市民のみなさまから、毎日のようにいろんなお声をいただきますが、
もっとも多い中のひとつが、ゴミの問題です。
ゴミと言っても、主に町会で設置しているゴミ捨て場の問題。
そして、それと必ずセットになるのがカラスの問題。
金沢市内では金沢城および周辺にカラスが多く、その付近の方々からよくいただくお声
です。
少し、この二つについてQ&Aでまとめます。
Q1、町会のゴミ捨て場にカラスがたからないように、ネットや鉄格子を設置したいが
市から補助は出ないの?
A1、わたしたちも要望していますが、今のところ町会が設置するゴミ置き場には補助は
ありません。あの立派なカラスからもゴミを守れる鉄格子もお高いのですが、町会
での負担となります。
ただし、よく見かけるネットについては貸与を行っています。
ご希望の方はこちらへ→金沢市 環境局 リサイクル推進課 076-220-2302
Q2、にしたって、カラスが多すぎやしないかい?しかも増えてない?
A2、わたしも兼六園下の校下に住んでいるので感じますが、金沢城および周辺にカラス
が多いようです。
しかし、感覚ではわかりませんので、金沢市でも個体数調査を実施しています。
結果がこちら↓
15年度の1万羽近くからみれば減少傾向ですが、最近は減ってはいないようです。
ちなみに、23年度に減ったのはお城や裁判所の工事の影響で、24年度は戻ってきて
25年度は居心地がよくなったのではないかとの当局の推測でした。
尚、開発行為とカラスのねぐら移転との関係性は、科学的に市が研究をしているものでは
なくあくまでも、個体数を把握しているというものです。
Q3、駆除はできないのかい?
A3、簡単にはできないのです。なぜならば、カラスは鳥獣保護法によりむしろ守られて
いるのです。
金沢市のHPでの回答↓
「野生生物の捕獲や駆除については、「鳥獣保護法」に基づき生態系全体への影響を
考慮したうえで実施しており、カラスの場合でも、害があるからといって直ちに駆除
するというわけにはいきません。
本市では、カラスによる「ごみステーション」の散乱被害を防止するために、「ね
ぐら」となっている「金沢城公園」内に檻を設置し、毎年、増えすぎた分のカラスの
駆除を行っています。(上記の表を参照)
住宅街などでの「ごみステーション」に飛来するカラスの駆除は行っていませんの
で、ご理解願います。
「ごみステーション」での散乱被害防止のためには、エサとなる生ごみの量を減らし、
「ごみ出しルール」を徹底していただくことで、カラスからごみが荒らされないようご
協力をお願いします。」
人間が自然を開発した影響でカラスがまちなかに増えているとすれば、それを処分すると
いうのは人間のエゴのような気がしますが、現状はこういうことです。
Q4、じゃあカラスがゴミを散らかさないようにするにはどうしたらいいの?
A4、全国共通で頭を抱えている課題です。
カラスは賢いため、最初は効き目のある作戦でも、そのうち手の内を見破られて
しまうといういたちごっことのこと。
まずは、ネットからゴミがはみ出さないように入れるなど、個人単位、町会単位の
工夫が必要かと思われます。
財源の配分に合意が得られれば、ネットではなくごっつい箱型のごみ箱を配布する
とか、決まった時間に戸別収集なども考えられます。
そして、金沢市では、ねぐらとされている金沢城周辺については個体調査を行っています
が、全市的な数や移動の様子などは把握できていませんし、できることならば調査を
本格的に行えば見えてくるものもあるでしょう。
また、そもそものカラス生態研究を国に求めることも必要かもしれません。
わたしも、調査・研究を行い続けたいと思います。
ぜひ、みなさまからもご意見やご指導お寄せください。