私が質問してきたこと、金沢市政はどう変わったのか【2023年4月から2026年9月までの議会活動報告・全体的】

2023年4月の市議会議員選挙から、約3年半が経ちました。

この間、私は金沢市議会で、子どもの医療費、保育料、学校給食、除雪をはじめ、防災、介護、公共交通、教育など、市民のみなさんの暮らしに直結する問題を繰り返し取り上げてきました。

私が議員活動の中で大切にしてきたのは、「質問して終わり」にしないことです。

市民のみなさんから寄せられた声を議会で取り上げる。

行政から答弁を引き出す。

その後、答弁どおりに進んでいるのか、制度が変わったのかを確認する。

そして、まだ実現していないことについては、何度でも取り上げる。

今回は、2023年4月以降、私が取り組んできたことの中から、特に市民のみなさんから声の多かった課題について、

「私は何を質問したのか」
「市長・行政はどう答えたのか」
「その後、何が変わったのか」
「まだ何が課題として残っているのか」

という視点でご報告します。


1.子どもの医療費――18歳までの完全無料化を求めてきました

子どもの医療費助成は、私が議員として繰り返し取り上げてきた重要な課題です。

2023年10月から、入院については18歳まで対象が拡大され、窓口負担も無料になりました。

しかし、通院については15歳までにとどまっていました。

そこで私は、2023年12月議会で、通院についても18歳まで対象を拡大するよう求めました。

ところが、このときの市長答弁は、

「現時点ではこれ以上の拡充は考えてはおりません」

というものでした。

つまり、

私「通院も18歳まで拡大すべきです」
↓
市長「現時点ではこれ以上の拡充は考えていない」

という状況でした。

それでも、私はあきらめずに質問を続けました。

2024年3月議会でも、通院を18歳まで拡大した場合の費用を示しながら、早期の制度拡充を求めました。

2025年12月議会でも、改めて18歳までの完全無料化を求めました。

そして、2026年に入って市長の答弁に変化がありました。

2026年2月議会では、18歳までの子どもの医療費助成について「可能な限り早期に」との答弁があり、さらに2026年6月には、通院についても対象年齢が18歳まで拡大されました。

これは大きな前進です。

ただし、現在も窓口での自己負担は残っています。

私が求めてきた「18歳までの完全無料化」は、まだ実現していません。

だからこそ、ここで終わりにはしません。

子どもが病気やけがをしたとき、保護者が経済的な心配をせず、必要な医療を受けさせられるようにする。

私は引き続き、窓口負担のない制度を求めていきます。

子どもの医療費をめぐる主な経過

時期私が取り上げたこと市長・行政の答弁その後
2023年3月子どもの医療費助成の拡充を要求子育て支援策を総合的に検討2023年10月から入院18歳まで拡大
2023年6月通院も18歳まで、窓口負担ゼロを要求順次拡大していく考えを示す継続して質問
2023年12月通院も18歳まで拡大を要求「現時点ではこれ以上の拡充は考えていない」その後も質問を継続
2024年3月通院18歳までの拡大を要求年間約4億8千万円の費用などを説明継続して要求
2025年12月18歳まで完全無料化を要求現時点では拡充せず2026年に方針変化
2026年2月早期の18歳まで無料化を要求「可能な限り早期に」2026年6月に通院18歳まで拡大
2026年6月窓口負担もなくすよう要求さらなる課題として残る完全無料化を引き続き要求

2.第2子以降の保育料――「無料にできないか」と求め続けました

保育料の負担軽減についても、私は繰り返し取り上げてきました。

2023年3月議会では、0~2歳児の保育料について、さらなる引き下げや無償化を検討するよう求めました。

当時、市長は、金沢市の保育料は国の徴収基準額より低く設定され、長年据え置いてきたことなどを説明し、さらなる引き下げには慎重な姿勢でした。

そこで私は、2023年12月議会でも改めて、

「第2子の保育料を無料にできないか」

と質問しました。

しかし、このときも市長は、所得制限を撤廃して第2子を半額としていることを説明したうえで、

「現時点ではこれ以上の引き下げは考えてはおりません」

と答えました。

私は、それでも第2子の保育料無料化を求め続けました。

そして、2025年4月。

第2子以降の保育料が、所得や保育施設等の同時利用の有無にかかわらず、0円となりました。

2023年当時にはさらなる引き下げに否定的だった制度が、その後、大きく前進したことになります。

もちろん、一つの制度が変わるまでには、市民のみなさんの声、国や県の制度、行政内部での検討、議会でのさまざまな議論など、多くの力が関わっています。

私の質問だけで実現したとは考えていません。

ただ、私は議会で具体的に「第2子の保育料を無料に」と求めてきました。

その後、実際に第2子以降の保育料無償化が実現したことは、これまで声を上げてきた一人として、大きな前進だと受け止めています。

そして、次の課題は第1子からの保育料負担の軽減です。

2026年6月議会でも、この問題を取り上げました。

第2子以降だけではなく、すべての子育て世帯の負担をどう軽くしていくのか。

引き続き取り組んでいきます。


3.学校給食――小学校の無償化が実現。中学校にも広げたい

学校給食費の無償化も、私は継続して求めてきました。

2023年5月には、市民のみなさんと一緒に教育費の負担軽減を求め、学校給食費の無償化についても申し入れました。

2024年9月議会では、物価高騰による給食費の負担について取り上げ、

「今こそ無償化すべきです」

と求めました。

このとき、市長からは、学校給食について懇話会で検討しており、その提言を踏まえて翌年度以降の予算に反映するとの答弁がありました。

そして、2026年4月。

金沢市立小学校の給食費が無償化されました。

さらに、国が示す基準額だけでは給食の質を維持することが難しいことから、金沢市が独自に上乗せする形で対応しています。

給食は、子どもたちの成長を支える大切なものです。

同時に、物価高騰が続く中で、保護者のみなさんにとって大きな負担にもなっています。

小学校で無償化が実現したことは、大きな前進です。

しかし、私はここで終わりにしたくありません。

2026年2月議会では、中学校給食についても無償化が必要との考えが示され、2027年度の実施を念頭に検討する方針が示されました。

2026年6月議会でも、私は中学校給食の無償化について確認しました。

小学校でできたことを、中学校にも。

引き続き、2027年度の実施を求めていきます。

学校給食をめぐる主な経過

時期私の取り組み行政の対応その後
2023年5月市民のみなさんと給食無償化を申し入れ無償化は現時点で考えていない継続して要求
2024年9月「今こそ無償化を」と質問懇話会で検討次年度以降の予算に反映する方針
2026年2月中学校給食無償化について質問2027年度を念頭に検討実施に向けて検討
2026年4月小学校給食無償化無償化を実施小学校で実現
2026年6月中学校の無償化を確認引き続き検討2027年度実施に向けて検討

4.除雪――第3次路線の出動基準が60cmから30cmへ

金沢で暮らす私たちにとって、冬の除雪は生活に直結する問題です。

私は公約でも、

「道路の除雪を、歩道も含め抜本的に強化します」

と掲げています。

特に問題としてきたのが、第3次路線の除雪出動基準です。

以前は、積雪60cmが一つの基準となっていました。

2023年6月には、この出動基準の見直しについて議会で取り上げ、市長から見直す方向が示されました。

その後、第3次路線の除雪出動基準は、

60cmから30cmへ

と変更されました。

32年ぶりの見直しです。

また、地域のみなさんが行う除排雪活動への補助も拡充され、2025年度には上限額が50万円から70万円へ引き上げられました。

一方で、まだまだ課題はあります。

私は2024年以降も、除雪路線の拡充や歩道除雪などについて取り上げてきました。

雪が降ったときに、

「生活道路が通れない」
「歩道を歩けない」
「除雪車がなかなか来ない」

という市民のみなさんの不安を少しでも減らしていかなければなりません。

第3次路線の基準が改善されたことを一つの前進としながら、さらに安心して冬を暮らせる金沢を目指して、除雪体制の強化を求めていきます。


5.保育士の配置基準――子どもたちと保育士を守るために

保育現場についても、私は保育士の処遇改善や配置基準の改善を求めてきました。

2024年度には国の配置基準が見直され、3歳児は20対1から15対1、4歳児は30対1から25対1へと改善されました。

さらに金沢市では、4・5歳児について25対1から20対1へと、市独自の改善が行われています。

ここは、国による制度変更と金沢市独自の取り組みを分けて考える必要があります。

そのうえで、子ども一人ひとりに目が行き届く保育環境をつくることは、子どもたちのためだけでなく、保育士のみなさんを守るためにも重要です。

私は引き続き、保育士の処遇改善と、よりよい保育環境の実現を求めていきます。


6.就学援助――教育費の負担を少しでも軽くするために

教育費の負担軽減についても、市民のみなさんと一緒に取り組んできました。

2023年5月には、生活保護基準の引き下げによって就学援助の対象者が狭められることがないよう、認定基準の改善や入学準備金などの拡充を求めました。

その後、金沢市では生活保護基準が引き下げられている一方、就学援助の基準は引き下げ前の1.3倍で据え置かれています。

私は、経済的な理由によって子どもたちの学ぶ機会が奪われることのないよう、これからも教育費負担の軽減を求めていきます。


7.子どもの貧困――「困っている」と言える仕組みを

子どもの貧困についても、私は相談・支援体制の充実を求めてきました。

その後、

  • 児童クラブの第2子以降の利用料減免を低所得世帯にも拡大
  • 生活保護世帯の小中高生への進路相談支援
  • 子どもソーシャルワーカーの配置

など、支援の仕組みが広がっています。

子どもの貧困は、家庭だけの問題ではありません。

困っている家庭が、困っていることを相談できること。

必要な支援につながること。

子ども自身が将来の進路をあきらめなくて済むこと。

こうした支援を充実させることが、行政の大切な役割だと考えています。


8.加齢性難聴――「研究」から「検討」へ

高齢者の補聴器購入助成についても、私は継続して取り上げてきました。

2022年の質問では、市長から「研究していくべき課題」との答弁がありました。

その後、2025年12月議会では、「研究する」から「検討する」へと答弁の表現が変わりました。

これは、行政の姿勢が一歩前に進んだものと受け止めています。

ただし、2026年9月現在、補聴器購入助成制度そのものはまだ実現していません。

「検討する」と答弁されたから終わりではありません。

実際に制度をつくるところまで進める必要があります。

高齢になっても社会とのつながりを保ち、会話や外出を楽しめる環境をつくるためにも、引き続き助成制度の創設を求めていきます。


9.介護保険料――負担増を避けるだけでなく、負担軽減を

介護保険料についても、私は引き下げを求めてきました。

2024年度の改定では、基金を活用することで介護保険料は据え置きとなりました。

これは「引き下げ」ではありません。

しかし、物価高などで生活が厳しい中、高齢者のみなさんの負担増を避けることができたことには一定の意味があります。

一方で、私が求めているのは、負担を据え置くことだけではありません。

介護を必要とする人が安心してサービスを受けられ、保険料を負担する人に過重な負担を求めない制度にすること。

引き続き、介護保険制度の改善を求めていきます。


10.防災――能登半島地震を経験した金沢だからこそ

2024年1月の能登半島地震は、私たちに防災について改めて考えさせる大きな出来事でした。

金沢市にとっても、地震や水害などへの備えをどうするのか、避難所の環境をどう改善するのかという課題が突きつけられました。

私は、避難所について国際的な人道支援基準である「スフィア基準」を原則とするよう求めてきました。

災害が起きたとき、

「命が助かったから、それで終わり」

ではありません。

避難生活の中で、健康や尊厳を守ることも大切です。

能登半島地震の経験を金沢の防災に生かし、誰もが安心して避難できる環境をつくるため、これからも議会で取り上げていきます。


11.地域公共交通――「移動できる権利」を守るために

山間部や郊外に暮らすみなさんにとって、公共交通は生活そのものです。

私は、山間部・郊外にもふらっとバスを走らせることや、地域公共交通の充実を求めてきました。

現在、地元のみなさんが運営する地域運営交通の地域やルートは増えています。

これは前進です。

しかし、地域のみなさんに大きな負担をお願いしなければ成り立たない仕組みでは、持続可能とは言えません。

私は、市が主体となって地域の移動を支える仕組みや、地元負担の軽減を求めています。

住んでいる場所によって、移動できるかどうかが決まってしまう金沢であってはいけません。

引き続き取り組みます。


12.私が大切にしているのは、「質問して終わり」にしないこと

ここまで、いくつかの政策についてご報告しました。

振り返ってみると、私の議員活動には一つの共通点があります。

それは、一度質問して終わりにしないことです。

子どもの医療費では、

「これ以上の拡充は考えていない」

という答弁を受けても、繰り返し18歳までの拡大を求めました。

そして2026年には、通院についても18歳まで対象が拡大しました。

第2子保育料についても、

「これ以上の引き下げは考えていない」

という答弁の後も、無料化を求め続けました。

そして2025年4月、第2子以降の保育料が無料になりました。

学校給食についても、無償化を求め続ける中で、2026年4月から小学校で無償化が始まりました。

除雪については、第3次路線の出動基準が60cmから30cmへと変更されました。

もちろん、これらすべてを「私一人の質問で実現した」とは考えていません。

市政は、市長や行政職員、議会の各会派、市民のみなさん、国や県など、さまざまな力によって動いています。

だからこそ私は、

「私が実現させた」と言うことよりも、
「何を求め、行政がどう答え、その後どう変わったのか」

を、みなさんにきちんとお伝えしたいと思っています。


13.実現したことも、まだ実現していないことも、すべて報告します

2023年4月以降を振り返ると、私が取り上げてきた課題の中には、具体的な制度変更につながったものがあります。

実現・具体的な制度変更につながったもの

  • 第2子以降の保育料無償化
  • 小学校給食無償化
  • 第3次除雪路線の出動基準60cmから30cmへの変更
  • 地域除排雪活動費補助の拡充
  • 保育士の配置基準改善
  • 子どもの貧困対策・相談体制の拡充

大きく前進したもの

  • 子どもの医療費助成の18歳までの対象拡大
  • 中学校給食無償化の2027年度実施に向けた検討
  • 補聴器購入助成について「研究」から「検討」へ
  • 防災・避難所環境の改善
  • 地域公共交通の拡充

まだ実現していない課題

  • 子どもの医療費の完全無料化
  • 中学校給食無償化
  • 補聴器購入助成制度の創設
  • 市主体による山間部・郊外のコミュニティ交通
  • 国民健康保険料の引き下げ
  • 水道料金の引き下げ
  • 市営住宅のさらなる改善
  • 家庭ごみ有料化の抜本的な見直し

私は、実現したことだけを並べて「すべてできました」と報告するつもりはありません。

できたことは、さらに良くする。

まだできていないことは、なぜできないのかを問い、どうすれば実現できるのかを考える。

それが議員の役割だと考えています。


14.これからも、市民のみなさんの声を議会へ届けます

2026年6月議会でも、私は子どもの医療費完全無料化、第1子からの保育料無料化、学童保育の拡充などについて質問しました。

制度が一つ変わったら、それで終わりではありません。

第2子の保育料が無料になったなら、第1子についてはどうするのか。

小学校給食が無料になったなら、中学校にも広げられないのか。

医療費の対象が18歳までになったなら、窓口負担もなくせないのか。

除雪基準が改善されたなら、歩道や生活道路はどうなのか。

こうした「次の課題」を見つけ、行政に問い続けることも、私の役割です。

これからも、市民のみなさんから寄せられた声を大切にしながら、金沢で安心して子育てができ、安心して暮らし続けられる市政を目指して、議会で質問と提案を続けていきます。

「質問して終わり」ではなく、
「質問して、答弁を引き出し、その後を確認し、さらに前へ進める」。

これが、私が大切にしている議員活動です。

これからも、みなさんと一緒に、金沢市政を一歩ずつ前へ進めていきます。

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