新型コロナワクチンの予約について、年金者組合金沢支部のみなさんが金沢市に申し入れにいらっしゃいました。申し入れの中身は画像の通りですが、切実な訴えが出されました。
「アプリは使えない、使えたとしても予約枠がない。コールセンターや病院には何度かけてもつながらない。病院につながったとしてももう予約がいっぱいだと言われ、市にも病院にも見放された気持ちになる」と。
一方、医療機関の実態を知る方からは、
「医療機関は、鳴りやまない予約の電話に必死で対応しているが、1か月の予約が初日の1時間で埋まり、かかりつけの患者さんにも対応できず申し訳ないし矛盾を感じている。患者さんとの信頼関係がこわれかねない。医療機関任せにせず、市で予約の仕組みを抜本的に改善してほしい」と。
市からの回答は、
・周知方法については、これまでも新聞やテレビなど活用してきたが、今後集団接種の拡充も固まってきたら、またさまざまな方法で周知する。
・今は、確保しているワクチンの供給が限られているので、予約枠が少ないが、今月末にはワクチンの供給が増えるので予約状況が改善されるのではないか。
・ワクチンの確保は国の役割であり、本市としても供給を要望してきた。国は、6月末までには全高齢者が2回接種する分は供給すると言っている。多少遅れても絶対接種できる。
・医療機関については、国から高齢者分は7月末に完了すると表明があった。高齢者の不安や、医療機関への過剰な負担を感じている。医療機関の実態をきちんと把握して市としてできる限りのことしたい。
・コールセンターは5月6日から18回線を15人のオペレーターで対応しているが、それでもつながらない。状況みながら、回線、オペレーターを増やす必要性は感じている。
・接種方法については、接種後の体調不良への対応を考え、原則医療機関での体制をすすめてきた。結局、医療機関に負担をかけているので、それ以外の集団接種を検討する。しかし、体育館などでは、スタッフが集まられないので難しいのではないか。
・障がいのある方については、聴覚障害の方のコールセンターへの予約支援をしている。・生活保護の方については、担当者と一緒になにができるか検討する。
私は、市は次の点を早急に行うべきだと思います。
・市長から、予約の状況や見通しについての報告、また医療機関はコロナ禍で大変な中のご協力機関であり、国や市に責任があるとメッセージを発すること。
・まだ市は予約全体を把握できていないようなので、早急に把握すること。
・集約接種を拡充する方向にしたのであるならば、市の責任で安全に運営できるよう準備し、予約については市民にわかりやすく周知すること。
・コールセンターの体制が少なすぎるので、早急に増員すること。