ブログみよみよ日記

宿泊税と民泊で紛糾。

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6月6日 金沢市議会意見交換会 ~民泊と宿泊税~

6月6日は、金沢市議会主催の意見交換会でした。
場所は玉川子ども図書館で、今回のテーマは「民泊と宿泊税について」
まずは、12月議会と3月議会の報告がされました。
その後、民泊や宿泊税について議会論戦の紹介があった後、パネリストとの意見交換が行われました。

今回およびしたパネリストのみなさんは、以下の通りです。
金沢大学人間社会学部教授 佐無田光さん
簡易宿所・金澤ゲストハウスNagonde(なごんで) 濱田綾子さん
簡易宿所・KANAZAWA旅音 林俊伍さん
簡易宿所・ゲストハウス初華 町家由美子さん
不動産事業・あおぞらプランニング 柴野道雄さん


ちなみに市内の民泊がどこにあるかはこちらでわかります。
→ 金沢市保健所に申請があった一覧
  

こちらに掲載がないものは、金沢市の許可を受けていない施設です。

ちなみに、
民泊事業とはどなものかの案内はこちら→保健所ページ

違法民泊の相談はこちら→保健所ページ

 

ここからメモです。

(パネリストとの意見交換内容メモ)

自己紹介

佐無田さん 地域経済論 北陸新幹線の開業にともなうr影響を検討する委員会に参加した。

Nagonde 濱田さん 駅前でゲストハウス 主婦がやりはじめた

旅音 林さん 金沢を好きになってもらいたい 

町家さん 1年半 1組限定

あおぞら不動産 柴野さん 北國銀行から脱サラして不動産業 アパートを買うことになりそれを1棟貸し切りで橋場町、材木町では建設中

喜多議員 :佐無田さんへ、民泊の政策そのものについてどうお考えか。宿泊税についてもどうか。

佐無田さん:世界中で民泊がすすんでいる 暮らすように旅したい シェアリング IT など背景にあってすごい勢いで増えてきた ルールや法律が整備されてきてなかったので、今回の法改正があった。
法律がつくられる際の論点、安全管理の面、既存の宿泊事業者との公正な競争、の2点かな。ただ、6月に施行ということで、登録がされるはずが石川では3,4件、金沢では0、全国でも600、700件、新しい事業が健全に優良な事業者を育てていくことが課題で、きちんとしたルール、成長するという話だったが、民泊事業者にとってはきびしい、特に180日規制がきびしい 民泊の枠組みでやるより簡易宿泊、こっそりやるということに 本当は法律や条例のもとできちんとルールに従ってやることが望まれていた この制度できたばかりだが、政治的にはわからないが、専門的にはよくないので、制度を早々に見直すということになるだろうな
宿泊税については、地域内再投資という観点で理解できるのではないか、企業が設備投資して得られた利益、再投資というのが経済の仕組み 観光資源については、地域の観光資源がメリットになって利益があがる 自分の観光資源ではないのでほっとういても再投資される 地域のおおもとになる観光資源が劣化していく 再び再投資する仕組み、減価償却する仕組みをつくらなきゃいけない 
宿泊税にしても民泊にしてもトライ&エラーでやってみて、よい制度になるようにしていくほうがよい

喜多議員:法律の立て付けのようなところを

柴野さん:明確な法律はない、判例のようなものもないという弁護士の言葉 だんだん世の流れが変わってきて 民泊でトラブルがあったとかいう記事 厚労省の通達なんかで変わってきたと思うが、簡易宿所の許可をとらないと違法という扱い 6月15日からの住宅宿泊事業法については、国のほうはインバウンドで観光客を呼びたいので、届け出で闇民泊をなくそうというのが、今回の法改正

喜多議員:各委員長から質問を

小間井議員:今の簡易宿所とこれからの民泊は違うということをあきらかにしなきゃならない。
住民の不安があるが、どのように地域の方々と関わって信頼を得てきたのか、これから民泊をやろうとする人の参考になるのでおねがいしたい。

濱田さん:ゲストハウスは別院通りの町内 元々、町内の方が引っ越しされるのではじめた。当初は反対してるかどうかも確認しなかった。招待したりして、協力もしてくれる。お客様が帰った後に見てくれたり

林俊伍さん:9棟から15棟になる まわりの人にはあいさつにする ここで宿をしたいのだがと相談にいく ごみ、火事、犯罪の心配をされる ごみはもちかえる、火事などについても紙にまとめて回覧 ちょうちん行列の打ち上げをゲストハウスでやってもらったり、町内会の総会をやったり、高齢者に昼間かしたり、不登校の親御さんが集まるカフェになったり、コミュニティになっている

町家さん:野町のほうでやっているが、 町家をまるまる使って女性起業の方々とお会いして協力してもらった どういう人がやるのか 町会でも顔をだしたり、ちょっとずつわかっていただいたので 待ち合わせのときに、荷物をあずけたり、通るときに電気がついているとホッとする 開業後も農業のNPOをしている人が使っている

柴野さん:小将町はアパート1棟貸し 各町会によって温度差 元々アパートには外国人が住んでいたので、町会長はごみだけよろしくね と簡単 
橋場町が問題 反対意見 町会のあつりで説明会をした 火事とごみと騒音 1棟かしきり
人が常駐しろと言われたが、狭いのに人はいれないというやりとり ALSOK 防犯カメラ 子どもは泊めないようにします など 橋場町の町内会長は進歩的な人 商売をうまくやってくれれば町会の活性化になる 町会長の方向性、温度差が つくるうえでは温度差 いざ開業したら、かわいがってもらってる 今年は雪がひどかったので、高校生の息子を雪かきさせたり コミュニケーションはとれている 

喜多議員:外国人宿泊者のマナーはどうか

濱田さん:ごみは自分とこで一括してごみ置き場に置きます。騒音は別院通りなので、お客さんより住民のほうがうるさい

林さん:非常によい 自分たちが知らない文化のところに来たという認識があるので非常によい 中国人もマナーがよい 品がよい みなさん同じだと思う

町家さん:海外の方のほうがごみの分別 一か所にまとめてくれる 町家の文化を満喫

柴野さん:外国の方より日本人のほうがマナーがわるい 外国の方は異国にきてる意識があるので、その国の文化を守ろうとしている ごみの分別をどうしたらよいか聞いてくる外国人も多い

喜多議員:市民福祉の観点から 

坂本議員:ご近所の理解、町会の理解 苦労をされてここまで来たと思うが、金沢らしさというのをどれだけ意識されてやられているのか 

町家さん:ゲストハウスを開業しようとしたときは、2年ほど料亭で修業した 季節のあしらせなど 事前にお聞きしてここに来てよかった、と思えるように しつらえもお客さんにあわせて お花とかも

濱田さん:金沢らしさかどうかわからないが、流しそうめんとか着物着せたり、イベントをした 折り紙教室 来たらなにかを習得して 楽しかったとか思いをもって帰ってもらいたい 
国によっては食べれないものあるので、食べれるものを用意しておいておくとか

林さん:金沢らしさは食 宿のメリット 基本はご飯出さないので、外食先を紹介している 事前に外国人大丈夫かとかきいている

喜多議員:民泊についてお話いただいたが、宿泊税についても質問を

松井議員:金沢市でもこれで導入ということになったが、目的は地域への投資 こういう中で、金沢市にとっては財産である町家 これに宿泊税を投入するのはどうかと思っている
みなさんはどう思うか

柴野さん:できたら税金払いたくないが、これだけ観光客が入り込んでいると行政サービスでおかねかかっているとおもう ガイドやマップなどよくもらってくる できたらもうちょっとマップを地区別にあったらいいな、と思っている インバウンドの情報発信のためにお金使ってほしい

林さん:宿泊税は払わなくていいなら払いたくないが、趣旨は理解できる
 金沢の観光資源にお金を使うのはいいと思うが、ホテル乱立してお客は少しづつ減っている お客のとりあい、価格破壊につながる なにをしているかわからないので 金沢に来てもらうプロモーションに使ってほしい 金沢は1,2wいてくださいと言ってもレベル高い 北陸全体で楽しんで帰ってもらう インバウンド効果高い 金沢がリードして 金沢を中心としてブランディング
もうひとつは、単年度で区切って終わってとかではなく、PDCAをはやくまわして使ってほしい

喜多議員:宿泊税を導入しましたが、宿泊税全般について実際やられている方、経営や収支状況に影響が出てくるのかということも踏まえてご意見をください

林さん:それが決まって使うとなったら、反対とかいややとか言っても仕方ないので、それでこの金沢を50年とか100年で考えるのならいいなと
平均客単価、2~3000円 そのうち10% ほぼ利益が残らなくなる 外国人の中ではこれはTAXと言っても理解できるできないがあるので、宿泊料として上げていくという方向になるかなと。

柴野さん:あまりよくわかっていないが、旅行者の方から200円とって、おさめるということかなと。予約はインターネットなので来年のGWとか入ってきている 宿泊の契約は成立している 来年のGWになって税金をくれと言っても難しいかも それでも払わないといけないのですよね

林さん:50円くらいになったらうれしい

上田さん:今、サイトの話がありました。自社のサイトを立ち上げていると思うが、リピート率を高めていくためにどうしているか 外部サイトからどれくらいくるか

濱田さん:日本人のひとのほうがリピーターはあります。外国人の方はよっぽどでないと。ご年配の方はリピートしている。

林さん:9割が外部サイト 1割が自社サイト リピートの方は外国の方は1年に1回とか 欧米の方3年、5年に1回 
毎年金沢であるマラソンとかミリオンロックとか、イベントのときに使ってくれる
6月3日はまつりで、スケートとミリオンロックなどがかぶってしまってもったいない

町家さん:海外のサイト9割

柴野さん:自社サイトからは予約できない オンライントラベルサービスから 電話かかってきてもメールでおねがいと言っている

佐無田さん:今日来てくださっている方は簡易宿所で優良な方々、困っているのは投資目的やどこでやっているのかわからないとか、今回の法改正でその辺の事業者がある程度淘汰されながら営業日数とか柔軟になっていくようになるのかどうかわからないが、淘汰の状況が見えない
観光客のニーズも変わってきている 文化を体験したい イベントだけでなくて地域のコミュニティでくらしの中で文化を味わってみたい そういう風に感じられた 宿泊事業だが、地域コミュニティという点では旅行者ではなく短期滞在の人が来ているということで、コミュニティ施策として必要だなというところ
宿泊税でどういう風にお金を使うのかということだが、単年度ではないほうがよい ファンドみたいのを置いて 観光のプロモーションとか観光客を増やすということだけではなくて、住むことと旅行のすみわけが難しいので、地域のコミュニティとか観光によって破壊されるのを防ぐというのも大事ではないか

 

(市民のみなさんからの意見メモ)※ここから市民のみなさんの思いが噴出しました。

ビジネスホテル経営の方:なぜ新幹線が通ってから宿泊施設をしている人しかよばないのに疑問 わたしは33年間やっている わたしは松田局長と多くはなしているが、金沢の観光客は8割というがそれは間違っている 全宿泊者の210マン人の1割が観光 新幹線通ってからは3割 観光は土日だけ 平日はお仕事の方ばかり インターネット紹介料や消費税にプラスして宿泊税もとらなきゃいけない 公共事業で多く日数も長く泊まる方は逃げる 松田局長はリサーチしていない 金沢市から仕事のお客さんが減ったら 宿泊施設も増えているし 客の取り合い 今より1.5倍増えなきゃいけない でも、京都でもそうなように観光客は減っている 税の取り方など市議会でもリサーチしてほしい 現場の声を聴いてほしい
3990円で利益は700円 これから200円は私たちが持たなくてはいけないかもしれない

市民:民泊について今までの議論を知らないが、金沢市がお客様に宿泊するクオリティはどれくらいを設定しているのか 安全面 衛生面 ごみの話 ごみの話は最低限の話で、事業ごみとして出されるもの 迷惑なんかかける事業主はいらない 町内会長さんに相談されたとか言っているが、町内会は有志の会であり、ひとりの意見として聞くのはいいが、許可をもらうような対象ではない

旅館関係者:そもそも論だが、我々のお客様から100円であろうと200円であろうとお金をいただくのは大変なこと お弁当でも100円200円あらそう 価格競争が起きる インターネットで調べられる 入湯税についても意味がわからないと言われる サービス業が人でぶ足で大変困っており、それに人をさくのは 泊食分離にシステムをつくるのに300万円かかるのではないか そもそも金沢市がとるものなのに私たちがなぜ ここは知恵を出し合ってよりよい観光を考えてほしい

ホテル経営者:43年間経営 1万数千人/月 リーマン、消費税 から大変なおもい 新幹線通ってお客さん増えたが、1年半だけ、2年たったら以前の数字に お客さんに宿泊税どうかきいてみた 松任いくからいいと 中心街のホテルは関係ないと思っているかもしれないが、金沢に泊まる必要ないと。12組のお客さんからそう言われた そして消費税2%あがる 東京大阪は1万以下は無料としている それは人を呼び込むためです 福岡はストップしました お客さんが来ないのではないか 1月の段階では決まらないだろうと市の説明会では言っていた。

説明会のときも、質問する時間はなかった

市民:3月議会の成績表では反対した人いない 行政とがちんこでやってほしい

市民:民泊とか条例とかこの家は登録していると表示をしてほしい 町内会にわかるような表示 旧町内は細いので融雪とか除雪とか

市民:ビジネスホテル経営の方の言うことはもっともだし議会は答えるべき

ホテル経営者:パネリストでさえ、宿泊税賛成してないのに理解したと言うのか
2月に急に出されて3月に決まるなんておかしい 市はエビデンスも示せていなかった

 

さいごの市民のみなさんからのご意見は、厳しく意見が出されました。

やはり、宿泊税は関係者のみなさんへの説明や実態調査が不十分であったことを痛感しました。4月実施という拙速なうごきをなんとしても止めたいと思います。民泊についても、パネリストのみなさんからのいい例ばかりが紹介されましたが、市民の参加者の中には民泊が自宅の隣にできそうで不安を抱えている方など、おいでていました。住民側に立った質問の投げかけも必要だったのではないでしょうか。

さいごの、市民のみなさんから意見をいただく時間は15分くらいしかなかったのですが、少し延長して手を挙げた方にはみなさん発言できるように進行されました。しかし、遠慮して発言を控えた方も多く見受けられましたし、やはり市民のみなさんからの意見交換の時間はもっととるべきだと感じました。もちろん、事前にもそのように要望はしていました。

これから、議会活性化検討会で、意見交換会についての議論が行われます。

もっと市民のみなさんが参加したくなるような、そして議会にとっても市民のみなさんの意見が吸い上げられるような意見交換会にするためにがんばります。

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