ブログみよみよ日記

新しい交通システムについて動きがありました。

さる7月25日、新しい交通システム導入検討委員会 が今年度はじめておこなわれました。
通算でいうと、5回目ですが、市長が変わってからは初めての検討会でした。

さらに本市は今年度、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律にもとづく、2つの地域公共交通計画を協議しています。

本市独自の第3次交通戦略と石川中央都市圏で協議する石川中央都市圏地域公共交通計画です。

 本市の公共交通をめぐっての議論は、コロナ前とコロナ禍で大きく変遷しました。

コロナ前は、金沢港から金沢駅、金沢駅から有松にLRT/BRTを導入するような議論をしていました。それが、この新しい交通システム導入検討を中心に行われてきたのです。しかし、コロナ禍で北鉄やJRの経営悪化、減便・廃止が起こり、それどころではありません。

石川線・浅野川線の上下分離を北鉄が要請し、中央都市圏のほうで検討し始めています。

 にもかかわらず、この6月予算において、またも新交通の検討調査費2990万円もが計上されました。

 コロナ禍で公共交通の厳しい現実に直面しています。また昨年行った中央都市圏へのモニタリング調査でも、「まちなかへの移動を良くするために、公共交通に何を希望するか」という問いへの答えは、バスや電車の運行本数増と運賃の引き下げが40%前後と圧倒的に多く、LRTやBRTといった新交通の導入希望は10%です。

 LRTかBRTかといった議論はもはや破綻しており、ふたつの公共交通計画に専念し、郊外や山間部など中心に住民が困っている実態に即した検討を進めるべきだとわたしは本会議などでも質してきました。

そのもとでの、今回の新しい交通システム検討委員会です。

こちらがその様子です。

結果として、市や座長の提案は下記のようなものでした。

クリックすると、資料全体が見られます。

地元の北國新聞7/26日刊にはこのように書かれています。

「市側はLRT(次世代型路面電車システム)やBRT(バス高速輸送システム)の導入検討の前に、まずは現行の路線バスなどのサービス向上を優先する方針案を示した」

わたしも傍聴していたのですが、市民に乗り換え抵抗があるのに、このままLRTやBRTをすすめても余計に公共交通を利用しなくなるのではないか、まずはバスの利便性向上という現実に直面する課題に対応するということのようです。

民間交通会社からは「もう公共交通を民間でやってくださいという時代ではない」など苦しい実態が話されましたが、市民の交通をどう守るかという観点で、行政も民間も一緒に考えて進める必要があります。そのためには、実際に利用する住民の意見をもっと吸い上げるべきです。

今年度は、この方針をさらに深めまとめていくそうです。引き続き追っていきます。

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