして、事業系ごみは増えているにも関わらず、事業系の委員さんからはその点についての発言はありませんでした。

今回の審議会は、有料化の議論を次のステージに移すためのものでした。
ただし書きで求められた「住民の理解」は「得られた」と無理やりまとめ、「あとの判断は市長に任せる」としたことで、「審議会でお墨付きをもらったので」と言って、市長がごみの有料化にまつわる条例改訂や予算をいつでも提案できるようになったということではないでしょうか。

しかし、「住民の理解は得られた」なんて到底言えません。
私が把握するだけでも、あちこちの町会で住民から明確な反対の声が沸き起こっています。だいいち、1359町会のうち説明会をしているのは659、していないところは700と、住民がひとりも話を聴いていないところの方が多いのです。
説明会を開いたところも全住民が出られたわけではなくほんの一部です。
これをもってなぜ、町連がそして市婦連が是非を示すような意見書を出せるのか疑問ですし、審議会で「理解が深まった、環境が整った」なんて言えるのでしょうか。

そして審議会について思うのは、
有料化ありきの雰囲気の中で各委員さんが奔走するより、せっかくの学者さんやいろんな立場の委員さんなのですから、その知恵と力を併せて、古紙回収を増やすにはどうするかとか、具体的な取り組みの議論を積み重ねていただくほうがよっぽどごみは減ると思うのです。

ここからは、資料&メモです。

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廃棄物総合対策審議会メモ

 

日時:2017年2月1日(水)10:00~

場所:市役所 4階 兼六

審議会のメンバー

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佐久間環境局長

 

前会長の関さんがお亡くなりに。

ごみの有料化については9ブロックのまちづくりミーティングで市長が説明し、順次、校下や町別に職員が説明し、市民からもたくさんのご意見が出た。

先ほど、町連と市婦連から意見書が市長へ提出された。

それも含めて、本日はみなさんから意見をいただきたい。

 

司会

 

新メンバーは、金沢大学の池本教授、農協振興協議会の北川会長、町連の西野会長である。

代理出席は、商工会議所、石川県、欠席は金沢大学の出村助教授である。

過半数を満たしており、成立。

 

会長の選任するが、推薦はいるか。

 

 

能木場由紀子 金沢市校下婦人会連絡協議会会長

 

池本教授は環境審議員もされているし推薦する。

 

 

 

池本良子 金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授

 

関さんから後を頼む、と言われていた。新任なのに会長というのもあれだけど、関さんにも言われていたのでがんばる。

 

ここから議論に入る・・・

池本良子 金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授

 

前回の答申と附帯意見について、状況などを市から説明してほしい。

 

ごみ減量室長

 

資料の説明 資料参照

 

 

池本良子 金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授

 

ご意見をどうぞ

 

西野茂 金沢市町会連合会会長

 

62校下あるが、答申を受けて、周知徹底ができなくて、ごみ有料化検討委員会を立ち上げた。各校下へのアンケートを集約して市長に意見書を提出した。

一部報道では、「容認」と言われているが、今が出発点であり、容認に向けた形で、市と密接な関係で努める。

意見書の中身を読む。資料参照

 

 

能木場由紀子 金沢市校下婦人会連絡協議会会長

 

西野会長とご一緒に市長のところへ行った。

市婦連の主な意見としては、ごみを有料化すると、マナー違反が増えたり、ごみ袋になんでも詰めるのではないか、負担が増えるなど、不安視する意見もあったが、将来世代の負担軽減や今一度話し合う機会がもててよかったなど肯定的な意見もあった。

適切な判断を求める。古紙回収の具体化や女性目線での取り組みを強める。

 

 

池本良子 金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授

 

金沢大学の出村昌史 金沢大学医薬保健研究域医学系助教から意見を預かっている。

「私は2つの意見を出してきたが、減量効果があるのかと言う点、不適切廃棄がどうなるのかと言う点で懸念したが、市は説明をつくした」

 

 

忠村涼 「金沢のごみを考える」学生連絡会代表

 

学生に対しても指導をしていくと言われたが、全学生に学校単位で説明してほしい。市外に住んでいる人もいるけど関係するから。

 

 

江口満 公募委員

 

(よく聞き取れない)・・家庭でコントロールできる。

有料化は負担になるがいたしかたない。

 

 

石川環境部長代理

 

(よく聞き取れず)

 

 

三国千秋 北陸大学名誉教授

 

マスコミがこれだけ来ているというのはどういうことか。市民との間に信頼関係が確立できていない。マスコミはそれをおもしろおかしく描きたい。

 

基本的には賛成だったが、町連と市婦連がもっと説明をということだったので・・

 

提案だが、社会実験をしてみたらどうか。

自転車の実験をしたことがある。

3か月ほど期間決めてやてみたらどうか。それで成果がでれば住民も納得する。

 

市は「説明した」というが、「このやり方でやっていく」という感じで聞く耳がない。

 

小松市のやり方をまねたらどうか。東京町田も有料化してるが、ステーション回収から個別回収に切り替えて不適切廃棄はなくなった。

いったん有料化すればずっといくからここで実験をしてみてはどうか。

 

 

野田リサイクル推進課長

 

有料化は全国の53%の市町村でやっている。

手数料が高ければ高いほど効果がある。1ℓ1円が妥当で、他都市でも導入して5年くらいで14%減量、資源化率は6%アップした。

 

小松市のやり方は、超過従量制というが、昨年10月から始まったばかり。

中途半端な比較をしており、意味がない。

 

超過従量制は全国的に効果が無くて、有料化に移行している。

 

個別収集の声も多いが金沢では無理。戦災にあっておらず道が細い。

また年間40億のごみ経費のうち20億が運搬費用。札幌で個別収集をしたら、業務量が3.5倍になり経費もあがることになった。

本市は、経費を下げて、ごみ減量・資源化率の向上をめざしている。

 

 

松川治彦 石川県スーパーマーケット連絡協議会代表幹事

 

マナー違反ごみはからすなども来るのできをつけてほしい

 

 

 

福田太睦 公募委員

 

ずっとごみのボランティアをしている。自分のごみは自分の庭に埋めてがんばってきた。

横浜は目標をかかげて達成した。やればできるということ。

ぜひ、有料化に努力してほしい。

新しいことにはあえてがんばるべき。郵便番号の桁が増えたときも反対はあったけど、基本的には有料化に賛成。

 

 

福島幸子 金沢市一般廃棄物事業協同組合理事長

決まったあとの周知期間を10か月としていたが、十分にとってほしい。

 

金沢商工会議所常務理事 代理

 

ごみ有料化はやむをえないと思う。でも、みなさんに啓発活動が必要。

 

 

北川博之 金沢農業振興協議会会長

 

私も賛成。

コンビニとかで、パックに入っているものがたくさん出回っているが、買う側ももう少し考えてほしい。

 

 

河内久美子 金沢学院短期大学教授

 

引っ越しシーズンの人たちへの指導が必要。

 

 

池本良子 金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授

 

市民の方々の理解が必要。共同でやっていく。

 

 

三国千秋 北陸大学名誉教授

 

実験をしてみる考えはないか。

 

 

佐久間環境局長

 

すでに全国、政令市も中核市でもやっているし、データもそろっている。本市が先行しておこなうわけでもないし、改めてモデルにする意味はないのではないか。

市民との信頼関係は大事。

ステーションの現場にもお願いをする。

 

三国千秋 北陸大学名誉教授

 

それはわかるが、市民の目線に立って、一緒に実験していくことが大事なんじゃないかと思って。

 

 

池本良子 金沢大学理工研究域環境デザイン学系教授

 

審議会としては導入をすすめる立場だが、附帯意見がついていた。

それについては、市民の理解は深まってきた。この1年市役所のみなさんが説明をしていただき環境は整ってきた。

 

いつするかということについては、市が適切に判断する、ということでよいですね。

 

 

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