FBにも書きましたが、東京オリンピックについて。
東京オリンピックが決定しました。
今朝、市役所へ行くと中日・北國各紙の号外が置かれ、首相はじめ
選手や関係者らの満面の笑顔が1面に掲載されておりました。
この東京オリンピック招致は今年3月、国会で共産党除く各党の賛成で、
招致決議がされています。
決議文には「国民に夢と希望を与えるため」「東日本大震災からの復興を世界に示すため」
という言葉。
しかしこの言葉の裏側にある具体的な税金投入はどんなものか見る必要があります。
直近で、予算は5000億というような報道もありましたが、これは直接的な
予算であり、関連するものを併せればもっと膨らむはずですし、まだ確定は
しておりません。
ですが、参考として2009年に報道されていたものですが、
メインスタジアムをはじめ、競技施設の整備費も2千400億円と発表。
しかし、用地買収費や本格的な防災対策なども含めると、実際は1兆1千億円
にもなると試算されます。
オリンピックに間にあわせるといって、すすめられている高速道路の建設費用は莫大。
なかでも外環道は、1メートルつくるのに1億円もかかるもので、全部つくると
総額4兆円にもなります。
すべてをあわせると9兆円以上のお金がオリンピックの名で使われようとしている
とのことでした。
また、招致費用だけでもこの間莫大です。
たしかに、夢と希望を与えられる方もいるかもしれないし、「日本は復興したのね」と
思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、今わたしの立場で言えるのは、みなさんの社会保障が、財政が足りないという
理由でどんどん削られ、死者まで出ている。
雇用政策や中小企業対策にも微々たるお金しか使わない。
また国土強靱化法と言って、スクラップ&ビルドは卒業して、公共施設やインフラは前もって
予防して寿命を延ばそうとしている。また、過疎地には極力お金を使わない政策。
そして、震災、汚染水問題、原発事故の見通しはたっていない。
こんな現状で、なぜオリンピックという名目なら新たな予算をがんがん使えるのか。
復興を世界に示したいと簡単に言えるのか。
経済効果3兆円~という予想もあります。
ただ、この経済効果というのはどこにまわりどのように使われるのでしょうか?
継続するものなのでしょうか?
今問題の、社会保障をよくしたり消費税下げることに使われたりするのでしょうか?
数兆円使って、一極一時的な効果しかないのなら、同じ額を使っても何十年と
社会保障や雇用政策を多くの方に還元することができるという見方もあります。
決議の言葉は「夢と希望」「東日本大震災からの復興を世界に示す」ですが、
わたしは、2020年まで(もっと早いほうがいいけど)に
「原発も含め東日本大震災から復興できたと被災者の方々が実感でき、
国民みんなが本当の意味で夢と希望をもつことができること」
こそに力を尽くしたいと思います。
先週のどいね☆原発にも参加しました。