先日SNSなどで投稿させていただいた、金沢市が玉川図書館および玉川子ども図書館駐車場を有料化する予定であることについてです。
2月12日付けの北陸中日新聞【金沢面】にも載っていましたが、子育て世帯をはじめ、いろんな方からご意見いただいています。
しかも、記事にも書いてありますが、金沢市だけでなく、先日お披露目された新石川県立図書館も駐車場を有料化するとのことです!
石川県については、現在開催中の県議会にその予算や条例案が出され、しかも図書館が教育委員会から知事部局に移管される議案まで提案されています。こちらからご覧いただけます。
金沢市については、今週の17日からはじまる議会の中で、駐車場有料化に関する予算と条例案が上程されます。予算概要はこちらから。
ちなみに、玉川子ども図書館の建設計画の中で、この有料化の説明は少なくともわたしは受けた記憶はありません。
市も県も減免規定を考えているようですが、有料化という発想がどうなのでしょうか。
そもそも図書館は、誰もが気軽に立ち寄れる場所であるべきで、それは憲法に書かれた「基本的人権」のひとつとして「知る自由」をもつ国民に、資料と施設提供することを、もっとも重要な任務とされているからです。
図書館はいまや誰もが当たり前に利用できますが、歴史をさかのぼれば、世界も日本も過去の図書館は、一部の方しか利用できないものであり、日本では第二次世界大戦以前は政府の見解に適した本しか公開を許されませんでした。そうした経緯もあり、国民みんなで発展させてきたのが図書館なのです。
また、こうした有料化という政策は、工夫や努力なく市民と県民にあらたな負担を強いてもよいという現知事、現市長(教育長)の姿勢とも言えます。現県知事は不出馬ですが、この姿勢を受け継ぐかが問われる県知事選、市長選ですね。