
4月14日、金沢市の教育長に申し入れしました。
現在もこれまでも、大阪・関西万博はさまざまな問題があきらかになっています。
その万博について、市内中学校の修学旅行先に計画されていることがわかり申し入れを行いました。
金沢市内24校1分校中のうち13校で計画されているそうです。
もちろん学校や教育委員会もこれまで情報を集めてはいるそうですが、今回のメタンガスの発生後は国から直接の情報提供はないようです。
万博協会は、メタンガスの「安全確認状況」というものを発表し始めましたが、前日夜の数値であり、計測数値や箇所もわからない状況です。
千葉の市立中学校ではすでに行先を変更したと報じられています。
本日の報道で、「文部科学相が万博側に安全対策を求める考えを示した」とか「全国の教育委員会を通じた学校側への情報提供に努めるとした」とあります。
子どもの命と安全にかかわることですので、情報収集はもちろんですが、適切な判断を求めます。
以下、要望書の中身です。↓
金沢市教育委員会
教育長 野口 弘 様
2025年4月14日
日本共産党金沢市議員団
森尾嘉昭
広田美代
山下明希
大阪・関西万博の修学旅行について見直しを求める緊急要望書
4月13日に開幕した大阪・関西万博は、安全対策の問題が繰り返し指摘されています。万博会場の夢洲は、大阪市のゴミ最終処分場として造成され、昨年3月にはメタンガス爆発事故が発生し、廃棄物処理場で開催する危険性が浮き彫りとなりました。
4月4日から6日に行なわれたテストラン(リハーサル)において、4日に工事中のパビリオン内で火災事故、6日には会場内グリーンワールド工区にて、着火すれば爆発の危険がある下限濃度(5vol%)を超えるメタンガスが検知され、消防隊が駆けつける事態となりました。
また、万博会場は海に囲まれた立地であり、大規模な地震や津波への防災対策が不十分です。加えて昼食場所の確保や雨天時の対応、熱中症のリスクについても問題が指摘されており、大阪府内をはじめ、万博への学校単位の参加を見送る自治体が増えています。
金沢市立中学校にも大阪・関西万博への修学旅行を検討している学校があります。修学旅行は教育の一環であることから、安全・安心最優先の行程に見直しを検討すべきと考えます。よって、以下の通り要望いたします。
1. 大阪・関西万博を修学旅行の行先としている中学校に対し、生徒の安全確保最優先の観点から、行程の見直しを求めること。
2. 安全性等の不安から修学旅行の欠席や、万博会場へ行かない選択をする生徒が出た場合、その生徒の学校生活、進学時の調査書等で不利益が生じないようにすること。
3. 生徒、保護者に対して、十分な説明を行うこと。
以上