昨日は、毎年参加している石川県の原子力防災訓練に今年も参加。
志賀原発から30km圏内の住民が、他市町に避難するという想定。
金沢市に避難する市町村住民は、まず高松看護大でスクリーニングや除染
をして金沢市内の避難所へ移動する工程になっています。
昨年は、金沢市の避難所についてからスクリーニングや除染をするという
誤りがあったため、今回は、昨年のわたしたちや金沢市からの声をうけて、
スクリーニングは金沢に入る前に行うということになっています。
その点で、わたしは看護でにスクリーニングを視察してきました。
まず、住民がバスで到着。
受付を通り、ガイガーカウンターで放射性物質がどれくらい体に付着
しているかを計測。
問題なければ、問診。
汚染が見つかれば、次のように除染。
この方は右手に汚染が見つかった想定で、スタッフが拭き取っているところ。
知事も。
原発なくす決断してくれれば、訓練も必要ないんですよ。と
言いたかった。
車で避難してきた方は、車を除染。
側面からも下からも、タイヤのすみずみまで。
洗い流した水も汚染されているため、溜めていかなければ
なりません。
以前の訓練では、垂れ流しだったそうです・・
今回、前回から見て改善点はあったものの、
問診や除染の机にシートがかけてないとか、計測の仕方が
スタッフによってまちまちとか、安全区域とそうでない区域がはっきり
しない、など抜けている点はたくさんありました。
わたしが見てもそうだし、一緒にいた専門家の意見も聞きました。
今後、まとめの報告書も出します。
ただ、ひとつ言えるのは計測や除染にあたる方々は、決してその道の
プロではありません。ほんとに事故が起きれば、大混雑な中で目に見えない
扱いづらい放射性物質をその方々はじめ、行政スタッフが管理をして
避難者および、避難場所に選ばれた地域のみなさんの健康を守らなければ
ならないのです。火事とはわけが違う、とつくづく感じました。
そして、訓練とはいえお子さんが本当にかわいそうでなりませんでした。
あと、気になったのは避難訓練に参加しているのは健脚な方ばかり。
訓練に参加できない、独居のご高齢の方や家族はどうするのだろうか。
全体の訓練報告まとめを入手してみてみたいと思います。
今回は、金沢には被害がないという想定で行いましたが、もし金沢でも
被害があり、他市町の受け入れができない場合はさらに他市町へ移動して
もらうそうです。
災害なんて想定内のことが起こるはずもなく、実際はこんなスムーズに
いかないはず。
第一、自衛隊は愛知から来られる部隊なので、発災直後に
来ているはずもなく。
地震などで道路が寸断されていれば、もうお手上げです。
考えれば考えるほどに原発の存在が無理なものであることはあきらか。
原発なくすためにさらにがんばります!!