ブログみよみよ日記

高齢者の熱中症を防ぐために。

年々、猛暑日が増える中、高齢者の熱中症が問題になっています。

というのも、金沢市の消防局が発表した熱中症の救急搬送(下記資料ご参照ください)でも、高齢者(65歳以上)が半分以上を占めています。R3年度の今年をみても、4月から8月15日現在で116名の搬送のうち、62名が高齢者でおよそ53%です。さらに、発生場所でみると、屋内が44名となっていますが、うち68%が60歳以上の方であることも消防局から年齢別をお聞きしわかりました。

もちろん屋外で搬送される方も半分以上が60歳以上なのですが、「屋内」でその原因を考えるとするならば、エアコンの設置状況や使用状況です。
東京23区を管轄する東京監察医務院によると、7月1日から17日までに亡くなった79人のうち、エアコンを使わない屋内にいた方は8割の65人。エアコンを設置していない方だけでなく、あっても使っていない方もいたそうです。
加齢により、暑さや寒さが感じにくくなるということもありますし、節約のためとか、健康のためという理由で耐えるという傾向があるのかもしれません。
わたしも、ご高齢者宅を訪問すると、エアコンがないお宅もありますし、エアコンがあっても「わたしはつけないのが健康法なのよ」とか、「節約のためにもっと暑くなってからつける」と言ってつけない方がおいでました。

まずは実態調査も必要ですし、経済的に設置できない使えないということであれば補償が必要です。そこで、7月8月の市民福祉常任委員会で質問いたしました。

7月の常任委員会で質問

そこで、7月の市民福祉常任委員会では、高齢者の多い生活保護の担当課(生活支援課)と、高齢者施策の担当課(福祉政策課)に、高齢者の熱中症対策について質問し、生活支援課からは「生活保護世帯を調査する」と答弁があり、福祉政策課からは、「民生員の方々にお声かけしている」ことと、「今後予定している高齢者福祉保健台帳の訪問調査でエアコン調査も行う」と答弁がありました。

あわせて、高齢者や低所得世帯などにエアコン設置費用などを助成する制度が全国各地で創設されており、わたしも求めてきましたが、改めて求めました。

8月の常任委員会で調査結果を聞く

8月の常任委員会では、調査結果をお聞きしました。

生活支援課の調査結果(2021年8月5日現在)
○エアコンのない世帯は、3512世帯のうち、215世帯
(高齢者163世帯、障がい者27世帯、小児がいる2世帯、難病患者1世帯、その他18世帯)
○そのうち生活保護の制度でエアコン設置が可能 24世帯 
⇒191世帯は自力で設置しなければならない

そこで、このようなやりとりを行いました。(要約)

広田質問中

ー広田
24世帯が制度利用して設置できるがされていない。ただちに、本人との合意がもちろん必要ですが、指導をお願いしたいと思います。そして、残り191世帯にはどう対応していかれるのか、この暑い中そのまま我慢を強いるのか、教えてください。

ー生活支援課長
冷房を付けるという上限ですが、1世帯あたり54,000円なのですが、居住が劣悪であるという条件のもと、転居をしていただくということを指導していくことも可能でございます。それで我々としましては、残りの190世帯ほどあるんですけれども、その方について可能であれば冷房の付いているお部屋の方に転居していただく、もしくはそれがどうしても地域のところがあるとか高齢者で私はここから動きたくないとか、そういうような方に関しましては、市社協の方から生活福祉資金の貸し付けという制度があります。それについて意見を申し上げてなんとか全世帯にエアコンが付けられるような形にしていきたいと思っております。

-広田
なかなか転居というのはハードルが高いですが、必要ならば、そして本人がそれでご理解いただけるならば、ぜひ環境改善のために進めていただくようお願いをしたいと思います。

        

次に、高齢者全般についてのやりとりです。

ー広田
高齢者施策の方でも台帳の調査が始まるということでしたが、どうでしたか。

-福祉政策課長
高齢者福祉保健台帳の調査ですが、前回の委員会の答弁で8月17日から行うというふうに申し上げました。ただ、8月2日にまん延防止等重点措置が適用されました。一応8月31日までだったものですから、9月1日から調査を開始しようと思っておりました。しかしながら今現在、最短でも9月12日まではまん延防止等重点措置の対象になります。こちらといたしましては、この調査はまん延防止等重点措置が解除された後速やかに開始したいと思っております。ただそうなりますと、当初2か月半調査期間をみておりました。これが最短で9月13日に始まったとしても、11月末までかかってしまう。これは関係の民生委員、協議会等ともお話しているんですけれども、冬に調査することが大丈夫かという問題もございまして、ご存じのように民生委員の方自身が高齢の方もいらっしゃる。ですので、今高齢者福祉保健台帳の調査に合わせて前に答弁申し上げたようにお部屋の中に入れるとかお話が聞ければの話ですけれども、消防の火災報知機の件もありますので、合わせてそういうものも調査したいと思っておりますが、調査の開始期間が見通せない状況ですので、引き続きちょっと検討させてください。

-広田委員
私も8月17日から始まるならなんとかこの夏、調査をし、かつすぐにエアコンを付けるという行動に移ってもらうということに期待していたのですけれども、まん延防止等重点措置で延期しているということで、調査は今後に控えるとしても、回覧板などでエアコンをきちんと使いましょうということを呼び掛ける、高齢者に対しては特に呼び掛けるということも必要ですがいかがですか。

-福祉政策課長
熱中症に気を付けましょうというチラシを各地区の民児協の方に配布しております。高齢者福祉保健台帳の調査に関わらず、通常の地域活動の際にご活用いただければというふうに伝えておりますので、引き続きそのことを徹底してまいりたいと思います。

引き続き実態をもとに、生活保護制度での設置や、あらたなエアコン設置などの助成制度を求めていきます。

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