金沢市の福祉タクシー利用券について、タクシーの運賃が値上がりしているのに伴い、9月1日から助成額を改定する報告が、7月31日の市民福祉常任委員会でありました。
ただ、調べてみるとこれまでより若干、自己負担が増える計算になりますし、初乗りだけの金額でよいのか疑問が残ります。
報告概要
まず、こちらが報告資料です。
金沢市のサイトもご覧ください。
これまでは初乗り運賃相当額を助成ということで、最大で700円の助成でしたが、それが運賃改定で最大600円になってしまったので、金沢市の変更では初乗り相当ではなく同じ700円を出すということになりました。
しかし、従来の初乗り距離1.653㎞分乗ろうとすると、700円では足りず、計算上は800円に必要です。
ただし、この制度はタクシー会社のほうでも1割引きしてくださるとのことです。
つまり、以前の初乗り最大距離の1.653㎞乗ろうとすると、800円×0.9=720円必要となりますが、700円は市の利用券を使えるので、20円の負担がこれまでより増えるというものです。
利用状況は
この際、利用率について確認しました。交付した枚数を分母とし利用された枚数(55,505枚)を分子とした場合の利用率は50%ということです。
また、あわせて交付率についても確認したのですが、交付人数はR3年度で3,827人ですが、対象者数を洗い出すのがむずかしいということです。
そして、初乗りでおさまっている方はどれくらいなのかと思い聞いてみたところ、7%だとのことです。93%は初乗り以上であり、それ以上の自己負担をしているということです。