誰のためのなんのための開発か【金沢市まちなかの大型開発について】

昨日は、「今、まちなかの求心力を高めるためには」という市が主催のシンポジウムに参加しました。

都市再生緊急整備事業が始まろうとしているもとで、まちなかの賑わいをどうしたら生み出せるか、日銀跡地の活用をめぐって画像の登壇者のみなさんが話されました。

コーディネーターの西野さんのまとめでは、人が人を呼ぶので人がまずいるきっかけづくりが大事。日銀跡地を市民の居場所として用がなくても行ける用に大活用していきたい、という感じでした。

その後フロアからの質問で「まちなかは観光客で賑わっているけれどさらに金沢市はどうしたいのか」「にぎわいづくりはなんのためなのか?商売のため?観光のため?」「まちなかと一括りに言っても地域ごとの課題があるのではないか」といった鋭い質問が寄せられ、あまり具体的に答えられることもなく次の質問に移りました。

市はシンポジウムの目的として「まちなかに市民が行きたくなる仕掛けが大事で、それが日銀跡地の活用である」と来場者と共有したかったのかもしれない。

しかし質問された方が感じる通り、話し合いの中身は、にぎわい創出の目的や誰が対象なのかもはっきりしないし、地域ごとの特性も加味されない話ばかりでぼんやりとしていた印象です。

どうせやるなら質問にもっと具体的に答えて深めるべきだっと思います。

そして、基調講演でお話された山下裕子さんは、建物や開発が必要とかいう話ではなく、多様な人のくらしや行動にかみ合ったまちづくり、公共空間の活かし方の実例をご提示いただきました。

ちらしのイラストも緑豊かな場所でさまざまな方が豊かに過ごす日常が表現されていたのに。

率直に言って、まちづくりしてる感を漂わせつつ、税金45億円で日銀跡地を取得したことの言い訳をして、まずは市民のために選考利活用と言って、その後は周辺建物も巻き込んだ大型開発に進もうという狙いが透けて見えるシンポジウムでした。

(余談ですが、あれだけ地下金庫室の公開にこだわっていたのに結局、建築基準法や消防法などの関係で、人は入口付近しか入れません。しかも議会ではっきり説明はありませんでした。)

わたしの質問も読んでいただけませんでしたが、聞きたかったのは、結局は開発主体は大手県外企業になるのではないか、それならまちづくりとして市民の意見は反映しにくいし、地域にお金も回らないのでは?などです。

誰のための開発か。すでに全国的ないくつかの事例が示している通り、大手不動産やデベロッパーの参入で、さらに金沢の独自性が失われたり、地域でお金がまわらない都市にならないようしなければならないし、その開発に使う予算があるなら、市民のくらしや福祉、地元業者にまわすべきと思います。

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