5月14日(日)、やっと、まちづくりミーティングに参加ができました。
これは、毎年、市長が年にいくつかのブロックで、市政全般と地域ごとのまちづくりの
課題について話し合ってきたものです。
が、今年は短期間に9つすべてのブロックで行うスケジュール。
しかも、市政全般ではなく主に「ごみの有料化の説明」
ごみの有料化の説明がこれから1300町会すべてで行われるのに先駆けてまずはブロッ
クごと、そして校下ごとにかためていこうという市長の考えが透けて見えます。
以下がスケジュール。
わたしは住んでいるところからすれば、4月10日開催のにも参加をしたかったのです
が、なんとこの時期には議員にはお知らせは来ておらず、また半年前から決まっていた
町会の総会があったため出席できませんでした。
このミーティング、どうやら周知があまりされたいなくて、議員もそうですが、町会長で
も直前に聴いた方がいるとのこと。
正々堂々、みなさんにお知らせしてやってほしいものです。
さて14日の内容ですが、18時半からはじまり、まず市長がざーっと、予算の説明と
ごみ有料化の説明をします。19時20分くらいまででしたか。そこから参加者からの質
疑それに対して市長や環境局から答弁、という形になります。
市長の予算説明概要は次の通り。*()書きはわたしの心の声
・一般会計、特別会計の説明 「それぞれ1600億規模なので、イロイロと覚えてく
ださい」 (・・・)
・借金については H16年 3017億 → H28年 2203億と減少
そのうち臨時財政対策債は国が払うべきものを立て替えている
借金というけれど、道路や建物など、子や孫のために使うものであり必要なもの
・「文化の人づくりに関する推進条例」ができた
・建築文化拠点施設をつくる 谷口先生がおうちの跡地とその横の土地を買って
すべて市に寄付してくれたので、そこに建てる
・卯辰山工芸工房リニューアル
・石垣の景観保全を行うため、1年間調査を行う
・浅野川筋景観の魅力を向上するためライトアップする
・城北市民運動公園が来年度から使える こないだ日本水泳連盟の方から「日本で最新の
プールになるよ」と言われた オリンピックに向けて使ってもらいたい
(市民がメインでしょ)
・スポーツコミッション(仮称)を近隣自治体と連携してつくりたい
・日本女性会議を開催する 能力・熱意・やる気のある女性は活躍してほしい
(どうしてすべての女性に、と言えないのか)
・認知症カフェもっとやります
・(保育料のスライドはとばした)
・大手町の夜間急病診療所が老朽化、手狭なので、駅西福祉センターへ移転する
・石川中央都市圏ビジョン ひとつの自治体にひとつの施設とはならない時代
4市2町でいろいろ行う 県とも連携してる (あらたな合併じゃないのか)
・次期埋め立て場 H34年から稼働予定
・東部環境エネルギーセンター 基幹的改修で10年延命したが、H40年には新しい
ものでないと無理 H33、34年には具体的設計にとりかかる
次はごみに有料化の説明。*()書きはわたしの心の声
配られた資料↓
・(家庭ごみも事業ごみも一緒にして)、一人当たり中核市平均よりごみ量が多い
(家庭ごみだけで見れば中核市少ない順で8位でしょ 分けて説明してよ)
・H24年の分別変更についてお詫び
「容器包装プラ」も「燃えるごみ」に積極的に出してよいと誤解を与えた
そういう説明をしたわけではないが (そういう説明に住民には聞こえた)
・ペットボトルが改良され軽くなったのも資源量が減った原因 (やっぱり製造側の責任
でやることの影響はでかいね)
・これまでも、ごみは有料ではなかった (多方面から言われたのだろう)
40億/年の経費 一人当たり 8629円/年
・ごみ処理経費は、収集の民間委託などで減らしてきており、1割削減
しかしみなさんにとっては、自分のポケットから出していないので痛みは感じづらいかも
しれない (みなさん、痛みを感じてますよ)
・全国の導入事例をみると、ごみの有料化で14%ごみが削減できている
(リバウンドとか調べたの?あとほとんどごみ有料化と同時にいろんな施策を併せて行っ
ているけれど、純粋に有料化の影響と言える根拠は?)
・資源化率の目標は26%です
・生ごみの減量のため、生ごみリサイクル、段ボールコンポスト、電気処理機の助成
(電気処理機って捨てるとき大きなゴミだし、電気という資源を使う矛盾があり、助成を
やめた自治体もあるのよね)
・山野家は生ごみゼロです
・各校下ごとの古紙集団回収の回数 (残念そうに味噌蔵町は1回とかみんなの前で言
うんだ)
・今後は手数料(ごみ袋)収入を古紙回収の奨励金などに使いたい 町会でも古紙回収
やってもらいたい (市民からあらたに手数料を集め、市民が地域活動をしたらそこに還
元するのか 市の役割はお金集めて、お金あげるからと市民にさせるってこと?)
・モデル地区での古紙回収 10地区 H28年も続ける地域もある (この取組こそ重
要)
・ごみ有料化の経過(これまでの説明になかった)
突然言い出したわけではない 山出市長の時代から出ていた (議事録呼んでも全体の議
論にはなってない)
・唐突だとお感じになった方もいたかもしれないが、この1年にやっと自分のこととして
考えたのではないか(もともと考えていると思う ステーション管理など大変ですもん)
・これまでの戸室埋め立ては10年延命した (市民の協力の証 ごみが予想より減って
きた証)
・東部エネルギーセンター H32年頃から具体的な議論をしなくてはならない
縮小して、子や孫のために (それに異論はないけれど、だから有料化ですか?)
・全国6割の自治体でやっている (人口比では4割、中核市では2割 ですし、こうい
うときは他もやってるからという言い訳使うのね)
・ごみ有料化したら一か月約350円(45L 1枚45円 10枚セットで450円)
・手数料は環境施策のためだけに使う (税金の二重取りと言われないようにするのだろ
うけれど、結局は処理費用とおなじ一般会計に入るのです)
・連合会の状況もあるが、1300町会すべてで説明を行う (必ずすべてで行ってくだ
さいよ)
市長の説明のあと、参加者のみなさんから質疑、そして市長や環境局からの答弁
①市民:正直者がばかをみるのはいやだ。ごみをちゃんと出さない不届き者がいる。
高齢化、若者がすくない。1300町会で説明というが、若い人が出てもらわないと意味
ない。パトロールもしてほしいが、モラルの問題だ。
市長:大学にも入って説明を行う予定。事業所ごみの料金も合わせて値上げする。
環境局長:アパート・マンションにも不動産を通じて説明を行う。個々のステーションの
指導にもまわる。
市民:ふれあい収集はどうなのか。高齢の方については防災も考えなきゃいけない。高齢
者全体でみてほしい。
リサイクル課長:ふれあい収集については、地域で共助を得られない方をどうピックアッ
プするか考えている。来年度モデル事業をする。生活援助としてどう支援するかという視
点でも考える。
②市民:有料化はしんどいかもしれないが評価するが、費用負担のことを考えてほしい。
金沢方式で、富樫校下は公民館の建て替えで、一律3万円出さなければならない。お年寄
りから生活保護の方まですべてです。そろそろ金沢方式をやめて、市の財政でやってほし
い。
また、窪は洪水が心配。伏見川が氾濫するのに。伏見川を超えて伏見小に避難する計画は
おかしい。
市長:金沢方式みたいな負担方式は、自治体によって違う。金沢は金沢方式があるから
コミュニティが成立している。
おらが街の公民館、消防分団、学童保育となる。工夫はしたい。
防災の拠点施設は地域で決めている。
③市民:限られた資源を賢く使う。環境のためにごみを減らす、繰り返し使うのは大事。
であり、それは、自治体が知恵をしぼるのが役割。
負担を増やしてごみを減らすのは自治体の役割ではない。
ごみ有料化とごみを減らすことを無理やり結びつけないでほしい。
市長:環境をよくしたいというのはみなさん同じきもち。
だけど、具体的にやっていかないと進まない。みんながんばっている。
住民負担は心苦しいけど、子や孫のために仕方ない。
次の説明では、有料かとごみを減らすことをごちゃまぜにしないよう気をつける。
④市民:ステーションの場所についてどうにかならないか。
ごみ有料化はやむをえないし、大賛成。だが、不法投棄をどうにかしなければならない。
金沢市は有料化したら、その袋に入っていないごみはどうするのか?
金沢方式はおかしい。ごみ収集に町会が関係するのも本来ちがう。
市長:金沢方式は規則に従っている。ちゃんと明文化されている。
環境局長:ステーションに出される違反ごみはイエローシールを貼って警告する。
それでも正さなければ、町会と相談して開封し、警察や不動産、事業所に相談する。
有料袋に入ってない場合は、町会にボランティア袋を配るので対応をお願いする。
リサイクル課長:ステーションにういては町会と話し合いながら決めていく。
⑤市民:いつごろ有料化を考えているのか。大都会はなぜやっていないのか。
福井や富山もなぜやっていないのか。人口比でみると半分以下。中核市でもやっていると
ころ少ない。国として考えた場合、国民の間で有料化してるところとしたないところがあ
るのは不公平ではないか。まずはそれをクリアしないとはじまらない。
市長:9つのブロックで説明→校下ごとに説明→町会、大学、不動産などに説明
政治的判断で私自身が議会へ出すかどうか決めて、議会で承認されれば、周知期間を10
か月以上おいて実施。
自治体でやってないところもあるけれど、やっているところもある。
⑥市民:ごみ袋を有料化して、平均で年間1世帯4000円の負担であるとのことだが、
それを地域の古紙回収奨励にあてるということは、個人からお金を集めて地域に戻してい
るにすぎない。市の自治体としての役割は果たせているのか。
資源化率が減少したのは、24年度の分別変更だけが原因なのか。
コスト40億円は削減してきた結果だが、なんの要因が大きいのか。
古紙回収モデル事業を続けない町会には理由があるのか。
ごみ袋を有料化して年間いくらの収入が市に入るのか。
税金の二重取りではないのか。
議会は住民の声をきいているのか。
市長:古紙回収奨励金などを有料化して集めた財源から出すのは、市がすべてできるわけ
ではないので、地域におねがいするということ。
資源化率の減少は、ペットボトルの重さが減っているというのもある。
環境局・リサイクル課長:コストは1割削減した。民間委託と西部環境エネルギーセン
ターの稼働で効率化した。
古紙回収モデル事業は、すでに返事が来たのが3町会ということであり、他の町会につい
てもこれから返事が来る。アンケートでは9割以上が続けたいとしている。
ごみ袋を有料化して、年間4億円の収入を見込んでいる。
税金の二重取りということについては、袋代を収集経費にあてれば、そういう話もあるか
もしれないがそこには充てない。
市長:否決するにしても可決するにしても最後は市長と議会で決める。
議会のみなさんも説明会に来られて話を聴いている。
(会場から、「住民投票もあるよ!」という声がとぶ)
市長:住民投票は考えていない。
さいごに、全体を通してのわたしの所感です。
・市長の説明は、相変わらずごみ有料化ありきの説明だと感じました。
ただ、24年度の分別変更で資源化率が減ったのは市の説明不足だったとお詫びしたこと
は、市民の責任にするのではなく金沢市として反省をしているということであり、市民の
声が市政に届いた証だと思います。
・一人当たりのごみ量についての説明については、金沢市は、少ない順で中核市43市中
8位と好成績なのにもかかわらず、事業系ごみと一緒にして平均より多いと説明してい
る。昨年の3月から何度言ってもかわらないその説明の仕方は改めてほしい。
やはり、事実をまずは包み隠さず提示しなければ、市民も正しい判断ができませんから。
・市長がスクリーンの前にいて全容が写せませんでしたが、新たな画が登場しました。
奨励金を出すから古紙回収を町会にもお願いしたい、ということです。
この奨励金は市民が払ったごみ袋代収入から出すそうです。 つまり、市にお金を払って地
域活動をするってことでしょうか。
まず、町会はお金を出さないとやらないのかという議論もなく、すでに手弁当でやってい
る町会に失礼です。そして、市民からも諸経費などやはり予算が必要だということになっ
たとしても、今ある予算から出せないのでしょうか。
・ごみ有料化にしても、古紙回収の奨励金にしても、お金で人の行動を変えようとするの
やめてほしい。これまで金沢市民が自治体に協力してきたのはお金のためではありません
。それを否定するようなやり方です。
・参加者からの「ごみの有料化は税金の二重取りではないのか?」という質問には、「収
集経費に充てればそういう話もあるかもしれないがそこには充てません。」と答弁しまし
たが、どちらにしても一般会計ですよね。お金に色はついてません。
税金の二重取りではないでしょうか。そして収集など経費にあてている自治体は税金の
二重取りをしているということになるのでしょうか。
・しかもこの間、収集コストを1割も削減してきた(民間委託であり賛成ではないけれ
ど)のに、ごみ袋を市民に買わせて新たに4億の予算増となるのは矛盾です。
・金沢はごみ有料化の目的として、多くごみ出す人は多く払う公平性が確保されるとして
いますが、行政のごみに関する業務は一般財源から行っており、それはみなさんからの税
収によるものです。
ごみ有料化は応能負担の原則を覆す本質的問題をはらんでいます。これを許せば、救急車
有料だってありうるということになりませんか。
・市がごみ有料化の説明をすると、市民のみなさんからはごみステーションの管理運営や
不適切廃棄、不法投棄に町会の役員さんがご苦労されている現状が決まってご報告されま
すが、ごみ有料化でそれは解決しないし、むしろ複雑化します。市もわかってて対策をう
つとしてますが、新たに予算使うことになり矛盾です。
・このまちづくりミーティングを、市長から市民に理解を求めるものではなく、ごみを減
らすための本質的議論をしたら、もっと有意義ですね。
・今後もまちづくりミーティングあります!
地域の役員などされていない方。呼ばれてない方も、そして地域外の方も参加可能です☆