議会で質問してきたことが、金沢市政をどう変えてきたか【2023年~2026年までの主な実績をまとめました】

2023年4月の金沢市議会議員選挙から、3年半が経とうとしています。

この間、私は「市民のみなさんの声を市政に届ける」ことを大切に、子どもの医療費、保育料、学校給食、除雪、防災、介護、公共交通など、暮らしに直結する問題を議会で繰り返し取り上げてきました。

議員の仕事は、質問をして終わりではありません。

「なぜ今の制度なのか」

「市民の負担を減らすことはできないのか」

「金沢市として、もっとできることはないのか」

と問い続け、行政の答弁を引き出し、その後の予算や制度の変化をチェックしていくことも重要な仕事です。

今回は、2023年4月以降、私が特に力を入れてきた4つの政策について、

「私がいつ、何を質問したのか」
→「市長・行政はどう答えたのか」
→「その後、金沢市はどう変わったのか」

という流れでご報告します。

もちろん、市政の制度変更は私一人の力で実現するものではありません。市民のみなさんの声や運動、他の議員のみなさんの質問、行政内部での検討、国や県の制度変更など、さまざまな力が合わさって政策は動きます。

そのことを踏まえたうえで、私が議会で何を問い続け、その後どのような変化が生まれたのかを、できるだけ具体的にお伝えしたいと思います。


1.子どもの医療費――「18歳まで無料」を何度も求めてきました

子どもの医療費助成は、私が長年にわたって取り組んできた政策の一つです。

金沢市では長い間、通院について15歳まで、窓口での自己負担もある制度でした。

一方、県内の他自治体では18歳までの助成や窓口無料化が広がっていました。

私は、「子どもの健康を守るために、金沢市も18歳まで完全無料にすべきだ」と繰り返し求めてきました。

2023年3月議会

2023年3月議会では、2023年度から入院について18歳まで対象が拡大され、窓口負担もなくなることについて確認しました。

一方、通院については対象が15歳までのままでした。

私は、県内では金沢市以外の自治体が18歳までの制度を実施する流れにあることを示し、通院についても18歳まで拡大するよう求めました。

市長からは、子育て支援について総合的に取り組む必要があり、入院の対象年齢拡大やひとり親家庭への支援などを行うとの答弁がありました。

2023年6月議会

6月議会でも、私は改めて18歳までの外来医療費助成を求めました。

この時点では、10月から入院について18歳まで窓口負担ゼロとなることが決まっていました。

私は、本市の生活実態調査で16~17歳の世帯が経済的に厳しい状況にあることを示し、外来についても18歳まで窓口負担ゼロにするよう求めました。

これに対して市長は、財政には限りがあり、今回は入院について対象を拡大するものの、今後も順次拡大していく考えを示しました。

2023年12月議会

10月から入院について18歳まで無料になったことを受け、12月議会でも私は通院について18歳まで拡大するよう求めました。

しかし、市長は、

「現時点ではこれ以上の拡充は考えてはおりません」

という答弁でした。

ここで終わらせるのではなく、私はその後も質問を続けました。

2024年3月議会

2024年3月議会でも、通院について18歳まで拡大し、窓口負担を無料にした場合の費用を質問しました。

市長からは、年間約4億8,000万円と見込んでいるとの答弁がありました。

そして、この時点でも市長は「さらなる拡充は行う予定はありません」と答弁しています。

2025年12月議会

2025年12月議会でも私は、この問題を取り上げました。

私は、本市の実質収支の黒字額などを示しながら、18歳までの完全無償化は実施可能ではないかと市長に決断を求めました。

この時点でも市長は、財源確保を前提としながら、現時点では拡充を考えていないものの、子育て世帯の状況や施策の効果を見極めながら検討していくという答弁でした。

2026年――ついに大きな変化

そして2026年2月議会。

市長から、18歳までの子どもの医療費無償化について「可能な限り早期に」実施したいという答弁が出ました。

さらに2026年6月議会では、通院についても対象年齢が18歳までに拡大されました。

ただし、窓口の自己負担は残されています。

ですから、私が求めてきた「18歳まで完全無料」がすべて実現したわけではありません。

私は現在も、窓口負担をなくすことまで含めた完全無料化を求めています。

子どもの医療費 議会での経過

時期私が質問・要求したこと市長・行政の答弁・対応その後の変化
2023年3月通院も18歳まで無料に入院18歳まで拡大などを説明2023年10月、入院18歳まで窓口無料
2023年6月外来も18歳まで窓口無料に財源などを理由に順次拡大の考え継続して課題化
2023年12月通院18歳まで拡大を要求「現時点ではこれ以上の拡充は考えていない」その後も質問を継続
2024年3月通院18歳まで無料化した場合の費用を質問年間約4.8億円と答弁。拡充予定なしさらに質問を継続
2025年12月18歳まで完全無料化を要求財源を見極めながら検討との答弁市長の姿勢に変化
2026年2月18歳まで無償化を要求「可能な限り早期に」と答弁18歳まで拡大へ
2026年6月完全無料化を要求通院も18歳まで対象拡大ただし窓口自己負担は残る

現在の到達点:18歳まで対象拡大は実現。完全無料化は引き続き課題です。


2.第2子の保育料――「無料にできないか」と問い続けてきました

保育料についても、私は子育て世帯の負担軽減という観点から繰り返し質問してきました。

2023年12月議会

2023年12月議会では、金沢市の0~5歳児世帯が県内他市町へ流出している状況を取り上げました。

そして、子育て支援策の一つとして、

「第2子の保育料を無料にすべきではないか」

と市長に質問しました。

当時の金沢市では、第2子について所得制限を撤廃し、きょうだいの年齢や生計同一にかかわらず半額とする制度がすでに実施されていました。

そのため市長は、

「現時点ではこれ以上の引き下げは考えてはおりません」

と答弁しました。

2025年度から制度が変わりました

その後、制度は大きく変わりました。

2025年4月分の保育料から、保護者の所得や保育施設等の同時利用の有無にかかわらず、第2子以降の保育料が0円となりました。

2026年6月議会でも、市長は「3歳未満児の第2子保育料の無償化を実施」したことを説明しています。

私が求めてきた「第2子から無料」という政策は、具体的な制度として実現しました。

もちろん、制度実現には市民のみなさんの声や他の議員の質問、行政の検討など、多くの力が働いています。

そのうえで、2023年には「これ以上の引き下げは考えていない」とされていた政策が、その後、第2子以降無料へと進んだことは、大きな前進だと考えています。

第2子保育料 議会での経過

時期私が質問・要求したこと市長・行政の答弁・対応その後の変化
2023年12月第2子保育料を無料に「現時点ではこれ以上の引き下げは考えていない」質問・要求を継続
2025年4月―第2子以降の保育料0円を実施公約が制度化
2026年6月第1子からの無料化など、さらなる拡充を要求第2子無償化などを実施したと市長が答弁第1子無料化などは今後の課題

現在の到達点:第2子以降の保育料無償化は実現。第1子からの無償化は今後の課題です。


3.学校給食――「値上げではなく無償化を」と訴えてきました

学校給食費についても、私は「子育て世帯の負担を軽減する」という観点から、無償化を求めてきました。

2023年5月 市民のみなさんと申し入れ

2023年5月には、市民のみなさんと金沢市に対して教育にかかわる負担軽減を申し入れました。

その中で、

  • 小・中学校の給食を無償にすること
  • 給食費の値上げを行わないこと

を求めました。

当時、教育委員会は「現時点では無償化について考えていない」としながらも、物価高騰分については公費負担を行い、従来の給食費を据え置いていると回答していました。

2024年9月議会

2024年9月議会では、給食費の値上げが検討されていたことを受け、私は「今こそ無償化すべき」と市長に求めました。

市長は、学校給食費のあり方について懇話会で検討中であり、その結果を踏まえて翌年度以降の予算に反映すると答弁しました。

そこで私たち市議団は、学校給食費の値上げをしないこと、そして無償化することを市長・教育委員会に申し入れ、懇話会にも文書を提出しました。

2026年4月――小学校給食が無償化

そして2026年4月から、金沢市立小学校の給食費が無償化されました。

さらに、国が示す単価だけでは給食の質を維持できないとして、金沢市が独自に上乗せして対応することになりました。

中学校も2027年度を目途に

2026年2月議会では、中学校給食の無償化についても「必要」とし、2027年度の実施を念頭に検討するとの答弁がありました。

6月議会でも私は、中学校給食無償化の実施時期について質問しました。

市長からは、2026年度に無償化された小学生が中学校に進学する2027年度を一つの目途として、引き続き検討するとの答弁がありました。

学校給食 議会での経過

時期私が質問・要求したこと市長・行政の答弁・対応その後の変化
2023年5月小中学校給食の無償化、値上げ中止を申し入れ無償化は現時点で考えていない物価高騰分は公費負担
2024年9月値上げではなく無償化を要求懇話会の議論を踏まえ予算に反映すると答弁懇話会で検討
2025年度値上げをしない・無償化を申し入れ給食費値上げは見送り無償化への流れ
2026年4月小学校給食無償化を実施市が公費負担小学校で無償化実現
2026年2月・6月中学校も無償化を要求2027年度を一つの目途として検討実施に向けて前進

現在の到達点:小学校は無償化実現。中学校は2027年度を目途に検討中です。


4.除雪――60cmだった第3次路線の出動基準を30cmへ

金沢市民にとって、冬の除雪は命や暮らしにかかわる問題です。

私はこれまでも、大雪が降るたびに寄せられる市民のみなさんの声をもとに、除雪の拡充を議会で求めてきました。

2023年6月議会

2023年6月議会では、第3次路線の除雪出動基準について大きな動きがありました。

当時、第3次路線は積雪60cmが出動基準でした。

私は市民のみなさんとともに、この基準を緩和するよう求めてきました。

そして2023年6月28日の市長答弁で、金沢市が第3次路線の出動基準を見直す方針を示しました。

私はこの答弁を受け、「みなさんとの取り組みがまた前進した」と報告しています。

その後、60cmから30cmへ

その後、第3次路線については、

積雪60cm → 30cm

へと出動基準が緩和されました。

これは、市民のみなさんからも喜ばれている変更です。

さらに、地域除排雪活動費補助についても拡充が進んでいます。

一方、金沢市道全体のうち、市が除雪路線として計画している割合は約4割にとどまっています。

私は、「もっと多くの道路を市の責任で除雪してほしい」という市民のみなさんの声を受け、現在も除雪路線の拡充を求めています。

除雪 議会での経過

時期私が質問・要求したこと市長・行政の答弁・対応その後の変化
2023年6月第3次路線の出動基準緩和を要求市が基準を見直す方針を表明60cm基準の見直しへ
2023年度―第3次路線の基準を見直し60cm→30cmへ
2024年除雪路線のさらなる拡充を要求個別の路線拡充など全体では約4割にとどまる
2025年9月道路除雪の拡充を改めて質問除雪体制について確認引き続き拡充が課題
2026年2月除排雪路線の拡充を質問大雪を踏まえ除排雪体制を追及今後も改善を要求

現在の到達点:第3次路線の出動基準は30cmへ改善。ただし、除雪路線そのものの拡充は今後の課題です。


5.4つの政策を振り返って

ここまで、4つの政策について「質問→答弁→その後の変化」を振り返りました。

まとめると、次のようになります。

政策2023年当時2026年9月現在
子どもの医療費入院18歳まで、通院15歳まで通院も18歳まで対象拡大。ただし窓口負担あり
第2子保育料半額第2子以降0円
学校給食無償化せず、値上げ問題も小学校無償化。中学校は2027年度を目途に検討
除雪第3次路線は60cmで出動第3次路線30cmで出動

こうして並べてみると、2023年の時点では「まだ実現していない」とされた政策が、その後大きく動いたものがあることが分かります。


6.私が大切にしているのは「一度質問して終わらない」こと

議員として活動する中で、私が大切にしていることがあります。

それは、市長から「できません」と答弁されたからといって、それで終わりにしないことです。

例えば子どもの医療費。

2023年12月には「現時点ではこれ以上の拡充は考えていない」と答弁されました。

2024年3月にも拡充予定はないとの答弁でした。

2025年12月にも、私は改めて完全無料化を求めました。

そして2026年、通院についても18歳まで対象が拡大されるところまで来ました。

もちろん、まだ窓口負担が残っています。

だから私は、ここで「実現した」と終わらせるつもりはありません。

18歳まで完全無料にするところまで、引き続き求めていきます。

第2子保育料も同じです。

2023年12月には「これ以上の引き下げは考えていない」と答弁されました。

それでも私は、子育て世帯の負担軽減の必要性を訴え続けてきました。

その後、第2子以降の保育料は無料になりました。

学校給食についても、2023年には「無償化は考えていない」という状況でした。

そこから、市民のみなさんと声を上げ、議会で質問し、申し入れを行い、2026年4月には小学校で無償化が実現しました。

中学校についても、2027年度を目途とするところまで来ています。


7.「実現した」と言えること、「まだこれから」のこと

ここで、私自身の活動についても正直にお伝えしたいと思います。

2023年の公約すべてが実現したわけではありません。

実現・大きく前進したもの

  • 第2子以降の保育料無償化
  • 小学校給食無償化
  • 子どもの医療費助成の18歳までへの対象拡大
  • 第3次路線の除雪出動基準60cm→30cm
  • 保育士の配置基準改善
  • 学童保育支援員の処遇改善
  • 子どもの貧困対策・相談体制の拡充

一方で、

まだ実現していないもの

  • 子どもの医療費の窓口完全無料化
  • 中学校給食無償化
  • 第1子からの保育料無償化
  • 補聴器購入費助成制度
  • 市主体による地域公共交通の拡充
  • 除雪路線そのもののさらなる拡充
  • 国民健康保険料の引き下げ
  • 水道料金の引き下げ

などがあります。

だからこそ、私は「公約達成率○%」という数字だけで活動を評価するのではなく、

市民のみなさんからどんな声をいただいたのか。
それを議会でどう取り上げたのか。
行政はどう答えたのか。
その後、市政がどう変わったのか。

という過程を大切にしたいと思っています。


8.これからも「質問して終わり」にしない

2026年9月現在、私が引き続き取り組んでいる課題はたくさんあります。

子どもの医療費は、18歳まで対象が広がりましたが、窓口負担が残っています。

学校給食は、小学校で無償化されましたが、中学校はこれからです。

保育料も、第2子以降は無料になりましたが、第1子からの無償化という課題があります。

除雪も、第3次路線の出動基準は改善しましたが、市道全体の約4割しか除雪路線になっていないという問題があります。

つまり、一つの制度が改善したら、それで終わりではありません。

市民のみなさんの暮らしがさらに良くなるように、次の課題を見つけて、また議会で取り上げていく。

それが私の役割だと思っています。


9.これからも、市民のみなさんと一緒に

私は、議員だけで政治を変えられるとは思っていません。

実際に今回取り上げた政策も、市民のみなさんから寄せられた声や署名、申し入れ、議会での議論、行政内部での検討など、さまざまな取り組みが重なって動いてきました。

だからこそ私は、

「議員が実現させた」

というより、

「市民のみなさんと一緒に声を上げ、議会で取り上げ、少しずつ市政を動かしてきた」

とお伝えしたいと思います。

2023年に「できない」と言われたことでも、声を上げ続ければ、数年後には制度が変わることがあります。

子どもの医療費も、保育料も、学校給食も、除雪も、そのことを示しています。

そして、まだ実現していない課題についても、私はあきらめません。

「市民のくらしをもっと良くするには、どうすればいいのか」

これからも市民のみなさんの声を聞き、議会で質問し、行政の答弁を確認し、その後の制度や予算をチェックしていきます。

これからも、みなさんと一緒に金沢市政を動かしていきます。

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