どいね☆原発が、8月3日金曜日で、7年目 300回を迎えました。
2011年の東日本大震災の福島原発事故後、毎週金曜日の夜に全国各地で首相官邸前、電力会社前、駅前などで原発いらないと市民が集まってきました。
ここ金沢市でも志賀原発はもちろん、全国の原発はいらない。その非人道性、危険性、環境、経済性などさまざまな理由や思いを持って市民が、2012年の7月から毎週金曜日に声を上げ続けてきました。
わたしも当初から参加をしてきました。今でも覚えています。最初は2012年7月6日、本多町の北陸電力石川支店前で、大雨にも関わらず200名以上の方が参加し、それぞれの思いを熱く語り、声をあげました。
今では場所を変えて、金沢駅東口広場で、「原発はいる?いらない?」と行き交う方々へシールアンケートで問う形式で続けています。
シールアンケートの結果は、次の通り。
(どいね☆原発facebookページより)
1万人以上の方にアンケートに答えていただいただけでも驚きですが、全国の世論調査を同じように、やはり「いらない」とする方が7割を超える結果となっています。
わたしもアンケート版をもち、貼ってくださる方々とお話をしていますが、「いらない」という方の多くは、福島原発事故を経験して「危ない」「将来に残せない」など率直な理由を語ります。詳しくご存じの方は、「使用済みの核燃料の捨てる場所がない」とか「事故処理費用が20兆円にのぼり、国民負担になっている」「再生可能エネルギーをもっと使うべき」というご意見もいただきます。
「いる」という方については、なにもおっしゃらずにぺたっと貼っていく方もいれば、「本当はいらないけど、電気が足りないと困るから」という理由の方が多いです。でも、2011年以降、志賀原発や全国の原発はほとんど動かなくても、電気は足りてきたという話をすると驚かれたりします。ただ、火力へ頼るのも環境に悪いから、再生可能エネルギーをもっと国が積極的に活用すべきだね、という話もします。
驚くのは、6年以上も続けていると、福島原発事故のことを当時は小学生だったのでよく覚えていないとか、「原発」自体を知らない学生や若い世代が表れてきたことです。
もちろん、学校や学年によっては学校の授業で扱っているので触れる機会はあると思うのですが、事故当時の状況を物心ついてリアルタイムで目の当たりにしたかどうかで世代の差はあると思うし、授業やご家庭でどれだけ原発や政治の状況など触れるか触れないかで、同じ学年であっても子どもたちでも知識量や受け止めが違ってくるのだと思います。
そんな中で、原発が動こうが動くまいが原発とより多くの時間をともにしていくのは、若い世代ですので、ぜひ考えてほしいということを話しています。
7年目を迎え、世代や時代の波も感じながら、人々と話をしながら、原発について考えていける「どいね☆原発」。改めて大事な貴重な場所だな、と感じます。
引き続きみなさんといっしょに取り組んでいきたいと思います。