ブログみよみよ日記

2018年 3月 経済環境常任委員会②

引用元:金沢市議会議事録

平成30年  3月 経済環境常任委員会           経済環境常任委員会記録 1.日時       平成30年3月16日(金)
2.開議時間     開会 午前10時17分~閉会 午前11時50分
3.場所       第2委員会室
4.出席委員(7名) 高  誠委員長、松井 隆副委員長            広田美代、野本正人、小林 誠、松井純一、            横越 徹の各委員
5.欠席委員(0名)
6.出席説明員    別紙のとおり
7.事務局出席者   喜多主査、渡邉主査
8.審査事件等    別紙のとおり
9.議事の経過等   以下のとおり  
 委員長の開議挨拶に引き続き、議案審査付託表(一)により本委員会に付託された議案12件のうち、農林水産局所管分について執行部から説明を聴取し、質疑応答を行った。その後、市議会だよりの掲載事項について協議し、閉会した。
P.2 [議案の説明]
△[議案の説明]  ・議案第60号中、農林水産局所管分についての説明 ・・・・松倉農林水産局長  農林水産局の平成30年度当初予算の説明をするので、平成30年度農林水産局当初予算説明資料を見てほしい。  1ページ、農林水産局機構図だが、組織体制に変更はなく、職員定数は87名である。  2ページ、平成30年度農林水産局当初予算だが、合計は平成29年度に比べて3.3%減の71億5,901万1,000円である。増減の主なものだが、一般会計における農業水産振興課の対前年度比10.6%減は、中山間地域活性化拠点として整備していた金沢市三谷さとやま交流広場が完成し、工事費用がなくなったことなどによるものである。農業基盤整備課の対前年度比7.9%増は、八田第2排水機場などの耐震調査を実施するほか、田島地区における農山村連絡農道の整備に本格着手することなどによるものである。森林再生課の対前年度比6.7%増は、10年更新で掛けている市営造林の森林保険対象面積が前年度に比べて大きくなり、保険掛金が増額することなどによるものである。農業委員会は前年度並みとなっている。中央卸売市場の対前年度比6.3%減は、営業費用及び建設改良に係る企業債利息が減ったことなどに伴い、一般会計からの繰り出しが減ったことによるものである。公設花き地方卸売市場の対前年度比24.2%増は、人件費の調整に伴うものである。また、特別会計における市営地方競馬事業費の対前年度比10.8%増は、勝馬投票券発売金収入の増額見込みに伴い、払戻金や開催必要経費がふえることによるものである。農村下水道事業費は皆減となっているが、企業局所管の公共下水道事業に統合することによるものである。中央卸売市場事業費の対前年度比3.9%増は、施設改良費や企業債償還金がふえたことによるものである。公設花き地方卸売市場は前年度並みとなっている。 ・議案第82号についての説明 ・・・・・・・・・・・・・・松倉農林水産局長  議案第82号金沢市三谷さとやま交流広場条例制定について説明するので、議案書(1)76ページを見てほしい。  制定理由だが、中山間地域の活性化を図るため、農林業に関する体験の場や市民相互の交流の場として設置するものであり、使用方法や施設の管理運営に関し必要な事項を定めている。施設の概要について説明するので、参考資料として配付したイメージ図と写真を見てほしい。位置は金沢市宮野町ヲ11番地で、旧三谷小学校と宮野保育所の跡地を活用して整備した。主な施設は、市民農園、芝生広場、多目的広場と管理棟である。市民農園の使用期間は4月1日から11月30日までとしており、市民農園の使用料は1区画6,480円としている。なお、条例の施行日は附則に記載のとおりだが、今のところ、4月22日日曜日に施設のオープンを予定している。 ・議案第96号についての説明 ・・・・・・・・・・・・・・松倉農林水産局長  議案第96号食肉流通センター条例の一部改正について説明するので、議案書(1)162ページを見てほしい。  新経営改善計画に基づき、平成28年度末に引き続いて段階的な使用料の改定を行うため、食肉流通センターの内臓処理施設などの使用料を改定するもので、平成32年4月1日の施行としている。 ・議案第97号についての説明 ・・・・・・・・・・・・・・松倉農林水産局長  議案第97号金沢市農村下水道条例等の一部改正について説明するので、議案書(1)163ページを見てほしい。  農村下水道事業を企業局に移管して公共下水道事業と一元管理することで事業運営の効率化を図るものであり、農村下水道条例など関係条例5本の改正を行っている。第1条の金沢市農村下水道条例の一部改正は、農村下水道に係る管理、手続その他の行為の主体を市長から公営企業管理者に改めるものである。第2条の金沢市特別会計条例の一部改正は、農村下水道事業特別会計を廃止し、公共下水道事業特別会計を下水道事業特別会計に改めるものである。第3条の金沢市公営企業の設置等に関する条例の一部改正は、農村下水道事業に地方公営企業法の規定の全部を適用させ、公共下水道事業と農村下水道事業を統合して、下水道事業に改めるとともに、その規模及び能力を規定するものである。第4条の金沢市水洗便所改造資金融資条例の一部改正は、農村下水道に係る資金の貸し付けの手続その他の行為の主体を市長から公営企業管理者に改めるものである。第5条の金沢市土地改良事業分担金等賦課徴収条例の一部改正は、農村下水道事業に係る分担金の賦課その他の行為の主体を市長から公営企業管理者に改めるものである。 ・議案第60号中、農業水産振興課及び農業センター分についての説明                      ・・・・・朝倉農業水産振興課長  農業水産振興課分及び農業センター分について説明するので、当初予算説明資料3ページを見てほしい。  青年就農給付金交付費だが、経営が厳しく所得に乏しい45歳未満の新規就農者に対し、就農から5年以内において国の給付金を交付する制度であり、個人17名、夫婦3組への給付を予定している。  4ページ、五感で楽しむ金沢の食材PR事業費だが、昨年、東京の都市センターホテルで実施した「五感にごちそうかなざわ月間」を来年度も開催するほか、大阪市内のホテルにおいても金沢産食材を使用した特別メニューの一定期間の提供などを予定している。加賀野菜等PR強化事業費だが、「五感にごちそうかなざわ月間」のオープニングイベントに東京の市場関係者を招待してトップセールスを行うほか、野菜ソムリエと連携し、加賀野菜を使ったランチメニューを都内のレストランで提供する。6次産業化支援費だが、国の制度を活用して6次産業化に必要な施設整備に支援を行う。具体的には、市内の農業者が行う、レストランを併設したワインの醸造施設の整備への支援を予定している。  5ページ、金沢産高品質米出荷調製設備整備事業費だが、品質の高い地元産米の地産地消を推進するため、金沢市農協が実施するほがらか村への精米機などの設置に支援を行うものである。元気な中山間地域づくり支援事業費は、トライアル事業として実施している袋板屋町の音楽祭などの地域イベントの開催を支援するほか、現在3地区で策定を進めている中山間地域活性化計画の具現化に向けた活動に支援を行うものである。  6ページ、中山間地域活性化外部人材活用事業費だが、首都圏などから地域おこし協力隊として金沢に移住してくる人の活動支援に要する経費などであり、明年度はこれまでの湯涌地区に加え、新たに三谷地区で2人目の隊員が活動を始める予定である。  7ページ、イノシシ防護柵導入支援事業費だが、近年、市街地へのイノシシ等の出没がふえていることへの対策として、里山周辺の町会によるイノシシ用防護柵の設置に対して新たに支援を行い、住民の安全・安心の確保に取り組んでいく。イノシシ・サル等獣害防止対策費だが、近年、イノシシの捕獲頭数が大きく増加していることから、捕獲に対する助成枠を拡大するほか、新たに成獣の焼却処分費への支援や、ワイヤーメッシュをのり面に張ってイノシシによる掘り起こしを防止する対策を実施する。三谷さとやま交流広場管理運営費だが、4月22日のオープンを予定しており、地域住民と施設利用者との交流事業、具体的には木工教室など豊かな自然環境を生かしたイベントを実施していきたい。  8ページ、金沢の海の幸魅力向上計画策定費だが、本市の魚介類の生産振興、魅力発信、魚食文化の継承など、金沢の海の幸に関する総合的な計画の策定に取り組む。金沢の海の幸消費拡大事業費だが、水産物の消費拡大のため、石川県漁協など関係団体と連携して、魚の食べ方、さばき方教室の開催など、子どもを中心にして積極的にPR活動を展開していく。金沢の海の幸魅力発信事業費だが、金沢固有の食文化を支えてきた金沢の海の幸の魅力を発信するため、思わず食べてみたくなるようなシズル感あふれるPR映像の作成や外国人旅行者向けの市場見学ツアーやマスコットキャラクターのさかなざわさちこを活用したPR活動などを展開していく。  11ページからは農業センター分になる。金沢ゆず産地活性化支援事業費だが、6次産業化に向けて、金沢市農協柚子部会がこれまで捨てていたユズの皮や種などを使った新商品開発を進めるために、長期保存が可能となる冷凍庫の導入に支援を行う。  12ページ、金沢女性農業者育成事業だが、今年度から金沢の農業女子力向上委員会を設置して女性農業者が活躍できる環境づくりを目指しており、明年度は意見交換会を実施するほか、ぷちトライアル事業としてスイカの種取りスプーンの試作にも取り組む予定である。金沢農業大学校運営費だが、すぐれた栽培技術を有する生産者の圃場の一部を研修生が借り受けて栽培管理を行うコースを設けることで、より実践的な技術の習得を目指す。 ・議案第61号についての説明 ・・・・・・・・・・・・朝倉農業水産振興課長  議案第61号平成30年度金沢市営地方競馬事業費特別会計予算について説明するので、当初予算説明資料10ページを見てほしい。  歳入歳出とも28億2,640万円を計上しており、前年度比10.8%増となっている。歳入は、勝馬投票券発売金収入--馬券の売り上げになるが、インターネット投票の増加を見込み、前年度比11%増の26億6,400万円を計上している。雑入1億5,800万円余は、他の競馬場の馬券を発売することによる他場からの協力金収入などである。歳出は、現在、スタンド等の耐震改修工事を進めており、来年度末の完成を目指して実施していく。内訳だが、一番大きいのが勝馬投票券の払戻金--当たり馬券の払戻金であり、20億1,700万円余を計上している。そのほか、レースの賞典費や、石川県に支払う施設借上料や開催経費の負担金等など、1目競馬開催費として28億80万円を計上している。2目繰出金2,500万円だが、平成30年度の黒字見込み額であり、黒字となれば7年連続となる。 ・議案第60号中、農業基盤整備課分についての説明 ・・市村農業基盤整備課長  農業基盤整備課分について説明するので、当初予算説明資料13ページを見てほしい。  老朽ため池防災整備事業費だが、平成29年度に続き、耐震改修の優先度が高いと判定されているため池について耐震調査を実施するもので、平成30年度は中山町地内にてボーリング調査等を予定している。農業水利施設保全合理化事業費だが、重点戦略計画にある河北潟周辺浸水対策事業で、農業水利施設の整備や老朽化した用水管理システムを更新するものであり、新規として、河原市用水、七ケ用水の水管理システムの更新を予定している。河北潟周辺地区浸水対策費だが、重点戦略計画にある河北潟周辺浸水対策事業で、河北潟周辺の水害発生地区の浸水対策を強化するものであり、国の補助を活用して八田第2排水機場などの耐震調査を予定している。  14ページ、土地改良施設維持管理適正化事業拠出金だが、公的助成制度を活用した積み立てによって、本市が管理する二塚排水機場の改修を計画的に実施するものである。平成29年度のポンプ改修費に続き、平成30年度は附帯設備改修費を積み立てて、工事はともに2020年度を予定している。農道橋りょう補修費だが、高速道路跨道橋の長寿命化に向けて、梨ノ木橋の補修工事を実施するものである。平成30年度に中日本高速道路と委託契約を結ぶが、工事は翌年度になることから債務負担となる。地籍調査事業費だが、地籍調査は公共事業や土地取引の円滑化等と合わせて、災害時の早期復旧に大きく寄与するものであり、平成30年度より金腐川沿いの夕日寺地区について地籍調査に着手する予定としている。 ・議案第77号中、農業基盤整備課分についての説明 ・・市村農業基盤整備課長  議案第77号平成30年度金沢市下水道事業特別会計予算のうち、当委員会所管分の農村下水道事業に係るものを説明する。  当初予算説明資料16ページを見てほしい。農村下水道事業だが、平成30年度より企業局の公共下水道事業に統合し、特別会計の名称を下水道事業に改称する予定である。なお、資料の括弧内の数値は、公共下水道分を含めた下水道事業全体の金額である。業務予定量だが、年度末排水人口を4,361人、年間総処理水量を46万5,000立方メートルと見込んでいる。予算規模は、収入合計が5億7,263万2,000円、支出合計が6億8,175万8,000円であり、収益的収支は4万6,000円の利益を見込んでいる。主な支出だが、事業費用では、1項1目管渠費として2,492万4,000円を、3目水質管理施設費として5,046万6,000円を計上している。  17ページ、資本的支出では、1項1目管渠及びポンプ場施設費として、戸室新保地区集落排水処理施設の改修費2,640万円を計上している。  18ページの議案説明資料を見てほしい。農村下水道事業だが、平成30年度より企業局の公共下水道事業へ統合し、特別会計の名称も「下水道事業」に改称する予定である。これは、農村下水道事業に地方公営企業法の規定を全部適用させ、農林水産局から企業局へ移管し、公共下水道事業と一元管理することにより事業運営の効率化を図るものである。経緯としては、平成27年1月に総務省通知で公営企業会計の適用に取り組むよう要請があり、本市としても準備を行ってきた。効果としては、公営企業会計の適用による経営管理の向上や、公共下水道事業との統合による技術職員の確保などが挙げられる。統合時期は平成30年4月1日としており、議案第97号において関係する条例の一部改正を提案している。なお、農村下水道事業の移管、統合による市民への影響だが、これまでも農村下水道の管理や使用料の徴収などは企業局に委託して業務を行っていることから、企業局への事業移管による市民への影響はないと考えている。 ・議案第60号中、森林再生課分についての説明 ・・・・・・仙石森林再生課長  森林再生課分について説明するので、当初予算説明資料19ページを見てほしい。  里山管理活動支援事業費だが、零細な森林所有者で組織された地域団体による持ち山の管理活動への支援である。地域の森林をどのように整備していくか自身で計画を立ててもらい、雑草木の刈り払いや歩道の開設などを行う場合に補助率2分の1、30万円を限度に支援していく。森林所有者の多くは山へ入る意欲を失い、特に市街地近郊の里山は竹林化ややぶ化が進んでおり、柿が収穫されず放置されるなどで大型の野生獣の出没もふえている。いま一度、持ち山への関心を取り戻して間伐や竹林の除去、作業道の整備などを進めて、都市部の住民との交流も促進して中山間地の活性化に資するようにしていきたい。竹林資源活用事業費だが、薬学部がある北陸大学と連携して竹林資源の有効活用を図っていく。これまで、竹は厄介者としてマイナススタートで考えてきたが、竹には消臭や防腐などの効果のほか、旺盛な生命力もあることから、美容、健康をキーワードに金沢発のブランド化に取り組む。  20ページ、金沢の森育推進費だが、幼少期から木や森と触れ合うことのできる場を提供し、森林の大切さや魅力をPRするための各種イベントを行う。明年度は新たに、北陸学院大学子ども教育学科の学生と一緒に木工体験イベントを開催する。金沢・木のぬくもり施設整備事業費だが、花園小学校のオープンルームの床を木質化するほか、城北児童館音楽室の床をコンクリートから金沢産材に張りかえる。  22ページ、平栗いこいの森、金沢海辺の林などの維持管理費等だが、平成28年度から進めてきた金石・大野やすらぎの林のゴルフコースの拡張については、明年度、残りの2ホールとベンチなどの附帯施設を整備して完成する予定であり、3年間で8ホールを拡充した。熊対策としては、住宅地への出没の防止と人身事故の防止に全力を挙げる。そのため、すみ分けの促進、調査事業、パトロール体制の強化の三本柱で取り組んでいくこととする。森林害虫等防除費の里山クマ防除対策調査費だが、今年度は熊の権威である石川県立大学の大井先生に委託して多頻度出没調査を行った。その結果、熊の捕獲頭数は、平成28年度に8頭だったものが25頭へふえた。明年度は、熊が住宅地に出没しないよう、郊外の里山での捕獲効率などを向上させて里山に定着した熊を防除していく。クマ出没警戒対策費だが、新たに市街地近郊の住宅地周辺で目撃があった場合にパトロールを実施する経費である。目撃後、市役所や警察、猟友会が一緒にパトロールを行い、住民への注意喚起を行っていく。クマ防除費だが、昨年4月と12月のそれぞれ狩猟時と市が行う個体数調整捕獲時に人身事故が発生した。いずれも出没箇所近くで単独行動したことが原因であったため、明年度は新たに、郊外の住宅地周辺で熊が出没し、出没箇所の近くで緊急パトロールを行う際には猟友会員が銃を携帯して複数名でパトロールする。クマ出没防止対策費だが、熊の出没防止対策としてやぶの刈り払いが大変有効であるので、町会による住宅地周辺のやぶの刈り払いを従来の1回から2回に拡充する。  23ページ、松くい虫防除費だが、海岸や野田山地区、卯辰山等の松くい虫による被害は、平成26年度以降、4年連続で減少している。これは松林そのものが減っていることもあり手放しでは喜べない状況であり、議会からも薬剤散布を求める意見がある。しかし、砂丘地農業への風評被害などにも配慮する必要があるので、平成27年度は農薬に見立てて水を散布し、平成28年度はミツバチによる農薬運搬の可能性を調査した。明年度は、動力散布機では届かない高さ12メートル以上の高木への農薬散布を想定して、ドローンなどを使って上空から農薬に見立てて水を散布して隣接する畑への影響を調べる。 ・議案第76号についての説明 ・・・・・・・・・小嶋中央卸売市場事務局次長  議案第76号平成30年度金沢市中央卸売市場事業特別会計予算について説明するので、当初予算説明資料25ページを見てほしい。  業務の予定量だが、青果部と水産物部の合計で、取扱数量は前年度当初予算比0.6%減の13万9,700トン、取扱金額は0.7%減の767億4,726万5,000円を見込んでいる。予算規模については、収入の合計が11億6,364万3,000円、支出の合計が12億6,092万4,000円であり、収益的収入及び支出の損益収支として1億2,758万8,000円の利益を見込んでいる。事業費用の1項1目市場管理費だが、7億7,206万2,000円を計上している。市場管理費の内訳だが、市場農水産物流通促進費260万円は、市場の集荷機能の強化を目指し、産地との連携強化や市場から流通する食材の消費拡大に向けたPR策を検討するものであり、その一環として新たに卸売業者による見本市の開催などにより新たな集出荷先の開拓を目指す。  26ページ、市場から発信する金沢の食文化事業費128万円だが、市場見学会や模擬競り体験を開催するほか、金沢の旬の食材を使った四季折々の料理レシピなどを掲載したリーフレットの配布や、金沢の旬の魚をおいしく食べる料理講習会の開催により金沢の食文化の魅力発信及び普及促進に努めていく。  27ページ、事業収益の1項1目売上高割使用料については、青果部、水産物部それぞれの予定売上高に1,000分の3を乗じて算出したもので、2億3,024万2,000円を計上している。  28ページ、資本的支出の1項1目市場施設費1億5,600万円だが、施設改良費の主なものは、老朽化したクリーンセンター発泡スチロール溶融設備の溶融機や青果第3卸売場保冷設備の改修を行うほか、本館と第3卸売場間の連絡通路の上屋を設置するなど、市場施設の延命化や安全・安心の確保に取り組んでいく。 ・議案第78号についての説明 ・・・・・・前田公設花き地方卸売市場事務局長  議案第78号平成30年度金沢市公設花き地方卸売市場事業特別会計予算について説明するので、当初予算説明資料30ページを見てほしい。  業務の予定量だが、取扱数量は平成29年度と同じ2,350万本、取扱金額も同額の15億円を見込んでいる。予算規模は、総支出額で5,102万1,000円、収益収支として53万9,000円の利益を見込んでいる。予算内容だが、事業費用の1項1目市場管理費にある花贈り習慣啓発事業費だが、いい夫婦の日に市役所庁舎前広場のデジタルサイネージ前においてフラワーオブジェを設置し、花を贈る習慣の啓発を図っていく。  31ページ、金沢マラソンもてなし花装飾事業費だが、金沢マラソンの前日と前々日にランナーの受け付けを行う駅東広場地下のもてなしメッセの入り口部分を花で装飾し、ランナーや市民に花のよさをPRするなど、花卉の普及促進に努めていく。事業収益の1項1目売上高割使用料だが、売上高に1,000分の3を乗じて算出したものである。  32ページ、資本的支出の1項1目市場施設費だが、市場内の外灯8灯を水銀灯からLEDに更新するものである。 ・議案第60号中、農業委員会分についての説明 ・・・西川農業委員会事務局長  農業委員会分について説明するので、当初予算説明資料33ページを見てほしい。  委員報酬については、昨年7月20日より農業委員19人、農地利用最適化推進委員9人の新体制となった。農地台帳作成費だが、農業委員会では農地法に係る農地の売買や貸し借りなどの権利移動、農地転用許可届け出業務を行っている。市内約17万筆の農地情報を管理しているシステムの端末等の機器借上料となるが、本年、市独自のものから国が開発した統一システムに移行して経費を削減した。農地中間管理機構集積支援事業費だが、農地法で定められた農地利用状況調査と遊休農地に対する意向調査を農業委員及び推進委員が本格的に実施し、専任の非常勤職員1名がサポートする。調査対象は市内約1万3,000筆で、4月から11月にかけて1筆ずつ現地で耕作しているか確認し、遊休農地については所有者に意向調査を行い、農地中間管理機構への農地集積を促す。また、明年度は、調査の結果、畑として使えそうな農地を市のホームページ上で地図や写真も入れて紹介し、農地を探している新規就農者へのあっせんを進め、遊休農地の発生防止を図る。
P.9 [議案に対する質疑応答]
△[議案に対する質疑応答] 
P.9 広田美代委員
◆広田美代委員 食肉流通センターの使用量の引き上げの経緯と、関係者との協議について聞く。
P.9 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 昨年度の3月定例月議会においても値上げの条例案が可決されたが、そのときは事業者の負担軽減を図るために、本来必要とする額の2分の1を引き上げたものである。残りの2分の1について関係者と協議し、平成32年度から引き上げることが合意されたことから、今回、条例改正の議案を諮っている。
P.10 広田美代委員
◆広田美代委員 関係者との協議において、経営に影響が出るといった声はなかったのか。
P.10 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 関係者とは十分に協議しており、きちんとした形で業者の理解をもらっているので、妥当な額だと思っている。
P.10 広田美代委員
◆広田美代委員 農村下水道条例の改正について、企業局と会計を統一するとのことで、実態としては既に動き出しているようだが、もともとの下水道や農村下水道の単価に影響はないのか。
P.10 市村農業基盤整備課長
◎市村農業基盤整備課長 農村下水道事業と公共下水道事業を統合して効率化を図るため、企業局と打ち合わせしながら進めてきた。企業局へ移管してからだが、今のところ、使用料等の値上げについて企業局側は考えていないと聞いており、今後も当分影響はないと聞いている。
P.10 広田美代委員
◆広田美代委員 農村下水道の計画に沿って施設整備をしてきたと思うが、コストの点などから、合併浄化槽のままの集落も残っていると思う。幾つ点在していて、世帯数はどうなっているのか。
P.10 市村農業基盤整備課長
◎市村農業基盤整備課長 大規模な集落については、農業集落排水として農村下水道事業で整備してきた。残ったところの犀川上流域等については、収支が見込めないことから合併浄化槽での整備を行い、平成29年度で終了している。ほかの細かなところは、現在把握していない。
P.10 広田美代委員
◆広田美代委員 市民一人一人の生活にかかわることなので、引き続き実態を調査してほしい。  熊対策だが、石川県立大学の先生を呼んで講義も行われたとのことである。説明の中で、熊が出没した場合の新たな防除費として、猟銃を所持した複数人による緊急調査を挙げていたが、最近ではまちなかでも熊が出没していると報じられている。猟銃を持った人が行う調査とはどういうイメージになるのか。
P.10 仙石森林再生課長
◎仙石森林再生課長 熊の目撃情報については、目撃してすぐに情報が入る場合と、例えばきのう見たというような場合がある。後者の場合は痕跡調査となるので、猟銃を持っていくわけではない。目撃後すぐに連絡があって、例えば住宅地の裏の竹やぶにいそうだという場合は、委員指摘のケースになってくると思う。場所については、例えば山側環状道路沿いなどの集落の近くにやぶが迫っているようなところでの調査を想定しており、猟銃を携帯した猟友会員がまちを歩くことは想定していない。
P.11 広田美代委員
◆広田美代委員 イノシシに関する農業被害が相次いでいる中で対策費をふやしているわけだが、町会が設置する防護柵に対する支援費が新たについた。電気柵による人的被害も出ているが、どういった柵になるのか。
P.11 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 イノシシ防護柵に関しては、電気柵ではなくて恒久柵の設置を想定している。実際にどのような柵を導入するかは町会が決めるが、維持管理上のことも考えれば恒久柵の設置になると思う。
P.11 広田美代委員
◆広田美代委員 国の農業政策の方針で、来年度から減反政策が廃止となり、直接支払交付金も制限されていく。また、TPP11が大筋合意となり、オーストラリアやカナダでは無税枠の輸入額が設定されるなど、これまでの農業関係者との約束がほごにされたが、こういった国の施策の方向性は金沢市の農業にどう影響するのか。
P.11 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 TPPは国の政策であり、どのような影響があるのかの十分な試算が示されていないので、推移を見守っていくことになると思う。米政策については、来年度から米の生産調整が廃止されて大きな転換期を迎えることは間違いないが、農家の収入がなるべく減らないように、多くの都道府県が従来の制度を堅持していく見込みである。こちらも実際にやってみないとわからない面があるので、推移を見ながら適切に対応していきたい。
P.11 広田美代委員
◆広田美代委員 全国の農業関係者がこの先のことを心配している。日本では競争力とあおっているが、家族経営の農家が多いのが実態であり、農業をどう守っていくかは国土保全にもつながっていく。どのような影響が出るのかの実態調査をして、予算に反映してほしいし、国へもしっかり声を上げてほしい。
P.12 小林誠委員
◆小林誠委員 河北潟周辺地区浸水対策費において、次年度に浸水対策を強化していくとのことである。内水整備課や道路管理課とも連携しながら進めていくと思うが、対策を進める中で、周辺の浸水がどれくらい軽減されるのかというシミュレーションはしているのか。
P.12 市村農業基盤整備課長
◎市村農業基盤整備課長 河北潟周辺地区の浸水対策は、基本的に農地の湛水防除を目的としており、24時間で30センチメートルまでの湛水は許容している。今回、排水機場が老朽化したので、機能を元に戻すための対策費である。
P.12 小林誠委員
◆小林誠委員 ぜひ進めてほしいが、次年度以降も河北潟周辺の対策をさらに進めていく必要があるのか。
P.12 市村農業基盤整備課長
◎市村農業基盤整備課長 河北潟周辺の排水機場だが、昭和40年代から50年代を中心に整備を進めてきたものが多く、経年劣化等が進んでいる。現在、計画的に更新整備しており、引き続き来年度以降についても順次行っていきたい。
P.12 小林誠委員
◆小林誠委員 河北潟周辺の人にとっては重要なテーマであるので、引き続き予算計上した上で対策を進めてほしい。  予算額として極めて小さいが、森林再生課の竹林資源活用事業費の説明があった。大学と連携して研究し、ブランド化するような説明があったが、これは竹林のブランド化なのか、何か商品をブランド化していくのか。
P.12 仙石森林再生課長
◎仙石森林再生課長 北陸大学薬学部と連携し、竹が持っている薬効成分を調べようと思っている。使い方としては、化粧品や美容関係などかもしれないが、まだ薬効成分がわからないので、何年かかけて調査していくことになると思う。1年目は調査を、2年目以降はマーケティングを行い、商品化を目指していくものである。金額が小さいのは、薬学部での研究も兼ねているためである。
P.12 小林誠委員
◆小林誠委員 ぜひ進めてほしいと思うが、これまで大学と連携して薬効成分を研究することは、ほかの自治体も含めて取り組まれてこなかった分野と捉えていいのか、あるいは、ほかでも取り組まれているが、金沢でも竹林資源の活用の部分で今後進めていかなければならないとのことで、北陸大学と連携していくことになったのか。
P.13 仙石森林再生課長
◎仙石森林再生課長 これまで竹はマイナススタートで考えてきた。竹の使い方としては、細かく砕いて、家庭菜園などで使う土壌改良材や歩道のクッション材などに使用されている。何年か調べてきて、マルチング材のような敷物として使うという一つの結論に達したが、さらに有効な活用方法がないのかということで、今回、新たに薬効成分に着目して商品化を目指していくことになった。マルチング材のような敷物などは全国で結構やっていると思うが、薬効成分となると、竹炭での消臭効果や竹酢液については、少し前に注目を集めたが、最近はあまり聞かない。
P.13 小林誠委員
◆小林誠委員 新たな薬効成分で、金沢のブランド化に向けて進めてほしいと思うので、来年度以降もこの事業が進んでいくことを期待する。  花贈り習慣啓発事業費や金沢マラソンもてなし花装飾事業費について説明があったが、山出前市長時代に、全国花いっぱい運動の全国大会が開催され、金沢市内がかなり花で彩られた印象を持っており、さらにまちなかを花で飾り、彩る施策をどんどん実施してほしい。金沢駅から都心軸に向けて花の装飾活動にも力を入れていってほしいと思うが、その辺の認識について聞く。
P.13 前田公設花き地方卸売市場事務局長
◎前田公設花き地方卸売市場事務局長 花をいろいろな機会で見てもらうことはとても大事だと捉えている。国道157号などの沿道をいろいろな形で地元の人が花を植える活動を行っており、緑と花の課が行っている。花き市場では、事業を直接行うというよりは、花を卸して市場に流通させることが主になる。
P.13 小林誠委員
◆小林誠委員 経済局でも都心軸オープンカフェ整備事業に取り組むとのことなので、コーヒーやお茶を飲んで休憩する際に、まちなかの沿道に花が彩られると、心豊かな時間を過ごし、金沢を楽しむことができるのではないかと思う。市場として積極的に各課と連携してほしい。  ①三谷さとやま交流広場の市民農園は、何区画あるのか。  ②市民農園は申請して利用料を払わなければならないと思うが、市外の人でも申請すれば使うことができるのか。  ③4月から11月までという使用期間がある中で、隣の畑で違うものをつくると作物に影響が出るかもしれない。こういったものをつくるようにといった規定やガイドラインはあるのか。
P.14 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 ①50区画設けている。  ②利用者は金沢市に住んでいる人としており、設置条例が可決されれば、新聞広報などで募集を開始したい。  ③成長するまで2年も3年もかかるような作物は認めておらず、1年でできるものに限っている。ただ、自分が土づくりをしたところで次の年も利用したいという要望が多いこともあり、どのような対応をしていくか検討していきたい。
P.14 松井純一委員
◆松井純一委員 金沢むかし野菜継承研究事業の20万円は、金額が小さいが、どのような野菜を想定しているのか。
P.14 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 加賀野菜を除いた金沢の伝統的な野菜としており、具体的には加賀白菜と伝燈寺里芋である。
P.14 松井純一委員
◆松井純一委員 それなりの収穫量がないと経営として難しいと思う。この事業は農家に研究を依頼するのか、あるいは研究所に依頼するのか。
P.14 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 生産者が研究会をつくって、実際に栽培して研究するための費用である。今年度は2品目だが、そのほかにも吹立菜とか加賀節成胡瓜といった、いわゆる金沢むかし野菜もあるので、将来的には対象にしていきたい。採算ベースに合う出荷量にするには相当の年月がかかるのではないかと思う。
P.14 松井純一委員
◆松井純一委員 外国人収穫体験モデル事業費はどのようなものを想定しているのか。
P.14 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 先日、国際交流員にレンコンの水掘り体験と金沢春菊の収穫体験をしてもらっており、そうしたことを通じて外国人に喜んでもらえるものかどうかを研究していきたいと思っている。基本的には、レンコンや春菊などの加賀野菜の収穫体験がメーンになると思う。金沢に来た外国人に対する一つのオプションとしてこうした体験を提供できないか調査していきたい。
P.15 松井純一委員
◆松井純一委員 収穫体験をするなら、自分で収穫したものを料理して食べることも加えてはどうか。
P.15 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 自分で収穫したものを自分で味わうことが大きな楽しみにもなると思うので、そうしたことにも取り組んでいきたい。
P.15 松井純一委員
◆松井純一委員 猟友会についてだが、高齢化が進み、会員数も減少していると聞いたが、現状はどうか。
P.15 仙石森林再生課長
◎仙石森林再生課長 石川県で登録しており、1970年度の一番多いときは3,550人だったが、2006年度には913人となった。現在は、イノシシの捕獲のためにわな猟の免許を取る人や、若い人も免許を取るようになってきて、2016年度末で2,493人まで回復している。従事者が高齢化しているが、猟友会でも若年者や経験の浅い人への指導、後継者育成に取り組んでいかなければならないと考えており、例えば経験の浅い人を横につけるなどしてノウハウの伝承に取り組んでいくと聞いている。
P.15 松井純一委員
◆松井純一委員 猟友会は県の登録とのことだが、金沢に何人いるのか。また、近隣自治体の会員と共同で動いたりしているのか。
P.15 仙石森林再生課長
◎仙石森林再生課長 県の猟友会は支部単位であり、金沢支部は平成28年度で259人いる。隣の支部との連携について、狩猟は一緒に行くようだが、金沢市が実施主体となる有害鳥獣の捕獲や個体数調整捕獲は、金沢支部にお願いしている。
P.15 野本正人委員
◆野本正人委員 鳥獣害対策支援費について聞く。環境局の質疑で、兼六園のカラスを追い払うのにタカを使えばよいのではないか質問したところ、費用が高いので考えていないという答弁があった。農林水産局では、タカの放鳥によるカラス対策に30万円の予算が計上されている。河北潟周辺にカラスが何羽いるかは知らないが、兼六園周辺はすごい数のカラスがいる。テレビでは、タカを飛ばしたらカラスがばっと逃げていく様子を見ており、すごい効果があると思って環境局に質問したわけである。今回計上した予算は、どれくらいの規模でやる予定なのか。
P.16 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 基本的には打木町や安原、五郎島町あたりでの実施を予定している。いつやれば効果的なのかということもあり、実施回数はまだ決まっていない。
P.16 野本正人委員
◆野本正人委員 回数が決まらなければ予算も決まらないと思うが、30万円の範囲でできるのか。きのうの環境局の答弁は、費用が結構高いのでできないとのことだったので、その辺の整合性について聞く。
P.16 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 10回程度は実施できると思っている。これは3分の1の補助事業であるので、それを含む実費は予算額の3倍の90万円になる。
P.16 野本正人委員
◆野本正人委員 競馬場入場券は100円でずっと変わってないと思う。我々が議員になったときは、入場パスポートのようなものが支給されていたと思う。別に競馬が好きだから行きたいとか、支給してほしいといった話ではなく、単純に疑問に思って聞くのだが、当時の競馬事業は赤字だったのに支給されていたものが、今は黒字なのに支給されていない理由は何かあるのか。
P.16 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 詳細はわかりかねるが、市営競馬開催分の入場料だけでも300万円を超える収入があるので、貴重な財源だと思っている。ファンサービスの観点から、重賞レースが行われる日には入場料を無料にしたり、農業水産振興課にも入場券を置いており、熱心な人は頻繁にこちらの窓口に来ている。
P.16 野本正人委員
◆野本正人委員 一般の人ももらえるのか。
P.16 朝倉農業水産振興課長
◎朝倉農業水産振興課長 ファンサービスということで、課の窓口に直接来た人には入場券を渡している。
P.16 広田美代委員
◆広田美代委員 中央卸売市場について、青果部と水産物部の取扱数量の前年度比較と、この間の推移を聞く。
P.16 小嶋中央卸売市場事務局次長
◎小嶋中央卸売市場事務局次長 取扱数量だが、青果部は9万3,700トンで、前年度当初予算比5.8%増である。水産物部は4万6,000トンで、11.4%減である。予算は平成29年度の取扱数量の見込みを基に算出しており、青果部は台風による天候不順などもあったが、おおむね順調な入荷であり、取扱数量の増を見込んだ。水産物部は台風や天候不順でしけが多いということで水揚げの量が減少すると見込んだ。北陸新幹線が開業して3年たったが、取扱数量自体はそれほど変化がない。市場関係者にもアンケートをとってみると、金沢駅周辺で料理屋を営む人などへの需要はふえたが、一般の需要についてはそんなにふえておらず、取扱数量自体は微減で推移している。
P.17 広田美代委員
◆広田美代委員 取扱数量をふやそうと苦心していると思うが、前年度比で見ると、青果部は、台風などの気象の影響があって下がったので今回は少し持ち直すことになり、水産物部は、しけなどの影響もあるだろうとのことで減としている。説明のあった一般家庭の需要見込みや、新幹線やインバウンドのことなどを踏まえ、今後の影響について見解を聞く。
P.17 小嶋中央卸売市場事務局次長
◎小嶋中央卸売市場事務局次長 取扱数量については、天候不順などによる増減もあるが、根本的に少子高齢化で人口が減っており、食料消費量自体も減っている。また、最近は食生活の変化で加工食品を使ったり、総菜を買ったり、外食がふえていることから生鮮食料品を買う機会が減っている。さらに、大型スーパーやコンビニについては市場を通さずに直接生産者から小売に通すやり方--市場外流通がふえている。これらに伴って取扱数量は低減傾向にある。
P.17 広田美代委員
◆広田美代委員 金沢市の人口は微増だが、高齢者がふえているので、魚は好きかもしれないが食べる量が減っている可能性もあるし、市場外流通はどんどんふえている。地元の商店やスーパーが閉店する中で、地元の貴重な卸売市場の経営が大変になるという構造的な問題があると思う。その点では、市としてなし得る限りの努力をするという点で、給食を地場産のものにしていくなど、地産地消の取り組みが必要である。  今回の大雪を経験して、地元のスーパーや商店の強みだと思ったのが、県外の大手チェーンは品薄だったのに対し、地元資本のスーパーには物があった。配達のおくれはあったが、地元の野菜が並んでいた。全部を調べたわけではないので、大雪時の県外と県内、市内の業者でどれだけ流通状況が違ったのかなど、もしわかれば教えてほしいが、大雪でも地産地消は強いことをかいま見た気がするので、そういう強みがあることを市民に理解してもらって、地産地消の応援施策をもっとやってほしい。
P.18 向卸売市場長
◎向卸売市場長 中央卸売市場の公共的使命として一番大切な役割は、安全・安心で少量多品種の生鮮食料品を安定的に供給することだと思っている。そのために、市場関係業者、卸売業者、仲卸業者の皆さんは深夜から長時間の労働に取り組んでいる。一部雑誌でも紹介があったが、今回の大雪でも定時に競りがしっかり行われており、時間に間に合うように各社取り組んでいる。中央卸売市場の役割を市民にもしっかり伝えていく努力をしていきたい。
P.18 広田美代委員
◆広田美代委員 大雪のときでも安全・安心で安定的な供給をしているという強みや魅力を発信して理解を求めてほしいと思うし、消費者側もそういった視点で物を買う行動に移るようにしていけたらと思う。  花卉だが、経済状況が厳しい市民の懐では頻繁に買えない状況の中、売り上げが落ちると同時に、市場を利用する業者が減ってきている。一般会計からも補助して何とか運営している中で、民間との統合の話し合いも続けているのではないかと思うが、そのあたりの進捗状況を聞く。
P.18 前田公設花き地方卸売市場事務局長
◎前田公設花き地方卸売市場事務局長 開設以来30年になるが、統合は大変重要な問題として捉えている。毎年、神宮寺の花市場とはいろいろな協議を行っているが、先方の意向も大変大事であり、うまくいっていないのが現状である。ただ、両市場で共同イベントをしたり、いろいろな活動をする中でその活路を見出したいと考えている。
P.18 広田美代委員
◆広田美代委員 中央卸売市場と同じで、公的な役割はあると思うが、事業収益は売り場使用料と一般会計の補助で成り立っていて、支出は営業費に特化しており、これだけ営業が苦しい中でも活路が見出せない。これは構造的な問題で、みんなが昔のように花が買える時代になればよいので、全体の経営の話もまた見直してもらうようお願いしておく。
P.18 [市議会だよりの掲載事項について]
△[市議会だよりの掲載事項について]   次号の市議会だよりに掲載する常任委員会の活動状況について、前々回、前回及び今回の経済環境常任委員会での報告事項から選択することについて、正副委員長に一任した。                                  以上

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