金沢市廃棄物総合対策審議会の傍聴メモ
日時:2016年1月14日 10時から11時45分
場所:市役所 兼六の間
審議員:参加14名全員(名簿は別紙)
傍聴:マスメディア各社、議員6名、市民7名
審議内容:①家庭ごみ有料化制度の導入
②廃棄物処理手数料の改定
① 家庭ごみ有料化制度の導入について
・ほとんどの審議員が家庭ごみ有料化には賛成の意見
・町会連合会と婦人連絡協議会は反対の意見
(反対の主な理由)
・町会の役員がごみステーションの管理など、大変な役割を
負っているのに、その方々のおおむねが賛成していない。
・11月30日に行われた臨時の説明会でも、理事の意見を環境局も肌身で感じているはず。
・にも関わらず、市は各町連にも説明や説得にまわることもしていないだろうし、これまで自分のところに、市の説明を聞いて納得したという声はひとつもない。
・むしろ昨晩、審議会を前にして、わざわざ三谷の自宅まで「反対してほしい」と伝えにきた町会長もいるくらい。
・これらの町会関係が、これまで減量化もふくめさまざまな協力を市に対して行ってきた。その評価もないし、その人たちの合意をなくして、たとえ有料化したとしてもうまくいくはずない。せめて過半数の合意はいる。
・有料化施策についても、そして有料化したあとの財源の使途についても、お金でやらなくてもできるはず。なんでもお金で解決してほしくない。そこまで金沢市民はレベル低くない。
・そして、今ここでなければというタイミングでもないはず。金沢市のごみも増えてないし、埋め立て場も延命しているし、東部も数年で建て替えではないし、ごみ財政も赤字ではない。
→ 座長が、「賛成が多いので答申も賛成で」とまとめようとしたが、連合町会からの強い訴えで、「時期早尚」となった様子。ただ、座長一任となったので、どう答申に表現されるかはこれから。
② 廃棄物処理手数料の改定について
・満場一致
・タイミングについて、「家庭ごみ有料と同時ではなくさきにやればいいのではないか」との意見も出た。
(わたしの所感)
・家庭ごみの有料化については、やはり市民にもっとも近い町連や婦人会のみなさんが、具体的かつ建設的なご意見をおっしゃたと思います。
・また署名などで市民世論も拡がっていると感じました。
・賛成派の方は、「市民の意識改革」とか「将来に負担を残さないために」とおっしゃいますが、「ごみの減量化や資源化」がごみの有料化という経済的ペナルティ政策ではなく、環境施策であると市民に意識づけられなければ、意識改革も将来もあったもんじゃありません。お金で解決する発想を環境系の学者さんがされているのを見て非常に残念でした。
・新聞では「有料化多数」と書かれていますが、理があったのは町連さんや婦人会さんです。ぜひ、良識ある答申を期待したいと思います。
・事業系ごみについては、これもまた唐突にでてきた話で驚きですが、まずは経済的なペナルティではなく、指導を徹底すべきですし、家庭ごみ有料化と開始時期を同じにするということは、抱き合わせでやってしまおうということにもなりかねず要注意です。