金沢歌劇座あり方検討懇話会について、18日(土)の地元紙で報じられている。
17日が最終会合での議論の取りまとめがされたそうだが、市のとりまとめ案には「建て替え」の文言が明記されておらず、委員3名から「建て替えと明記すべきだ」と声が上がったとのこと。しかし、オペラ座にしたいのに高さ制限があってどうするか、そして100億超えとも目算される建設費をどうするか課題だとまとめ。
以前、委員会でも追及しましたが、そもそもこの懇話会が経済界から「歌劇座を文化芸術拠点にしたらどうか」と意見があり設置されたものであり、幅広い市民からの要望ではありません。また、10年前に改修しリニューアルオープンしたばかりなのになぜ?と疑問の声が届いています。
もちろん、文化芸術の発展は大歓迎ですが、この議論の中で「高さ制限をなくせないか」と耳を疑うような発言が、一部の音楽関係の委員さんたちからあがったことは、本市の歴史的なまちづくりを否定するもので忘れもしません。
そして、100億超えの建設費が必要とありますが、これは紛れもなく市民の税金なのです。
本当の文化芸術の発展は、市民の生活が豊かになってこそ。建物ありきではなく、誰もが親しめるような環境づくりこそ行政のやるべきことではないでしょうか。