8月3日は新潟で行われた自治体学校へ参加してきました。
自治体学校とは・・自治体問題研究所が毎年行う、地方自治について
住民、議員、自治体職員、専門家などで互いに学び、教えあう場です。
本当は8月5日までなのですが、予定が入り1泊2日の参加でした。
参加した1日目は、
まず信濃川の景色にびっくり!
前の晩に降った大雨で上流から土木が流されてきたとのこと。
死傷者も出たそうで、お悔み申し上げたいと思います。
一日目は記念講演
一橋大学の渡辺治さんの「参院選の結果と安倍政権」という題でお話。
?今回選挙結果が示す3つの特徴は、
・自民党の圧勝、得票率増
・民主党の引き続く後退、維新の会の後退と保守二大政党制の崩壊
・共産党の前進の芽の開花、躍進
そして、この3つの特徴はバラバラではなく、この20年続いた構造改革政治の
行き詰まり。その克服の期待をもたせた民主党政治の裏切りへの怒りと、
構造改革推進側からの対案「アベノミクス」、構造改革政治を否定する側から
の対案への注目・期待の結果。
またアベノミクスについては仕方のない期待感ではあるが、構造改革政治への
対案が見えない中では、アベノミクスが対案に見えている。
しかも、公共事業請負金額が著しく増加した地域は自民党得票率が高い傾向
にあるとのこと。
共産党の躍進については、都議選での躍進が期待を集めた点や、アベノミクスへの
対案が浸透し始めアベノミクス反対者の票を獲得したのではないか。
?「アベノミクス」の強行でくらし、社会保障はどうなるのか。
・アベノミクスの本質は、構造改革政治の矛盾に対する支配階級からの「対案」
であり、第1,2の矢で民主党政権への矛盾と怒りに応急対処し、第3の矢で
構造改革再起動するねらい。
・アベノミクスで景気は回復するか?−公共事業をいくらやっても、片方で公務員
の賃金削減、生活保護引き下げ、TPPで地場産業をつぶしては、公共事業の受け皿
が解体し、大企業だけが受け皿になりかねない。
・消費税引き上げは財政出動したために10%ではとどまらないし、社会保障
ももっと切り込まなければ足りなくなるー社会保障制度改革推進法の路線の強行
でまずは生活保護費削減。そして社会保障について、国と自治体の責任を縮小し
民間企業の市場にというやり方。
・アベノミクス第3の矢で構造改革は新段階へ
ー勢いづく財界の構造改革、消費増税、TPP、原発再稼働
をグローバル企業の市場との関係で強行。
ー社会保障構造改革の新段階・・公的社会保障の削減に伴い多国籍企業の
市場創出
あとは、改憲や軍事同盟強化のことでお話。
次回続きを書きますね。
特別報告では、京都大学の岡田知宏さんの「道州制」についてのお話
実践報告では、陶芸家の吉田隆介さんの「脱原発」でがんばっているお話
夜は、東京や札幌の若手議員たちと情報交換でした。
次の朝、信濃川は少し落ち着いていました。
雄大な景色を後に、いざ金沢へ
東京から戻ってきていた友人とランチして
その後は地域のバーベキュー大会
みなさんと交流できたしおいしかったし大満足です。
その後は、小立野後援会のみなさんと参議院選挙おつかれさん会
抜け出してお通夜へ出席し
また戻っての参加でした。
新潟から金沢をまたにかけた慌ただしい2日間でしたが学びと交流の
多い貴重な時間でした。