ブログみよみよ日記

学童保育を学ぶ2日間。

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10月29・30日は、名古屋市にて行われた「全国学童保育研究集会 IN 愛知」に参

加をしました。

全国学童保育連絡協議会が毎年開催されているもので、今回で51回目です。

学童保育の運営委員や指導員、保護者や自治体職員、議員など学童保育の運営に関わる

人々が総勢およそ4700名が集まり、学び、お互いの情報や経験を交流します。

わたしは、石川県で開かれた研究集会に続き2回目の参加であり、今回もたくさんの学び

を得ることができました。

 

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まずは、学童保育に通っている子どもたちのオープニングセレモニーではじまりました。

やっとこや元気な歌声でこちらも元気になります。

その後は、特別報告として各地の保護者や指導員の方から報告がありました。

・名古屋の保護者から

学童保育では、保護者会の役割が大きいが、苦労も多そうだと思い当初は役員などは引き受けなかったが、お誘いを受けて引き受けるようになってからは、職業や立場の異なる父母とのかかわりが楽しく、また行事で子どもと一緒にいる時間も増えるなどして、やりがいを感じるようになった。仕事も忙しく時間を割くのも大変だけど、仕事ばかりでなく楽しくやりがいのある時間がもてて、ワークライフバランスだなと感じている。

・岩手から

震災にあい、複数の学童保育が、一緒に複数のグラウンドで仮設を立てて学童保育を運営。そこから、保護者が建設をめざし、登録児童が少なく持ち出しが多いなど、大変苦労した。みなさんには被災地に関心を持ち続けてほしい。

・福島から

原発から半径30km以内のところであり、子どもたちも避難を経験している。
できるだけ外の空気にふれさせないよう細心の注意を払っていた。そのため、指導員の要望を取り入れて、小学校の体育館のミーティングルームを借りてくれた。

・熊本から

新学期に入っても間もなくの被災でした。各学童保育の指導員が連絡をとりあい、状況を把握した。
募金や寄付などで備品はそろったけれど、玄関はかたむき使用はできないし、地形が変わり、道路も通学路もがたがたで、登下校には引率が必要。
保護者も子どもも不安定で、中には子どもだけを放課後留守番させておけないのでと申し込む方もいる。子どもも円形脱毛やじんましんが出ている。
地震は夜だったけれど、もし昼間だったら子どもたちを守れたかどうか。

 

次は、記念講演として福山市立大学の田丸敏高教授が「子どもの発達と大人の役割」と題

して講演。

先生は、主に子どもへのインタビューをとおして、子どもの研究をしてきたとのこと。

その中でのエピソードやそこから大人がどのように子どもと向き合うかということなどを

お話いただきました。

特に小学生は興味深く、一見矛盾だらけに思える会話でも、じっくり聴いていくとつじつ

まがあうことなどがある、とのこと。

また、学童保育の指導員が子どもからの言葉で傷つくことがあるが、それについては言葉

をまともに受け止めるのではなく、言いやすい人に気持ちをはらしているということや今

の時代は一言で済ます傾向があるなどを見抜き、「なんでそんなこと言うの?」という言

葉かけよりも「どうしたかったの?」と聴いてみるとよい、というアドバイスもありまし

た。まさに、子どもの発達に応じた大人の役割だと感じました。

ちなみに、子どもから大人への傷つく言葉ランキングは、①くそばば ②しね ③あっち

いけ ④だまれ ⑤ほかの先生がいい ⑥でぶ ⑦きもい だそうです。

 

また、話の中で気になったのは、最近は大人になりたい子どもが減っているのだそう。

大人を見ていて、仕事が大変そう、子育てがしんどそう、あそべなくなる、などを子ども

なりに感じるのかもしれない、とのこと。

「おじいさん(おばあさん)になりたい」という子どももいたり、おままごとの役柄で

一番人気なのは猫だそうです。

 

子どもの発達や社会情勢を学ぶことは、子どもを理解して対応する=子どもの権利擁護に

もつながるということを学びました。

 

また、「と」ということについて、印象的なお話が。

現代は、「子どもが親から自立できない」とよく言われますが、それは「学費が高い」と

か「賃金が低い」など社会的な要因が多い。

であるのに、個別に親と子が言い争ってもろくなことはなく、「子どもの世代のひとり」

と「親の世代のひとり」として意識して話し合うことが求められるのではないか、とのこ

と。それが、「親世代を子ども世代がのりこえていく」という社会の進歩につながるので

はないか、とのことでした。

大事な視点だと感じました。

 

二日目は、分科会でした。

わたしは第27分科会「自治体政策と地方自治体の課題」に参加。

地方自治体で公務員としてお仕事をされてきて、今は自治体問題研究所の理事をされてい

る渡辺さんが講師でした。

学童保育については、もともと国の制度ではなく、全国各地で市民がつくりあげてきた。

それが地方自治体のもとで拡がっていった歴史をもつ。つまりは、住民自身が必要とする

制度をつくり運営するという「住民自治」の最たるものであること。それが今では、国の

もとで市町村責務と位置付けられていることからすれば、住民自治、地方自治の力は社会

の進歩に役立っている。

しかし、今日の選挙や政治の状況を見ていると、選ぶ機能も選ばれた人々も機能をしてい

ない。であれば、直接請求というやりかたもあり、大いにやればいいと思う、とのこと。

フロアからは、各地の状況や実践の様子が拘留されました。

金沢からも、待機児童が出ている問題や、民設の学童保育については耐震化がされていな

いなど安全が確保されていないなど発言をしました。

 

 

 

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