11月21日、毎年積み重ねている保育現場からの要望交渉が行われました。
仕事終わりに保育士さんや保護者さんが切実な思いを市に訴えました。
要望内容はこちら
要望や訴えの中から、あったお声をいくつか紹介します。
保育士の配置基準について
保育士ひとりが担当する子どもの人数の国基準が、現場からのお声によって、76年ぶりにやっと引き上げられました。4,5歳児では30人から25人、3歳児では20人から15人に改善されました。金沢市ではそれを受けて、さらに4,5歳児で20:1へ引き上げました(補助)。
こちらは市のサイトから。
しかしながら、もともとの基準が現場にとっては低すぎるので、まだまだ現場では大変な状況です。
元旦に能登半島地震がありましたが、平日に起こればお子さんを避難させなくてはなりません。しかし、避難訓練を実施すると、以下のような状況です。現実的とは言えません。
もちろん、日頃の保育においてもこんな発言がありました。
「0歳児の担任をしており、ひとりで2人を保育しているが、それぞれ発達がちがう。食事のときもひとりが食べるのを見ていたら、一方の子どもは口に詰めこんでいたり。ふたりが同時に泣いてもだっこできない。」など。
保育士の処遇について
また、保育の処遇についても訴えが多く出されます。
「保育専門学校を出て保育士として3年目だが、すでに同級生で保育士をやめて別の仕事についている子もいる。理由は仕事量と賃金が見合わない。処遇がよくないと続かない。子どもたちのためにもならない」
労働者として保育士の配置基準や処遇を改善する必要があることはもちろんですが、それが子どもたちのため、保護者のため、ひいてはお勤め先の職場、地域経済に影響することも忘れてはなりません。福祉にもっともっと力を注ぐ金沢市になるよう引き続き求めます。