現在、金沢市では教育プラザ富樫の移転が議論されています。
教育プラザ富樫とは
※金沢市のサイトより


経緯概要
金沢市は移転新築について、施設の老朽化を理由にします。しかし、三馬小学校の移転新築の話が出るまでは、教育プラザ富樫についての老朽化による影響調査や報告はこれまで議会にはありませんでしたし、移転についても現場や保護者からお声があがったわけでも、保護者のアンケートをとったわけでもないのです。
ではなぜ、移転という話が出たのか。
それは三馬小学校の移転新築に端を発します。現在、予算化もされ三馬小学校は移転新築事業が進んでいます。
三馬小学校の老朽化もあり、地域のみなさんの要望が重ねて出され、金沢市が郵政宿舎の跡地を購入してそちらに移転新築することで進めています。同時に要望があった市立三馬保育園は三馬小学校跡地に新築移転されます。
その際、令和5年6月議会あたりに、教育プラザ富樫についても検討が必要とされ、その9月に調査費が予算化されました。そして、令和6年3月議会で「三馬小学校や三馬保育所、教育プラザ富樫など南部地区における教育・福祉施設について、日本郵便金沢有松社宅跡地を活用した再整備に向けて基本構想を策定する」と市長から表明がありました。
つまり、初めは三馬小学校の移転や郵政跡地の取得の話が「南部地区 教育・福祉拠点施設再整備基本構想」と広がり、教育プラザ富樫をも巻き込んだ構想に発展したのです。
市の動きと市議団の質疑
もちろん市議団としては、「教育プラザ富樫の移転新築についてはなぜか。市民の理解と合意はない」として委員会や議会の場で訴え、まずは教育プラザ富樫だけの検討委員会の設置が必要ではないかなど質してきました。
2024年(令和6年)10月 総務常任委員会 広田みよの質問
| ◆広田美代委員 10月1日の地元紙に、今、議会でも議論している郵政宿舎跡地に関係した整備の記事が大きく掲載された。内容を見て驚いたが、新三馬小の着工時期や完成時期のほか、小学校跡地に三馬保育所と教育プラザ富樫を移すこと、両施設の完成時期、細かい道路や歩道の新設が数字で何メートルまで明記されていた。9月定例月議会の市長の答弁ではあくまで年度内に基本構想を示すとしただけで、どこに何を配置するか、それぞれの跡地に何を配置するかといった報告はまだ議会にもされていないということでよいか。 | |
| ◎本島企画調整課長 今年度、基本構想を策定すること、小学校、保育所、教育プラザの3つの施設が老朽化しており建て替えが急務であること、郵政宿舎跡地と三馬小学校用地を活用して、時期を合わせて一体的に整備することがまちづくりにおいて最も有効ということは答弁している。どの施設をどこに配置するかということは報告していない。 | |
| ◆広田美代委員 一体的整備との答弁であり、新聞ほど具体的には私たちもまだ聞いていない。地元の人からは、もう全部決まったのかと言われた。詳しく聞いたところ、市が9月下旬に地元に報告した際の資料を見せてもらった。資料を見ると、新聞記事に出ているようにかなり具体的に書かれていた。地元の人は待ちわびているとは思うが、これでは誤解を招くおそれがあり、二元代表制を通り越した議会軽視とも言われかねないと思うが、その点はどう考えているのか。 | |
| ◎本島企画調整課長 今回の説明会では、現段階で考えられるスケジュールや、敷地面積の比較を行った資料で説明した。また、交通アクセスに関しては、警察のアドバイスをもらい、市として考えられることを示した。地元からは様々な意見をもらったが、今回、地元に説明した資料の取扱いの部分については少し慎重さを欠いたと思うので、今後は慎重に取り扱っていきたい。 | |
| ◆広田美代委員 地元からの要望は私たちも聞いているが、どの地域の事業であっても市の事業であり、議会での議論や議決が必要なので、地元住民が混乱しないように慎重に説明してほしい。 教育プラザの移転について、今でも市全域からの利用があり、教育や家庭、育児相談などの拠点施設と本市もうたっているので、企画調整課だけでなく関係部署と話し合い、市民にも意見を聞くべきだと考える。9月定例月議会で、庁内横断プロジェクトで議論していると市長も答弁していたが、プロジェクトには教育プラザを含めた3つの施設の所管及び関係課が入っているのか。 | |
| ◎本島企画調整課長 庁内横断プロジェクトには、教育プラザを所管する教育委員会、また、子どもの育成関係の施設でもあるので、こども未来局の関係課が入って議論している。 | |
| ◆広田美代委員 どの役職の人まで入っているのか。教育プラザは児童相談所が含まれるとともに、子育てや教育、家庭の拠点施設であり、様々な人々に活動してもらっている。その点からすると、教育委員会のトップだけでは不十分ではないかと思う。センター長や課長もメンバーに含めるよう求めたいが、どうか。 | |
| ◎本島企画調整課長 現在、2つの用地に3つの施設をどのように配置するかを議論している。委員指摘の件は、教育プラザには大事な機能があり、どういう機能を持ってくるかということだと思うので、それについては今後詰めていきたいと思っている。 | |
| ◆広田美代委員 市立病院では、移転に伴い、場所が特定されていない中でも機能の話をしている。教育プラザを見ると、先に移転の話を進めているようで、なぜ大事ないろいろな部署が関わる施設なのにやり方が違うのかと疑問に思っている。現在、用地や建物の話だけをしているのであればそれはやっぱり不十分で、本当に移転すべきか、移転するとしたらどうするのかということを機能と一体に考えなければならないと思う。もっと細かい現場の人を入れないと、箱物だけが進んでしまう事業になりかねないので言っている。庁内横断プロジェクトにもっと現場の人や市民も加えて、今の段階で機能面についても話をし始めるべきだと思うが、どうか。 | |
| ◎本島企画調整課長 教育プラザは市の施設である。老朽化している中、9月定例月議会で市長が答弁したとおり、一体的整備の話があるので移転する。ただ、施設自体は移転するが、中身の機能はまだ決まっていない。それによって施設の大きさも変わってくるし、限られた用地の中でどういうことができるかは今後の検討課題だと思っている。 | |
| ◆広田美代委員 限られた用地とのことだが、現施設には児童相談所も入っている。限られたと言うと、本当に一体的に今の運用ができるのか、切り分けるのかというニュアンスまで考えてしまうので、そういうことも含め、やっぱり機能面の議論をしてほしいと思う。市立病院のように検討会をしっかり開くべきだと思うが、どうか。 | |
| ◎本島企画調整課長 今年はどこにどの施設を配置するかまでになるのではと思っている。具体的な細かい機能は今後、検討していくことになると思っている。限られた用地と言ったのは、敷地面積は決まっているのでそれ以上大きいものは難しいと思うし、現在、教育プラザも富樫と此花の2つに分かれている。それぞれの機能があるので、機能の整理や付加する機能、強化する機能については、今後、関係課とも協議していきたい。 | |
| ◆広田美代委員 すぐにでも関係課と話合いをし、検討会を開いてほしいと思う。検討会では機能面や移転の必要性についても議論になるかもしれないと言っておきたい。 地域の要望が強いと再整備は動くということを目の当たりにして、再整備と建物の老朽化をどういうふうに組み立てて計画を立てているのか聞きたい。以前、特別委員会でもらった資料では、耐用年数が到達している建物が10施設ある。例えば、兼六中学校や小坂小学校などである。これらの施設を飛ばして地元要望のあったほうにシフトして動いている点では、再整備は地元から要望が出ないと動かないのか、それとも、耐用年数の表まで作っているのだから、どの地面が使えるのかを考えながら動いているのか、その点を明らかにしてほしい。 | |
| ◎本島企画調整課長 耐用年数のことも一つある。今回の三馬地区については、有松の郵政社宅跡地を取得できたことがきっかけの一つである。兼六中学校のほかにも古い施設は幾つもある。再整備の際には当然用地もセットになるし、場所や様々な要因があるかと思うので、そういったことを総合的に勘案して事業を行っている。今回の三馬地区についても、確かに地元要望はあるが、地元要望だけで動いているものではない。 | |
| ◆広田美代委員 ぜひ全市を見渡して、耐用年数がとうに来ている、手狭になっているといったことをしっかり計画に乗せて、公平に運営、計画してほしい。 | |
2025年(令和7年)2月 総務常任委員会
南部地区教育・福祉施設再整備基本構想が示される。


それについての広田みよの質問
| ◆広田美代委員 南部地区教育・福祉施設再整備基本構想の策定について聞く。これまで言ってきたとおり、教育プラザ富樫については施設の性格上慎重な検討が必要だが、現状と課題の整理は書かれていても、移転に伴う課題整理は書かれていない。まとめて言うが、私から見てもいろいろな課題があると思う。例えば、あの地域は静かな地域だが、地域環境が変わること、保育所と一体になると元気な子どもが間近にいることになるが、相談者のプライバシーの配慮ができるのか。また、教育プラザ富樫は貸館での利用が多いが、維持されるのか。さらに、現在地では一定の駐車スペースがあっても、教育研修のときなどは足りずに暫定駐車場としてプールの跡地を利用していると聞くが、駐車場などのスペースは十分に取れるのか。そして、一番重要だと思うが、教育プラザ富樫と一体のものである児童相談所をどうするのか。その点は整理しているか。 | |
| ◎本島企画調整課長 今回、日本郵便の金沢有松社宅跡地と三馬小学校の用地という2つの用地を活用し、老朽化している3つの施設をどのように配置すればよいか、課題として記載しているものを総合的に検討した結果、このような形が一番望ましいとなった。三馬小学校の土地が不整形で、児童の数も多く、現地での建て替えがよいのかどうか、また、委員指摘の教育プラザ富樫も、古い建物であることや使い勝手のこともあるが、保育所と教育プラザ富樫を一体的に造るのかどうかも決まっていない。教育プラザ富樫は、開設から20年たっており、今後、教育と福祉の連携に関してどのような機能が必要なのか、次年度以降、そのようなことも検討していきたい。 | |
| ◆広田美代委員 一体で使わないとは、もしかすると機能を分離させる可能性があるということか。職員の配置や連携の仕方を見ても恐らくそれは難しいのではないかと思うし、現場の職員や関係機関の利用者は移転だと聞いて不安に感じている。かねてから言っているが、何より移転するかどうかも含めて、そのような人の意見をちゃんと聞く、それこそしっかり検討会を設けるべきだと思うが、どうか。 | |
| ◎本島企画調整課長 今回の構想は、2つの用地に対する施設の配置などを決めたもので、委員指摘の件は機能にも関係してくる部分である。先ほど一体的ではないと言ったのは保育所と教育プラザ富樫を一緒の建物にするべきかどうかの話であり、そのようなことも次年度以降検討することになるかと思う。 | |
| ◆広田美代委員 建物の話だと言うが、その時点で機能が変わってくるので、検討会を設置するよう求めたい。 | |
2025年(令和7年)3月 総務常任委員会 広田みよ質問
| ◆広田美代委員 南部地区の整備の検討調査費について、本会議でも、連合審査会でも質問があった。教育プラザについても具体的な提案があったが、肝腎の児童相談所をどうするかや、全体の機能を含め移転が現実的かどうかも見えていない中で、しっかり議論すべきだと考えている。教育プラザの利用実績を確認したところ、昨年度は利用者実績が全体で10万5,617人であり、そのうち配慮が必要な各種相談が約1万2,400人であり、市民が無料で使える研修室利用が3万2,475人となっている。一方で、具体的な提案のあったあめるんパークは、個人、団体合わせ8万8,000人の利用である。教育プラザ独自の実績や信頼があることから、利用者が10万人を超えているものだと思うが、利用実態を調べているのか。 | |
| ◎本島企画調整課長 教育プラザの利用実態は、教育プラザで調べており、来年度以降、情報共有しながら行っていきたい。 | |
| ◆広田美代委員 教育プラザは、教育と子育ての分野で合体して、機能が充実しており、ますますいろいろな子の相談機関になると思っている。移転して危惧されるのは、配慮が必要な子とその他の子と、どのようにすみ分けができるかや、研修室の有料化の懸念、現状と同規模の駐車場が確保されるか、児童相談所をどうするかなどであり、移転も含めて、しっかり検討委員会を立ち上げて議論をすべきだと思うが、どうか。 | |
| ◎本島企画調整課長 方向性として、日本郵便金沢有松社宅跡地に三馬小学校を移転整備し、移転後の三馬小学校用地に、三馬保育所と教育プラザ富樫を一体的に移転整備することとしている。教育プラザができてから20年近く経過し状況も大分変わっている。教育プラザに関しては此花にもあり、芳斉には特別支援教育サポートセンターが開設した。さらに教育委員会では学びの多様化学校の検討も進んでおり、市内全体の教育と福祉の機能について一旦整理したい。 | |
| ◆広田美代委員 整理するとのことだが、ぜひ現場や利用者の声の反映も忘れないでほしい。繰り返しになるが、検討委員会などを設け、公開した議論を行うよう求めたいが、どうか。 | |
| ◎村角都市政策局長 施設の特性や機能、利用者の動向は施設の在り方に関わってくる。今は教育と福祉の総合的な施設となっており、再整備に当たってどういう進め方がよいか、どのような検討組織が必要かを、新年度の調査検討を踏まえた上で、庁内協議を重ねていきたい。 | |
三馬小学校と三馬保育園は南部地域の拠点の一部であるとは言えますが、教育プラザ富樫は地理的には何部に位置しますが、全市的な拠点であり、全市の市民が利用をしています。
そもそも、現場が求めているわけでも、現場や利用者に意見を聴いたわけでもない中で構想がつくられています。
よって、三馬小学校跡地が空くので、ちょうど近くにある教育プラザ富樫を移転する、そのように見えるわけです。
教育プラザは条例の理念に基づき、教育と福祉が連携を図り、乳幼児から中学生まで、こどもたちの健全な育ちを一貫して推進するための拠点施設であり、1~6号館までそれぞれの役割をもって一体的に運営しています。それは金沢市の子ども施策の中で、市も教育委員会も誇りや強みとしてきたところです。その重要な答弁が以下の教育次長の答弁に見られます。
2025年(令和7年12月議会) 山下議員の質問
| ◆山下明希議員 次に、南部地区教育・福祉施設再整備事業についてお尋ねします。2024年度に再整備基本構想が策定され、再整備の方向性や想定されるスケジュールが示されました。今年度は、施設機能について調査検討をされています。今回、再整備で指摘したいのは、南部地区の教育・福祉施設を一体的と一くくりにしたことで、教育プラザ富樫については、本来必要であった利用者や市民全体への説明、議論がすっぽり欠落しているという点です。私ども会派は、常任委員会においても教育プラザ富樫の性質上、移転ありきではない慎重な検討を求めてきました。改めてこれまでの経緯と現状を確認させていただきます。2023年度9月の補正予算で郵政跡地を先行取得し、並行して再整備検討調査を実施しました。公的施設は市内に様々ある中で、郵政跡地の活用を南部地区の教育・福祉施設と限定した理由をお聞かせください。 |
| ◎村山卓市長 日本郵便金沢有松社宅跡地につきましては、約9,000平方メートルに及ぶ広大な土地であります。また、周辺にはいずれも築50年以上が経過し、老朽化が課題となっております三馬小学校、三馬保育所、教育プラザ富樫といった本市の教育・福祉政策の推進に重要な施設が位置しておりますことから、当該跡地をこの施設の再整備に活用すべく、議会に予算等をお諮りした上で先行取得したものであります。 |
| ◆山下明希議員 再整備検討調査とはどんな調査で、何が明らかになったのでしょうか。 |
| ◎村角薫明都市政策局長 令和5年度に実施しました検討調査では、三馬小学校、三馬保育所、教育プラザ富樫を対象施設といたしまして、それら施設を所管する部署と企画調整課による庁内横断プロジェクトにおきまして、各施設の現状調査と再整備に向けた課題整理を行ったところでございます。そうした結果、施設の老朽化に加えまして、三馬小学校におきましては、現地で建て替えする場合、工事中の教育環境の確保が課題となるほか、教育プラザ富樫では、機能や規模の整理に留意する必要があることなどの課題を把握したところでございます。 |
| ◆山下明希議員 再整備の方向性が示されてから、南部地域にお住まいの方、そうでない方も含め、様々に御意見を聞いてきました。三馬保育所の移転整備については、もともと地元の強い要望があったことから、期待の声は聞かれています。三馬保育所、三馬小学校は、地域に密着した教育・福祉施設として整備が進むことは理解できます。しかし、教育プラザ富樫は性質が違います。教育プラザ富樫が設置された経緯と、利用等も含めた施設の現状をお聞かせください。 |
| ◎堀場喜一郎教育次長 教育プラザ富樫は、平成13年のいわゆる金沢子ども条例の制定を受け、教育と福祉が連携を図り、乳幼児から中学生までの子どもたちの健全育成を一貫して推進する目的で、平成15年7月に開館いたしました。加えて、平成18年には、児童虐待の早期発見・早期対応を図るため、中核市として全国で初めて児童相談所を併設し、その後、一時保護所を開設し、相談体制の強化を図ってきております。現在、学校教育センター、こども相談センター、幼児教育センターの3つの部署があり、子どもに関わる総合的、専門的な相談支援や学校教育・幼児教育に関する研修実施のほか、保育所や学校等の子どもに関わる施設との連携や、児童虐待等への迅速な対応などに当たっております。研修室や体育館、子育て広場などを配し、主に子育てサークルなど、子どもに関わる団体に貸出ししており、年間10万人を超える市民に利用されております。 |
| ◆山下明希議員 今教育次長からお話があったように、教育プラザ富樫は、金沢子ども条例の下、教育と福祉が専門性を持って連携して、子どもの健やかな育ちをサポートする施設として設置されています。南部に位置しますが、市内全体から利用がある施設であり、地元の施設という位置づけではありません。教職員等の研修の場としても重要な役割を果たしているということです。再整備については、教育プラザ富樫内で働くある方は、移転改築を新聞で知ったと言われ、利用している方々からは、隣に公園があり、駐車場も広い、あの環境の中だからこそ利用がしやすいと、また、相談に行くにも、ほかの利用者と顔を合わさなくてもよい構造になっているから安心するという声も伺っています。中学生からは、同級生と遊ぶのに体育館が利用しやすいなど、施設が現在地であることの利点が多く語られています。どうして移転の必要があるのかと、多くの疑問の声が寄せられています。こうした声がこれまでの調査検討の中で議論されてきたのでしょうか。教育プラザとして、この再整備事業においてどのような意見を述べてきたのか、また、市民アンケートや利用者アンケートなどを実施したのか、お聞かせください。 |
| ◎堀場喜一郎教育次長 教育プラザとしては、市民や利用者に対するアンケート等は実施しておりませんが、庁内横断プロジェクトチームにおいては、施設の充実を図り、不登校や不適応・発達障害のある児童・生徒とその保護者等が、現在と同様に安心して利用できるように配慮すること、学校教育センター、こども相談センター、幼児教育センターの3つの部署が密接に連携し、教育・保育課題を実現する新たな研修や年々増加する相談件数に対応した相談体制の強化を図ること、施設利用者の目線からの利便性を確保することなどについて、意見を述べてまいりました。 |
| ◆山下明希議員 先ほど、教育プラザ富樫も老朽化が著しいということでしたが、現地改修は検討されたのか、お聞かせください。 |
| ◎村山卓市長 教育プラザ富樫では、不登校や不適応・発達障害など、細心の配慮が必要な児童・生徒の通所受入れを行っております。現地で建て替える場合は、これらの児童・生徒が毎日を過ごす環境への影響が避けられないということから、現地建て替えは困難と判断いたしました。昨年度策定した南部地区教育・福祉施設再整備基本構想におきまして、その結果、三馬小学校移転後の跡地に移転整備することとしたものであります。 |
| ◆山下明希議員 私は、南部地区と強調するあまりに、教育プラザ富樫が持つ立地も含めた本来の役割と再整備の進め方にやはり問題があるということは否めません。10日の答弁では、三馬小学校跡地の整備について、来年度に懇話会を設置するというふうにありました。先ほども教育プラザ富樫については、機能・規模の整理というふうにありましたけれども、移転ありきでやはりこれまで教育プラザ富樫が果たしてきた機能や役割が縮小されるような再整備になってはいけないというふうに思います。専門家も含めた広く多様な意見を聞いた調査検討が必要だと考えますが、見解を伺います。 |
| ◎村山卓市長 今年度、庁内におきまして、市全体における教育・福祉機能の配置状況などを整理しつつ、子育て支援や幼保小連携等の機能などについて調査検討を進めているところであります。その結果等も踏まえながら、明年度にも有識者や地元関係者などから成る懇話会を設置いたしまして、三馬小学校跡地における新たな施設の基本構想を策定したいと考えております。現在の教育プラザ富樫の機能強化等についても、併せて検討してまいります。 |
| ◆山下明希議員 懇話会もそうですけれども、ぜひ市民アンケートや利用者アンケートも実施していただきたいと思います。 |
再掲
◎教育次長 教育プラザ富樫は、平成13年のいわゆる金沢子ども条例の制定を受け、教育と福祉が連携を図り、乳幼児から中学生までの子どもたちの健全育成を一貫して推進する目的で、平成15年7月に開館いたしました。加えて、平成18年には、児童虐待の早期発見・早期対応を図るため、中核市として全国で初めて児童相談所を併設し、その後、一時保護所を開設し、相談体制の強化を図ってきております。現在、学校教育センター、こども相談センター、幼児教育センターの3つの部署があり、子どもに関わる総合的、専門的な相談支援や学校教育・幼児教育に関する研修実施のほか、保育所や学校等の子どもに関わる施設との連携や、児童虐待等への迅速な対応などに当たっております。研修室や体育館、子育て広場などを配し、主に子育てサークルなど、子どもに関わる団体に貸出ししており、年間10万人を超える市民に利用されております。
今年度の市の提案
このように現場の教育委員会が答えているにも関わらず、今年度初めには、事業を進める企画調整課は、前段の調査結果として、このような提案をしてきたのです。4/20の総務常任委員会で、「5,6号館は切り離して現地に残す」という方向性が示されました。

市民からのお声
ご利用されている保護者の方からいただいたお声です。
子どもの不登校や育児のことで親子共々お世話になっています。
私たちみたいな子育て世帯にとって子育てに困ったときの拠点であり、拠り所となっており感謝しています。
子育てに困っているご家庭を一挙に引き受ける機能がぎゅーっとつまった施設だと思っています。
すごいのは、一般利用と相談者が全くすれ違うことがなくプライバシーを守れる施設になっています。
新しい施設は望んでおらず、予算があるなら、職員を増やしたり待遇をよくしたり、施設の環境をもっとよくしたりさせてほしいです。
拠点施設として一体的に今の場所にあり続けてほしいです。
そして、利用しているか人たちの声を聴いてほしいです。
ほかにもお声があります。
・子育てサークルなどが無料で使え、しかも駐車場もたくさんあって利便がよい。新しい場所でそんなことが可能なのか。
・富樫プラザは緑あふれる環境なのがよく、相談に行っても気持ちが落ち着く。そのままがいい。
・保育や教育の研修に使われており、駐車場がプール跡も使えるので便利である。
など。
まとめ
利用者や現場の声も聴かずして、建物の配置だけで移転計画を進めることはあってはなりません。
老朽化といっても4号館以外は耐震化もされており、これより古い学校などもまだ市内には残っています。
4号館の耐震化を現地で進められないか、全体の建て替えが必要なのか再度検討しつつ、ご利用者や現場の方の声をまずは聴くべきです。
まだ、設計などの具体的な予算はついてはいません。ぜひご意見やご感想をお寄せください。