昨年度のごみ量が報告されていない問題で、議会とマスコミの追及により、昨日の市長記者会見にて、13日の決算の書類審査で報告されると発言がありました。
2017.11.6 北陸中日 夕刊
2017.11.7 北陸中日 朝刊
ここでは改めてデータ上の問題点を中心に経過をふりかえってみます。
まずは、昨年度のごみ量が出ていないと私たちが言っていたのは、こういう資料です。
これは27年度の6月に担当の常任委員会で報告されたもの。
これは26年度の担当常任委員会で報告されたものです。
これが、今年は6月に報告もされず、10月の委員会の後でも出すことを拒んだのです。
一方で、以下の9月に配られた決算資料に昨年度のごみ量が載っています。
こちらの上の二つの表です。
しかし、これを見ても、6月に発表されている数値との整合性がとれません。
27年度でしか比較できませんが、家庭ごみの燃えるごみは、収集量として86,176tと6月の資料ではされており、それと同じ値を決算の資料で探すと、処理状況の家庭系ごみと一致します。
一方、同じ27年度で「埋め立てごみ」をみてみると、「家庭ごみ」の「埋め立てごみ」は、「収集量」として3,685tと6月の資料には表示され、決算資料では、「燃えるごみ」と違って「収集状況」のところの「不燃粗大ごみ」の値と一致するのです。
「家庭ごみ」の「燃えるごみ」でおかしいなと思うのは、6月の資料では「収集量」となっているのに、決算の資料では「処理状況」のところに同じ値があること。
にも関わらず、「家庭ごみ」の「埋め立てごみ」については、決算資料の「処理状況」ではなく「収集状況」のとところに値があります。
二重に整合性がつかないのです。
さらに、「事業系ごみ」の「燃えるごみ」「埋め立てごみ」については、6月の資料と決算資料ではどの値も一致しません。
しかもよくよく見ると、26年度の6月の資料は「廃棄物発生量」となっているのに対し、27年度の6月の資料は「収集などの実績」となっています。
これらの整合性のとれなさについて、カウントの仕方なのか、タイムラグで物理的にまだ集まっていない数値があるのか、など13日にご説明いただこうと思っています。
で、なにを言いたいかと言うと、市長は昨日の記者会見で「決算資料を出したから家庭ごみについては報告した」というようなことをおっしゃっていますが、上記のように整合性がついていないのでよくわからないうえ、決算の資料の載せただけであり、説明もありません。
また、やはり定例で5,6月にその時点でのデータを公表し分析してきた慣行を止めるなんてことは行政の怠慢ですし、同じ時点で比較検討することに市民にとっては透明化し、よりよい施策をすすめるために分析する材料としてどうしても必要です。
6月に出さなかったという点は、事業系とのセット論でごまかさないでほしかった。
なぜなら、市長自身がごみ有料化について「丁寧な説明をしていく」と何度も議会で述べてきたのですから。
13日はどんなデータが出てくるかわかりませんが、市民にわかりやすいようにごみの量について解明したいと思います。