ブログみよみよ日記

2012年 8月 総務常任委員会

引用元:金沢市議会議事録

平成24年  8月 総務常任委員会
          総務常任委員会記録
1.日時     平成24年8月2日(木)
2.開議時間   開会 午前10時01分~閉会 午前10時45分
3.場所     第1委員会室
4.出席委員(8名)
         下沢広伸委員長、高 芳晴副委員長
         喜多浩一、広田美代、山本由起子、上田 章、
         中西利雄、松井純一の各委員
5.欠席委員(0名)
6.出席説明員  別紙のとおり
7.事務局出席者 橋高調査グループ長、守田主任
8.審査事件等  別紙のとおり
9.議事の経過等 以下のとおり
 委員長の開議あいさつに引き続き、所管事務の調査として報告事項の説明を受け、質問応答を行った。その後、その他の事項について質問応答を行い、閉会した。
△[報告事項]
  ・新たな都市像検討懇話会の要旨について・・・・・・・・・相川企画調整課長
 新たな都市像検討懇話会の要旨について、これまでの経過を報告する。資料番号1を見てほしい。  委員だが、さきに報告したとおり、中村金沢大学学長を座長として9名の方にお願いしている。6月7日の第1回懇話会では、中村座長を選出した後、昨年中央の方に議論してもらった責任と誇りを持てるまち金沢像懇話会の提言と金沢の現状について説明し、意見交換を行った。7月26日の第2回懇話会では、基本方針についての意見交換を行った。  途中経過ではあるが、これまでの懇話会における意見を紹介する。  まず、まちづくりの観点である。学生の年齢である18歳人口が2020年までに減少し始めることからどのような施策をとっていくかということが重要である。金沢は拠点としてのポテンシャルが高く、昔からあるものをどう活用していくかということを考えるべきである。クラフトだけではなく芸術全般に広げて、「芸術創造都市」として知の拠点が金沢全体に広がるとよい。歴史都市、創造都市、伝統文化、そして都市の品格などを打ち出せる地域は全国にそう多くなく、そのノウハウを持っているのが金沢である。都市の魅力、文化、内容について世界のネットワークの一員になっていくには、文化や科学などの拠点を金沢に持ってくることによって世界のすぐれた方が金沢に集まるようなネットワークの拠点をどうつくっていくかが大切であり、それを達成していけばおのずと都市機能も整備され、産業も活性化されていくであろうことから、そのステップとして世界の人的なネットワークの拠点となることが重要であるとの指摘を受けた。また、郊外部と旧市街地とのバランスをとること、駅西と旧市街地との交通体系の確立、周辺地域も含めた交通体系あるいは都市機能のあり方を考えていかなければならないとの意見をもらった。  次に、産業の観点である。文化を観光化するのではなく、経済化、ビジネス化をして人材や文化自体を再生産して世界のネットワークの中で生かしていく方策が必要であり、その売り込んでいく手段がネットワークづくりと情報発信ということであれば、どんな情報を発信していくかが重要である。ものづくりについて、産業の活性化なくして経済の活性化はないので、そのための交通機関等の整備が必要であるとの指摘を受けた。  環境の観点では、環境都市にも挑戦すべきであるという趣旨の意見をもらった。  最後に、コミュニティーや若年層の観点である。シニアの方を活用してマインドや体験を伝承していくことが大切になり、そのことは新しい公の育成や推進の面からも重要である。また、学都という視点から、学生が歩いているまち、学会が行われているような環境づくりが今後とも必要であり、生涯学習の場も高齢化の進展に伴って必要になってくる、そんな場を設けることができれば大変すばらしいのではないかという意見をもらった。  意見は1回目、2回目を合わせて取りまとめ作業をしている。次回は10月1日の開催を予定しており、年内に素案を策定する予定である。世界都市としてこれまでのまちづくりが大変進捗しているという意見をもらったので、どのような視点でまちを今後アピールしていくかについて議論を深めながら方向性を提示できればと考えている。途中段階であるが、2回の懇話会の経過報告とする
・大浦校下コミュニティバス「おおらっこ号」の利用状況について
               ・・・・・・・・・・・・・高橋交通政策課長
 大浦校下コミュニティバス「おおらっこ号」について報告する。資料番号2を見てほしい。  7月3日から、大浦校下において地域主体で運営するコミュニティバス「おおらっこ号」の試験運行を実施している。金沢市では、平成19年3月に策定した新金沢交通戦略に基づいて交通施策を展開しているが、公共交通の維持が難しい地域においては、地域住民による自主運行等を採用し、移動確保を図っていくこととしている。今般、大浦校下において、具体的にはイオン金沢店に行く交通手段が欲しいという要望があり、そのための手段が固まってきた。こうした動向を受け、市としては本年度より地域で支える交通モデル事業を創設して、その第1号として大浦校下に補助を実施しているところである。  運行の概要を説明する。運行の主体は、大浦校下町会連合会のもとに組織されたおおらっこバス運行委員会である。運行経路は、湊を出発してイオン金沢までの約10キロであり、この間にバス停が22カ所ある。運行スケジュールだが、週2回、火曜日と金曜日、1日2便、午前と午後である。運行の形態は、金城交通株式会社への委託である。マイクロバス25人乗りを使っており、ジャンボタクシーを借り上げて移動するイメージを持ってもらえばわかりやすいと思う。利用対象者は、大浦校下町会連合会に属する町会の住民である。利用料金は、1人1カ月500円で、乗車カードを発行している。  今後は、実行委員会において8月中旬まで乗降状況調査等を実施し、運行の頻度やルートのあり方等を検討していく予定である。  これまでの運行実績だが、運行便数延べ16便、利用者は延べ424人、1便当たり27人--25人乗りのバスで27人の利用があり、良好な利用状況と思っている。また、乗車カードの販売枚数は115枚であり、採算ラインに乗る走り出しではないかと考えている。  金沢市としては、このモデル事業の金銭的な補助だけでなく、地域の要望に応じて柔軟に利用促進に協力していきたいと考えている。
・石川県・金沢市文化施設共通鑑賞パスポート「文化得とくパスポート」の発行について
                       ・・・・・石蔵文化政策課長
 石川県・金沢市文化施設共通鑑賞パスポート「文化得とくパスポート」の発行について説明する。資料番号3を見てほしい。  本年10月の1カ月間、石川県が文化施設利用者に対して実施するアンケート等による実態調査に合わせて、かねてより県との間で協議を行ってきた県と市の文化施設共通鑑賞パスポートを期間限定で発行する。名称は「文化得とくパスポート」である。発行期間は10月1日から31日までの1カ月間で、金額は1枚500円である。有効期間は、発行期間内で利用を開始した日とその翌日の2日間で、最終日の10月31日に利用開始した場合は11月1日も有効となる。対象の施設は、市の16施設と県の4施設で、パスポートの販売場所は対象の20施設の窓口としいのき迎賓館である。  パスポートのデザイン等の詳細については、現在、県と協議を進めている。10月は秋の行楽シーズンであるので、ぜひ多くの方々に利用してほしいと考えている。
・金沢21世紀美術館の臨時開館及び臨時休館について・・・・石蔵文化政策課長
 金沢21世紀美術館の臨時開館及び臨時休館について説明する。資料番号4を見てほしい。  臨時開館だが、休館日の月曜日に当たる8月13日と体育の日による連休の翌日の10月9日--10月8日が月曜日だが体育の日のため翌9日が休館日と定められている--の両日である。8月13日はお盆に当たり、また、10月9日は金沢21世紀美術館の開館記念日で例年この日を中心にイベントを実施しており、いずれの日も多くの来館者が見込まれることから開館するものである。また、年末年始も休館日と定められているが、来年1月2日と3日の両日については、ほぼ例年どおり、有料の展覧会ゾーンは午前10時から午後5時まで、無料ゾーンは午前9時から午後6時まで開館する。  臨時休館については、収蔵庫の薫蒸作業を行うために、12月4日から13日までの10日間、全館が完全休館となる。
・職員の懲戒処分について[口頭報告]・・・・・・・・・・・・太田職員課長
 職員の懲戒処分について、口頭で報告する。  事案の概要だが、7月中旬、金沢海みらい図書館の担当館長兼館長補佐が部下の女性職員に対して、暑気払いの二次会や帰宅時の車中においてセクシュアルハラスメント行為に及んだものである。  本市の処分については、本人等からの事情聴取を行った後、本人については停職1ヵ月、さらに課長級から補佐級への降任、同時に管理監督者である金沢海みらい図書館長は文書注意、生涯学習部長及び図書館総務課長は口頭注意として、任命権者の教育委員会が7月26日付でそれぞれ行ったところである。  再発防止に向けた取り組みだが、処分の当日、局長級以上から成る幹部職員会議を招集して、セクハラの防止や公務員としての自覚の保持等について職場単位での所属職員に対する指導を徹底した。また、今後は全職員を対象とした公務員倫理研修においてセクハラをなくすために職員が認識すべき事項を改めて周知するなど、セクハラ防止のための研修を強化していく。さらに、相談があった際、相談者の立場を考慮しながら迅速かつ適切に対処することができるよう、セクハラ相談員の専門性を高めるための特別研修も実施していく。  各位には多大な心配と迷惑をかけた。今後、再発防止と信頼回復に向けて全力で取り組んでいく。
・陸上自衛隊の訓練報告について・・・・・・・・・・・・・・・北村総務課長
 陸上自衛隊の訓練について報告する。資料番号5を見てほしい。  今回、通知があったのは、新隊員の徒歩行進訓練である。8月7日夜から翌日の早朝にかけて、約90名が参加し、山間部方面で行われる。小銃を携行するが、弾薬は携行しない。  なお、訓練場所周辺の町会などへの周知については、自衛隊が行うことを確認している。
△[報告事項に対する質問応答] 
◆山本由起子委員 大浦校下コミュニティバスについて聞く。  ①採算ラインに乗るとの話だったが、市からの補助額50万円のほかに、単価500円の乗車カードが100枚余りで5万円くらいの収入があったということだと思うが、マイクロバスの借上料などの必要経費について聞く。  ②大浦地区以外で同様の要望のある地域はあるのか。
◎高橋交通政策課長 ①支出だが、バスの借上料が1往復7,500円で、年度末の来年3月までの委託経費が140万円である。そのほか、乗車カードの作成や周知のためのチラシの作成等で総額154万円である。収入だが、市の補助が50万円である。また、町会連合会から50万円の拠出がある。残る54万円について、乗車カードの売り上げ等によって賄うと聞いている。この54万円だが、全額を乗車カードの売り上げで賄う場合は、大体月120枚の売り上げがあれば採算に乗る。ただし、町会からは、周辺の商業施設等から協賛金を募ると聞いており、今後どのぐらい集まるかにもよるが、協賛金を受けられる場合は、より少ない売り上げでも採算に乗ると考えている。  ②公共交通を補完するような取り組みが検討されている地域だが、内川地区や犀川地区において、地域で交通手段を確保しようと検討の機運は高まっている。ただし、具体的にこのモデル事業の第2号になるかについては、まだ検討の段階である。
◆山本由起子委員 そのほかの地域でも要望があれば、補助を出す予定があるのか。
◎高橋交通政策課長 要望が固まり、実際に具体化されていけば補助の対象になると認識している。
◆広田美代委員 「おおらっこ号」について聞く。バスの運行ルートが蛇行しており、ルート沿いに医療機関や小さいスーパーマーケットもあるので、そこを通ってイオン金沢店に行くのかと思っていたが、先ほどの話では、町会からイオンに行く交通機関として要望が出たということだった。周辺施設から協賛金をもらうという話だが、どういうルートで行けば協賛金を受けられるのか、受けた場合にそこを優先して走ることになるのか、そこは町会で決めていくことになると思うが、今後、地域商店と郊外型の大規模店との兼ね合いが問題として出てくると思う。その点についてどう考えているか。
◎高橋交通政策課長 「おおらっこ号」については、8月中旬まで乗降調査を実施すると聞いており、運行頻度やルートについて継続的に検討されていくと思っている。イオンまでの区間にも幾つか商業施設や病院等がある。そういったところをこのバスが通ることで利用者がふえるということに賛同してもらえれば、協賛金も受けられると思うが、これは町会連合会において検討されることと考えている。
◆広田美代委員 小さなお店も町会費を払って、まちを一緒につくっている一部だと思うので、その方の意見もきっと考慮に入ると思うが、市が50万円を補助する以上、まちづくりについて市も一定のアドバイスや先導をしていくべきではないかと思う。今後、ほかの地域に発展するときにそのことも課題になると思うので、そういう視点も兼ね備えて進めてほしい。目的自体は、地域の方の利便性の向上に役立つものだと思う。  職員の不祥事の問題について聞く。不祥事が相次いでいて、今回はセクハラ、パワハラも兼ねるかもしれないという社会問題でもあるだけに、市民の関心が高まっている。今回の事例を重く受けとめて再発防止の対応をしっかり行い、市民の信頼回復に取り組んでほしい。昨日の教育消防常任委員会でも今回の処分に対する意見が出ていたが、もう一度今回の処分、懲戒や分限処分に至った規定や考え方を説明してほしい。
◎太田職員課長 今回の処分の決定に当たっての考え方だが、金沢市では、人事院の懲戒処分の指針を参考に独自の懲戒処分の指針をつくっている。今回の事案をこれに照らすと、基本的な処分の標準例は減給あるいは戒告となるが、今回は該当の職員が管理職であるといったことなどを重く見て、またあわせて他都市での処分例等も考慮した上で、さらに重い停職処分にしたところである。また、停職は懲戒処分だが、あわせて課長職から補佐職への分限処分、降任処分も行ったところである。
◆広田美代委員 国の基準に分限処分を追加した重い処分だったということで、教育消防常任委員会でも委員からそれ以上の質問はなかったかと思う。もう一つ重要な課題は再発防止であるが、これに向けての考え方を聞く。  ①今回は、所属長に女性職員から報告があったということだが、言いにくい場合もあるし、厚生労働省の指針などでも相談体制をとることが求められている。金沢市では相談体制はあったのか。  ②相談体制がとられていたのであれば、いつごろから設置されていて、相談件数はこの間どうなっているのか。  ③相談後のフォロー体制やとりまとめの組織があるのか。
◎太田職員課長 ①セクハラに関しては、庁内相談員と庁外相談員--いわゆる外部専門員を設置している。庁内相談員は、職員課の課長補佐を初め庁内に5名を置き、それぞれ部局ごとに配置している。外部専門員は、原則毎月第1月曜日に産業カウンセラーに来てもらい、相談に備える体制としている。庁内相談員に電話で相談する、あるいは直接外部専門員に電話で相談する、これはそれぞれ相談を考えている方の選択によるので、どこからどこへ連絡が入るかはわからない。今回の事案は、外部専門員や庁内相談員を経ないで直接所属長に相談があったものである。  ②過去3年間で外部専門員へのセクハラ相談はない。庁内相談員では、市長部局の職員課の課長補佐が受けたものが過去3年で2件あるが、それ以外の消防局や企業局などでの相談はゼロである。  ③今後の対策にもつながるが、庁内相談員に対して、より専門性を高め、また、こういった事案は相談があったとき迅速かつ慎重な対応が求められることから、相談員に対する特別研修を予定している。また、こういった事案があった場合にお互いに報告していいものかどうかという問題がある。これは本人の了解がなければなかなか外へ出せないということもあるので、そういったことも考慮しながら、より適切な体制がとれるように考えていきたいと思っている。
◆広田美代委員 過去3年で庁内外合わせて相談件数が2件とのことで、相談件数が少ないのはいいこととは思うが、もしかすると相談しにくい、相談員がいることを知らなかった、あるいはセクハラそのものへの理解不足が根底にあるかもしれない。この間、職員への周知やセクハラそのものを理解するための研修をしてきたのか。そして、相談員への相談件数が少なく、相談があっても相談員の裁量に任されているということが少しひっかかるが、今回のような大きい事案が起こったからには、研修の徹底はもちろん、相談後のフォローも含めてセクハラ、パワハラ委員会のような組織を立ち上げて、小さな芽を摘むような分析や今後に生かすことを行ったほうがいいのではないか。民間の会社では、個人の裁量に任せるのでなく組織で対応するため、そのような委員会を結構立ち上げている。個人情報の外部への公表については、個人を守ればよく、組織内であれば守れると思う。その点はどうか。
◎太田職員課長 先ほど答弁漏れがあり、申しわけない。平成11年から相談体制を整備している。  職員への周知に関しては、庁内相談員の配置について、各職員が持っている職員録の巻末に掲載しているほか、年度当初に外部相談員の相談予定日を知らせている。  また、個々の裁量という話があったが、こういった相談はいろいろあり、相談の件数--先ほど2件と言ったが、それが必ずしも今回のようなセクハラということでもない。詳細は言えないが、うわさの段階や、例えばそういううわさが立っていて困るという相談もある。しかし、そのうわさの出どころがどこかわからないというようなこともあり、その事案ごとに対応しているところである。先ほどの指摘にもかかわるが、今回の件を契機にこれまで以上に研修の強化、あるいは体制の連携を密にするといったことに十分意を用いていく。  今回の件は職員課で事案の調査等をした。委員会を立ち上げるという考えは今のところない。
◆広田美代委員 委員会を立ち上げるつもりはないとのことだったが、どんなうわさ話であれ、委員会の中で共有し、上に上げていくことが小さな芽を摘むことになる。民間の事例を見ても、後で振り返ってあのとき対処しておけばこんな大きなことにならなかったということもあり、ぜひ考えてほしい。欲を言うなら、安全衛生委員会まで上げればいいと思っている。ぜひ今後の課題としてほしい。
○下沢広伸委員長 要望ということでよいか。
◆広田美代委員 はい。
◆山本由起子委員 セクハラ事案についての関連だが、庁内のセクハラ被害者の男女比は圧倒的に女性が多いと思う。庁内相談員の男女比を聞く。
◎太田職員課長 現在の庁内相談員5名のうち、男性は3名、女性は2名である。
◆山本由起子委員 男女のバランスは考えられたのだと思う。これからも男女ともに入れてほしい。要望である。
◆松井純一委員 セクハラの関連で、被害者のメンタル面のフォローや配置の問題などについて、さまざまな点で後に尾を引いては大変だと思うが、市としてどのように考えているか聞く。
◎太田職員課長 被害者の女性の詳細について答えることは差し控えたい。幸い被害を受けた女性は、メンタル面で極めて深刻な状態になっているということはなく、元気に仕事に復帰している。加害者については、同じ部署というわけにはいかないため、7月26日付で人事異動したところである。
◆松井純一委員 被害者の女性は元の職場にいるとのことだが、周りの雰囲気などで居づらくなるなどといったことがもし起きたら、また被害を受け、別の意味での被害者になるということもあるので、そこをしっかりフォローできるような--うわさが出るといった話がさきにあったように、そういったことも含めて、市としてどのように対処しているのか聞く。
◎谷総務局長 今回の事案は、被害者の女性の図書館で引き続き仕事をしたいとの希望に沿ったものである。ただし、先ほど職員課長が言ったとおり、両者とも同じ職場に残すことはできないと判断し、加害者の男性を人事異動としたということである。なお、仮に女性からメンタル面での相談を受けたいという話があれば、外部専門員等を紹介したいと考えている。
△[その他に対する質問応答] 
◆喜多浩一委員 今、ちょうど世の中はオリンピックで、私も夜も昼もテレビを見て盛り上がっている。改めてスポーツの力は人を元気にすることを実感している。山野市長も、スポーツを通じて金沢市を元気にしたいということを市長に就任したころから表明している。  ①本市出身のオリンピック出場の選手が活躍しており、松本選手が金メダルを取った。きょうの新聞に谷本知事が県民栄誉賞の授与の検討に入ったという記事が出ていたが、本市もそれに対して市民栄誉賞を授与するのか。  ②オリンピック熱と本市出身の選手の活躍を金沢市を元気にするために使っていけないか、これを材料にもっと金沢市を元気にする施策がないか。また、本市のプロスポーツチームとして、ツエーゲン金沢、石川ブルースパークス、ミリオンスターズがある。金沢市の応援デーがあり、私もほとんどすべて顔を出しているが、去年と比べると観客の数が相当少ない。先日もミリオンスターズの市民応援デーに行ってきたが、金曜日だったこともあり、観客が三百何十人しかいない。市長は途中から来て、市民スポーツ課の職員も頑張っていたが、スポーツ応援デーと名づけながら三百何人しか観客がいないということでは、てこ入れが必要ではないかと思っているが、意見を聞く。
○下沢広伸委員長 スポーツ関係となると、所管が違ってくるかもしれないが、栄誉賞に関しては総務課の所管課か。
◎北村総務課長 そうである。
○下沢広伸委員長 活動に関しても総務課でよいか。
◎北村総務課長 それについては……。
○下沢広伸委員長 では、栄誉賞の件について説明してほしい。
◎北村総務課長 ①今ほどの話のとおり、本市出身の松本薫選手がロンドンオリンピックで金メダルを獲得して、日本選手団の金メダル第1号となったことについて、うれしさと深い感動を覚えたし、大変誇らしいと思っており、まずは心からお祝いする。知事が県民栄誉賞を検討するという報道等がされているが、石川県では名誉県民と県民栄誉賞がある。金沢市では名誉市民という称号を贈呈する制度がある。その他、スポーツ関係の個人功労者や団体を表彰する表彰もある。ただ、県の県民栄誉賞に対応する市民栄誉賞という表彰制度は今のところない。県の名誉県民に当たるのが金沢市の名誉市民である。名誉市民については、これまでに授賞実績があり、推薦委員会による推薦を受け、議会の同意を得て、称号を贈呈しているが、これについては長年にわたって公共の福祉の増進や地方自治の振興に寄与する、あるいは伝統工芸、ものづくりなどの分野での多くの功績をもとに高い評価を受け、学術、文化の振興などに偉大な貢献をした方などに贈呈してきている。この授賞実績などを踏まえると、現時点において名誉市民の称号の贈呈は難しいと考えている。ただ、市としても、松本選手の金メダル獲得の栄誉をたたえ、市民とともに祝いたいと思っており、きょう庁舎前広場の広告塔にお祝いの看板を設置する予定である。また、このほか、栄誉をたたえるためどのような対応ができるのか、表彰を含め、スポーツ担当の部署で検討していると聞いている。
◎谷総務局長 ②スポーツを通じてまちを元気にするということで話があった。所管は市民局になるが、これも市の重要な施策である。御存じのとおりマラソン、野球、サッカー--特にマラソンについては、新幹線の開業もあり、それにあわせて鋭意準備を進めている。市民を巻き込んでの観客動員などが少し不足しているのではないかという指摘だが、所管部署に話をするほか、例えば幹部会議などを通して応援デーには職員も率先して参加するようにといった対応をしているところである。
◆広田美代委員 きのう、JR金沢駅舎の天井が落ちた。もてなしドームの屋根も何回かひび割れ、周辺が市民の危険ゾーンとして認知されてきたのではないかと思う。金沢駅舎の天井については、老朽化などによるものと新聞に書かれていたので、市民の安全を守るためにも、そして今後第三セクター化されて私たちが運営していかなければならなくなる可能性のある場所でもあるので、この機会にしっかり点検してもらい、万全の体制で使えるよう、市として県と一緒に要望してほしい。
◎高橋交通政策課長 金沢駅については、新幹線開業後、敦賀延伸までの間、JR西日本が管理運営の責任を負い、三セク会社はその一部を使用し、いわば大家と借り主のような関係になる。また、今回事故のあった駅構内の監督責任も一義的には国土交通省となるが、施設の安全管理について、状況を見て必要があれば市からも申し入れ等の対応を検討していきたい。                                  以上

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