11月19日は、毎年行っている、金沢市学童保育連絡協議会から市への要望交渉でした。
お仕事終わりに、保護者さんや指導員さんが以下の内容を求め、市と意見交換しました。
来年度の当初予算前なので、はっきりした返答はありませんでしたが、現場と認識を共有しているのは以下の点です。
・はたらく保護者にとって学童保育はなくてはならない
・供給が足りない地域がある
・指導員さんのなり手がいない
・理由は処遇が低いから
・学童保育の運営も物価高騰でさらに大変になっている
・子どもの安全、よりよい発達のためになんとかしたい
そのことを共有しながら、具体的な意見交換が行われました。
1-③について
金沢市は年間12万円だが他都市のクラブは国の補助メニュー(放課後児童クラブ育成支援体制強化事業)を使い、年に12万円ではなく月に12万円で、会計のほか、掃除や事務作業や買い物などを行う方を雇っている。なぜ金沢市はこの国の補助メニューをもっと活用しないのか。
→市:支援員の方々の負担削減が目的なので、おっしゃていることは十分理解できる。ただ、金沢市の場合は、会計業務について時間単価を設定し積算している。
3-①について
今年度、委託料における人件費の積算根拠があがったことに対し、こんなにあがると思わなかった。ただ、実際に指導員の給与に反映しているかというとあがっていないクラブもある。調査や指導をすべきではないか。
→市:夏にアンケート調査を行った。まだ改善されていないところもあるのでしていただきたい。
3ー②について
なぜ放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業のステップ②以降ができないのか。保護者として学童保育の質を高めるためにも労働条件の改善を求める。
→金沢市はまずはベースアップを行い、支援員のなり手を増やしたかった。その次に職員の定着をさせるということが課題になる。もともと金沢市のスタートが低かったのかもしれないが・・
予算の取り方について
ほかの自治体では国の常勤支援員複数配置で増額するメニューも使いもっと給料をあげているが金沢市は使ったのか。
→常勤2名の状況がつかめてなかったので、今年度はその予算はとりにいっていない。
1-4について
保育料が高い。学童保育は学区で選ぶことになっていて、選択肢が限られるのに高いと困る。また、春休みや夏休みのとき、開所時間が8時半だと出勤のほうが早いので困る。
→市:最近、開所時間が遅いというお話も聞く。夏休みなどは8時でも保護者にとっては遅いのかもしれませんが、指導員はその前に来なくてはならないので、そこから19までとかになるのでむずかしい。子どもが安全安心に過ごせるのがベストとは思う。
障害児受け入れの加算について
障害児を受け入れる準備をしていて、結果的に入所がなかったとしても受け入れ加算がつく自治体もある。逆に、障害児がいらっしゃって人を増やしたのに子どもが退所した。かといって人を減らすことはできないので困る。
→他都市のやり方はハードルが高いが、翌年に対象児童がいなくなったら指導員を維持できないというのは理解できる。