本日の経済環境常任委員会にて、ついに金沢市は検討をすすめている
「家庭ごみの有料化」について報告があり、議論をしました。
ポイントとしては、素案の審議のやり直しとパブコメの時期を遅らせるよう求めた
ことと、手数料のありかた、手数料収入の使い道、そして、やはりリサイクルコスト
を地方自治体と市民に転嫁せず、国へ製造側に求めるよう言いなさいということ。
まずは、その資料です。
PDFがよい方は、こちらからどうぞ。
そして、それをもとに質問です。
簡略化した概要です。
素案について
広田
市民の中で有料化に対する賛否がわかれている、さらに有料化を知らない市民も多数いる中で有料化ありきの素案が出てきた背景には何があるか。審議会の中では何回議論されて素案が出てきたのか?
A,(リサイクル推進課長)
有料化につきましてはこれまでも3月、6月、9月と議会の中でもいろいろな論点がありました。その中で審議会で素案を策定し、パブリックコメントを実施し、いろんなご意見を踏まえて再度審議会で議論し、議会にお諮りするということでご説明させていただきました。今回の素案の提示もこの流れに沿ったものであります。
広田
審議会は1回ということで良いのか。
A,審議会は1回で、おおむね異論はなく、いくつかのご意見を踏まえて素案を出したもの
広田
10月16日に開かれた審議会を見ると、出席委員の話や新聞報道を見てもとてもまとったような印象を受けなかった。しかも改組後1回めの審議会でもあり、その1回で決めるのは拙速すぎる。
しかもこの審議会の開催は知らされていなかった。16日午前には今常任委員会もあり、素案の進捗状況を尋ねたが審議会の開催の説明はなかった。説明をしなかったのはなぜか
A,(環境政策課長)
委員からは確かに以前、審議会の日程について問い合わせがあり、その際には日程が確定していなかった。直前になって日程が確定して報道の方にはお知らせした。今後日程については委員会などの報告でもお知らせしたい。
広田
報道への伝え方、委員会内での取り扱いなどの問題もあったが、委員1人1人にしっかりと周知すべきであった。委員にも知らされず、しかも非公開で素案が決定されるというのは問題であり、委員や市民に周知したうえで公開にしてもう一度審議会の開催を求めるがどうか?
A,審議会は意思形成過程であり、公開にするとそれで案が決定されたかのような誤解を与えるおそれがあるため非公開にしている。素案も突然決定されたものではなく、改定されて基本計画やこれまでの過程を経て議論されてきたものを今回素案という形でまとめさせていただいた。今後よりいっそう情報提供や周知については注意していく。
広田
パブリックコメントについて、今回市が提示した期間では12月議会の議論を踏まえて市民が意見をあげられない。議会軽視というべきものでもあり、1ヶ月という期間も市民負担の増大という点から考えても短すぎるので、2ヶ月は行うべきではないか?
A,今回のパブコメでは素案に対する意見を伺うものであり、早期に市民のご意見を伺いたいということでこの時期での開催を予定し、今回議会にお諮りしている。先例通り30日間ということでお諮りしている。
広田
これから素案がネット上にも公開されてパブコメが始まるが、議論の過程がわからない市民からすれば分かりにくい。だからこそ12月議会の議論のあとにすべき。さらに言えば京都のように各町会に出向いて説明をするという方法もある。少なくとも次回の議会のやりとりをふまえて実施すべき。
A,これまでもフォーラムや町会連合会で説明をしてきたが、他都市の事例などにとどまっていた。素案が出たことでより詳細な説明ができるので、町会などから求めがあれば応じていく
広田
素案の手数料収入という記載について、地方自治法では「特定のものにする事業」でしか認められておらず、こういう記載は法令違反になる疑いもある。環境省も明確には答弁できない。手数料という規定では徴収は難しい。このような規定の根拠があれば示すべき
A,廃棄物処理法では手数料規定があったが、地域主権一括法で地方自治法に統合された。それを見れば適用できるだろうと。手数料は国や6割の自治体も徴収している。これが違法であることは現在言われていないし、違法ならやめなければいけない。ということで違法とは考えていない
広田
手数料収入の年間試算を出していれば示してほしい
A,3億5000~6000万→経費込みで 経費は他都市の動向を見れば約3割となっている
広田
古紙や資源のリサイクルは現在いくらくらいかかっているのか?
A,古紙などが1トン2万2000円、資源が1トン2万円くらい。現在の収入の使途はあくまでも例示であって、パブコメや議会の議論を踏まえて最終的に決めていく
広田
容器包装プラのリサイクルコストと還元金の関係を市はどう考えているのか?
A,リサイクルコストの変動が年によって大きく、赤字の年も黒字もある。大津の事例も引用されたが各自治体が独自の条件を踏まえてさまざまな施策をやっている。金沢としては資源化率の向上を掲げているので、大津の事例を導入できるかは難しいのではないか
広田
燃えないごみは容量的にも大きく、有料化になった場合かなり負担が増えるのではないか
A,埋め立ての延命化と こともあり、埋め立てごみに関しては有料を考えている
広田
生活保護や低所得者への対応、ふれあい収集について
A,議論はあったが、ごみ処理負担の公平性、減量化への動機付けということもあって今回対策から外して考えている。ふれあい収集については現在議論中