【新年度予算と国民健康保険料について】
3月議会がはじまっています。
今週の火曜日から各議員の質問がはじまります。
物価高騰や震災の影響もあり市民生活をどう守るか問われる議会です。
そんな中、高額療養費の負担上限額の引き上げが見送りとなりました。患者団体や医療現場のみなさんの声が政治を動かしました。金沢市議会にも「凍結を求める」請願が提出されており、わたしたち市議団が紹介議員となっていました。
治療費の負担を増やすのは命を削れというに他ならず、この提案がこのまま撤回されるように引き続き求めます。
一方、金沢市議会の予算でも命にかかわって心配な予算が提案されました。国民健康保険料の引き上げです。下記の計算変更によって、1人当たり12.45%の引き上げとなります。世帯にすると、次のような事例が示されています。
年間保険料試算
・45歳夫婦、子ども2人で給与収入500万円の場合
現行保険料およそ58万円→65万円(7万円の引き上げ)
・68歳夫婦 年金収入夫300万円、妻120万円
現行保険料およそ24万2千円→27万7千円(3万5千円の引き上げ)
元々、国民健康保険料は協会けんぽなどと比べ2倍ほど高いと言われています。収入の1割以上の保険料の場合もあり、払えず滞納する方も後を絶ちません。
それがさらに新年度から引きあがるのです。
医療を受けるための大切な保険です。こんなに高くてよいのでしょうか。
昔は自営業者が多く成り立っていた保険ですが、今は退職後の高齢者や非正規労働者が多く、脆弱な保険制度となりました。
金沢市が運営主体なのですが、特別会計となっており、医療費=給付が増えれば保険料があがる構造です。
医療を受ける高齢者が多いことや感染症が増えれば医療費も増えます。
必然的な社会的背景のもとで、保険料があがる悪循環になっています。金沢市も基金を入れる努力が必要ですが、本来は国費がもっと投入されるべきです。
新年度に入り納付通知書が届いてはじめて気づかれる方が多いのではないかと心配です。
保険料の引き上げは全国的な傾向でもあり、わたしは高額療養費同様もっと声があがってよいと思います。
この議会でみなさんと声をあげていきたいと思います。
