引用元:金沢市議会議事録
平成29年 11月 都市交通特別委員会
都市交通特別委員会記録
1 開会日時 平成29年11月1日(水曜日)
2 開議時間 開会 午前10時~閉会 午前10時21分
3 場所 第3委員会室
4 出席委員(10名) 野本正人委員長、上田雅大副委員長
熊野盛夫、広田美代、喜多浩一、小林 誠、森 一敏、
宮崎雅人、松井純一、高村佳伸の各委員
5 欠席委員(0名)
6 事務局出席者 八木主査、松田主任
7 審査事件等 別紙のとおり
8 議事の経過等 別紙のとおり
委員長の開議挨拶に引き続き、都市交通に関する調査として提言について協議した。その後、次回の委員会開催日時について協議し、閉会した。
(1)都市交通に関する調査
○野本正人委員長 委員会ですが、きょうは、前回の委員会で確認したとおり、これまでの活動や意見をまとめ、市長に対する提言の取りまとめに入りたい。提言書骨子の正副委員長案を配っているが、意見を聞く前に簡単に説明したい。
〔野本正人委員長より説明〕
それでは、意見があれば発言してほしい。
◆森一敏委員 提言はいつ出すつもりなのか。
○野本正人委員長 具体的な日は議会の日程が決まっていないので答えられないが、来年度予算への反映も考えて12月中を想定している。
◆森一敏委員 それならば、委員同士の意見交換も必要だと思うので、もう1回くらいは開催するつもりなのか。
○野本正人委員長 12月定例月議会の初日に開催してはどうかと考えている。
◆森一敏委員 スケジュールはわかったが、今年度の活動において、参考人からの意見を聞き、行政視察も行っており、それらをどう評価し、それらを含めた議員相互の意見交換が必要でないか。今回は、骨子案を通じて意見交換をやっていくと受けとめているが、たとえば、行政視察で何を学んだのか、各自治体のよかった点、悪かった点などの情報整理を通じて行っていくものと思っていたので、少し面食らっている。
○野本正人委員長 そうした考え方は重要である。提示したのはあくまでも骨子案であり、委員各位の意見を聞いて調整していきたい。
◆広田美代委員 森委員の指摘と同じく、提言骨子案が出てくるとは考えてなかった。自分なりにことしの活動についてまとめてきているが、それぞれが感じたことを議論するものと思っていた。
○野本正人委員長 それも考えたが、まずは骨子案を提示することとした。
◆広田美代委員 行政視察の復命もできていないと聞いている。主観でまとめたが、復命を通じて各位の質問や応答も確認したいし、それも踏まえて意見交換したい。骨子を出す段階ではないのではないか。
○野本正人委員長 さまざまな意見があることは重々承知しているし、まだ時間もあるが、12月に提言することを考え、まずは議論するために骨子案を提示したものである。指摘のとおり、視察においてわかったことも検証が必要だし、委員会の開催については、各位の総意であれば、複数回は開催することを考えている。
◆森一敏委員 今回は、来年度予算に反映してもらう提言を出すことは難しいと感じている。そう考えると、十分議論した上で年を越してもよいのではないか。
○野本正人委員長 確かに来年度予算にどうしても反映すべき項目は、今のところ余り考えられない。
◆森一敏委員 ゼロではないかもしれないが、ほとんどないと思う。
○野本正人委員長 個人的には、3,000万円余の調査費をもっとふやさないと、新交通システムなどの議論は進まないと考えている。
◆森一敏委員 仮に12月中に提言を出すとしても、複数回の協議の場がつくれるのであれば、ぜひつくってほしい。そのときは、先ほど指摘した今年度の調査に関する集約的な資料を出してほしい。
◆広田美代委員 きょうの提言骨子案は、正副委員長の思いと受けとめたい。ことしの調査で、金沢市の自動車依存度は67%と他都市に比べて高いと改めて感じた。そうした中で、公共交通への切りかえを図るという本市の目標について、高山先生からの指摘もあったが、金沢市民が自動車から決別できるのか。そして、それもやらずに新交通という話にはならないのではないか。神戸市は、新交通としてLRTやBRT導入の議論を進めていたが、これも市民からの要望ではなく、市長の公約だったことがわかったし、ポートライナーという新交通があるにもかかわらず、さらに新交通を導入するとの考え方であり、金沢市とは状況が少し違うと感じた。岡山市では、生活交通の採算性をとることは難しいとの実情を学んだが、それは運賃が高いことと地元負担に起因して、乗客が減っていることも学んだので、そうしたことも提言に入れるべきと考えている。松山市は、市中心部を走っている路面電車は赤字で、観光で成り立っている実態があり、本当に市の中心部だけにLRTなどの新交通を通しても効果があるのか。そう考えると、議会からは第二次金沢交通戦略の再考を含めた提言をするべきで、ぜひ時間をとって議論して提言すべきだと思う。
◆小林誠委員 提言について、12月中あるいは年をまたぐとの話もあったが、来年度予算のこともあるだろうから、それについては12月定例月議会で中間報告という形でもよいので、予算に特化した報告をしてもよいのではないか。また、第二次金沢交通戦略の再考という意見もあったが、さまざまな観点からの意見があれば、年をまたいだ議論は必要だろう。加えて、昨年度も都市交通に関した特別委員会を設置して議論するなど、議会で何度も都市交通に関する議論をしてきている。大切なテーマだが、そろそろ議会としての一定の結論を出し、議論を終結させるべき時期に来ていると感じている。
○野本正人委員長 難しい部分もあると思うが、議会として一定の方向性は示すべきとの意見は確かにそのとおりだと思う。
◆森一敏委員 第二次金沢交通戦略は、ことしで2年目であり、後追いばかりしているわけにはいかない。
◆広田美代委員 第二次金沢交通戦略が進められていることは理解しているが、その実態は市民の要望に合っていないから余り進まないのではないか。結論が出ず、こうして複数回、議会で特別委員会を設置しているからこそ、議会としてはしっかり市民の意見を示していくべきである。
○野本正人委員長 来年度予算に反映させることも含め、各位の意見を踏まえて正副委員長で整理して、今月中にもう一度委員会を開きたい。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
それでは、そのようにする。
(2)次回の委員会開催日時
次回は11月24日(金)午後1時に決定。
以上